今回は去年のトルコ旅行でカッパドキアの次に滞在した南東部シャンルウルファ(以下、ウルファと呼ぶ)の写真を載せる。ここを拠点にしてハランに日帰りで行ったのだ。
ウルファにはバスで夜到着し、ロンリープラネットに載っていた市内中心部の「ホテル・バカイ」(Hotel Bakay)に向かったのだが、満室だったので(私にはホテルを予約する習慣がない)、その近くで見つけた「ホテル・ギュヴェン」というビジネスホテル風の宿に泊まった。ツインが空いてなかったので、ベッドが4つある部屋をあてがわれた。シャワー・トイレ・朝食付きで1泊120TL(約3400円)。きちんとしていて清潔で、良いホテルだった。
ホテル周辺の界隈にはカラオケパブ風の店や酒屋があって、私好みの雰囲気だった。酒屋で店番の男性に「この店で一番安いワインを下さい」と言ったところ(この逆のセリフを一度言ってみたいとよく思う)、彼はにやっと笑いながら「ああ、いいのがあるよ。これは安いけど美味いよ」と言いつつ、足元からワインの瓶を取り出した。1本15TL(約430円)。翌日もこの酒屋にビールを買いに行ったのだが、彼は私のことを覚えていて、「昨日のワインはどうだった?」と聞いてくれた。案外美味しかったです。
ホテルの朝食。例によってオリーブ、トマト、きゅうり、パン、ハム(ハラールの)、チーズなどが並ぶビュッフェ方式だったが、食欲がなかったのでスープとパンだけにしておいた。トルコに来たら一度は食べたいレンズ豆のスープ(メルジメッキ・チョルバス)。
ウルファ観光では、「聖なる魚の池」を見に行った。この池は、私の好きなトルコ人作家エリフ・シャファクの小説「イスケンデル」(名誉殺人がテーマ)に出てきて、気になっていたのだ。名前が。
ウィキペディアの説明:
聖なる魚の池(バルックル・ギョル、Balikligöl) - アブラハムがニムロド王により火の中に投げられたが、火が水に変わったという言い伝えがある。アイユーブ朝時代の1211年に、かつてのキリスト教会の聖堂を再利用し建設されたハリル=ウル=ラフマン(Halil-ur-Rahman)・モスクの中庭にあり、周りは庭園に囲まれている。大勢の魚が観光客の投げるえさに殺到しているが、白い魚を見たものは天国に行けるという言い伝えもある。
妹が行ったシャンルウルファ博物館。でかい
池に向かう途中で遭遇した猫連れのボーイズ
伝統的なダボダボのズボンを履いたクルド人のおじいさん。トルコ南東部にはクルド人が多数居住している
聖なる魚の池がある公園への入口
池はすぐに見つかった
魚がうじゃうじゃいる。鮒?鯉?
同じ敷地にあるハリル・ウル・ラフマン・モスク
中庭には鳩がいっぱい。うっとり
背後にある崖の洞窟は、預言者イブラーヒーム(アブラハム)の生誕地だと言い伝えられている。
洞窟内部が覗ける空間への女性用の入口
洞窟
この後併設の市場に入り、昼食を取れる店を探した。
通りすがりのクルドのおじさま
なんだか皆楽しそう
市場風景。なんだかダマスカスを思い出す・・・
小さな食堂でレバーの串焼きを食べた。
ヨーグルトドリンクのアイラン
お店で働いていた少年たち
この後、ホテルに戻って預けていた荷物を引き取り、バスでガジアンテプに移動した。
道すがら見かけたウルファ城
これも道すがら見かけた遺跡からの発掘品らしき石
ウルファ2日目の夕食の写真も載せておく。そのへんの人にオススメの店を聞いて、ホテル近くのギュルハンという綺麗なレストランで食べた。何もかも美味しくて、サービスも丁寧だった。ここは名店だと思う。
ウルファ名物のチーキョフテ
ラフマジュン
アンテプ風アリ・ナージク・ケバブ。ヨーグルトソースの下にペースト状の焼きナスが隠れていた。
というわけで、ウルファはとても素敵な街だった。イスタンブル以外でトルコに住むならここだわ!と思ったが、そんな日が果たしてくるだろうか・・・
シャンルウルファの食に関するトルコ国営メディアTRTの記事。日本語が怪しいが。
(終わり)