結婚相手は抽選でー垣谷美雨

評価３

再読（前回2018年11月10日）。
超高齢化社会をテーマにした「七十歳死亡法案、可決」に続いて、著者が取り組んだテーマは少子化対策。時の政府が少子化対策のために「抽選見合い結婚法」を成立させてしまった。対象年齢は25歳～35歳までで３度断ってしまうとテロ撲滅隊へ2年間強制的に入隊させられてしまうのだ。法律施行を前にして交際が進行中のカップルの駆け込み結婚が急増する中、年齢＝交際相手がいない期間のもてない男3人となかなか親離れができないラジオ局勤務の奈々、看護師の好美は複雑な思いで抽選見合い会場に足を運ぶのだった。

もてない男性陣へ投げつけられる女性陣の辛辣な言葉にドキッとするとともに、呆気にとられる男どもの馬鹿さ加減にニヤリともしてしまう（笑）。もう少し毒気があっても良いような気もするが、優しい垣谷さんだけに最後はみんな幸せをつかめそうでめでたしめでたし！

少子化対策はなかなか難しいとは思うが、間違いなく「ブライダル産業に補助金を出す」ことではないと思うよ！！！