
評価4
再読(前回2021年2月24日)。
ある殺人事件の裁判で弁護側の情状証人として出廷したことが原因で主人公の加賀恭一郎は警視庁捜査一課から日本橋署に左遷させられたのだが、そこは加賀恭一郎、下町の所轄署で思う存分力を発揮して難事件を見事解決!江戸情緒が残る街並みに立ついろいろなお店が出て来て、そこに住む人々の証言や情報をきめ細かくつなぎ合わせて加賀は犯人を追い詰めて行くのだった。人情と機微が漂う刑事物語。
なにやら落語的な感じもあり、いろいろな人の証言で少しずつ事件が解明されて行く流れが新鮮だった。
・第一章 煎餅屋の娘
・第二章 料亭の小僧
・第三章 瀬戸物屋の嫁
・第四章 時計屋の犬
・第五章 洋菓子屋の店員
・第六章 翻訳家の友
・第七章 清掃屋の社長
・第八章 民芸屋の客
・第九章 日本橋の刑事
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