嬉々是好日 L`Atelier de Megummy since2000

行く先々でMIX犬疑惑を掛けられているビーグルならぬ、ぴーくる姉妹との徒然や、常が旅の途中な日々を綴っている備忘録

東京大空襲から70年

2015-03-10 | W.コーギー嬉々是好日
毎年3月10日になると思い出す話があってね。

親戚のおばあちゃんは、当時、東京の女学校へ通っていて、軍需工場で働いていたのだとか。

東京大空襲があった70年前、命からがら実家まで逃げ帰った時、おさげだった髪の毛は燃えて無くなっていた…と話してくれたことがある。

我が家は、東京方面から逃げて来る人で大騒ぎだったようだけど。たまたま落とされた焼夷弾が、前のお家を燃やして。

類焼を避けようとした祖母は、用意していた『赤い腰巻き』を屋根に登って振ったのだそうだ。祖父が戦地に出征していたので、家を守るために必死だったと、小さい頃から何度も聴いた話。赤い腰巻きは、類焼を免れると信じられていたのだと………。

東京方面の空は真っ赤で。昼間のように明るかったのだとか。そんな中、ついでに爆弾を落とすB29もいたらしい。

そして。そして。

祖母の武勇伝は、それだけでなく。

なんと!なんと!薙刀でB29を撃墜したことがある!!!らしい……。

とっても、おっとりしたおばあちゃんで。小学生の頃、先生が家庭訪問に来ると紬の着物に羽織姿でお迎えしていた場面が、くっきりと記憶に残っている。

そんな祖母が。日本橋を歩きながら、所々に機銃掃射の痕が残る石組を指差して。『おばあちゃんは、こーゆーことをした飛行機をやっつけたことがある』と得意気に話していたので。

物の解る歳になるまでは、おばあちゃんって、飛行機を落とした凄い人なんだと思っていた…………。

なので、小学生から中学を卒業するまでは、当たり前のように薙刀を習っていたワタシ。祖母は薙刀は身を助けると言っていたけれど。

ワタシ自身、薙刀に助けられたことは。まだ、ない…………………。

けど。毎年、毎年、今日を遡ること、ごくごく近い昔に歴史に残る残虐が行われたことを忘れてはいけないと。そんなふうに、近しい体験者の話を思い出す。

無いことを願うけれど。例えば、日本が有事の際には…。一応、薙刀は用意するのだろうなー。で、なにそれ?とかって聴かれたら。

薙刀一振りで飛行機を撃墜出来るの、あなた知らないの?なんて言ったりして。出来得れば、そんな大事な作戦は秘策の秘策として、お見せするのは控えたいものです。




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2 コメント

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Unknown (ラスカルママ)
2015-03-10 22:34:45
お祖母様の武勇伝。。
まさに これこそ 武勇伝ですねーー!
日本の女性は強かった。。….今もある意味強いけど~

嬉々ちゃん、少しずつ元気になっているようで良かったです。。
おソロのボーダー服も可愛いし~(*^^*)
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ラスカルママさん (嬉々はは)
2015-03-11 14:20:42
日本の女性は今なお強しっ!!!

超、きつい。強い。まげない。妥協しない。譲らない。と知ってる人からよく言われるワタシです^-^;

おばあちゃん譲りかもしれません(笑)
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