行雲流水の如くに

どうなる円安介入ーー財務省の独り相撲の可能性が大きい

神田真人財務官は22日夕、円買い介入に踏み切ったことを明らかにした。

145円台後半を付けた円も140円台まで急落した。

鈴木財務大臣を始め財務省は円安に強い危機感を持っているが、日銀がさっぱり動かない。

本当に黒田総裁という人は頑固だ。頑固を通り越して意固地。

 

現在、世界中が金利引き上げに動く中、日本だけが金融緩和を維持している

この異常な円安に立ち向かわなければならない岸田首相は、ニューヨークでご立派な?演説をしているが少しピントがずれていないか。

今更プーチンを批判しても「犬の遠吠え」のようなものだ。

インドのモディ首相はプーチンに会って、「今は戦争するときではない」と苦言を呈した。

 

日本は世界で第二位の外貨準備高を有す。

1兆2920億ドル(日本円で184兆円位か)第一位は中国で3兆2237億ドル。

円高にするためにはこのドルを売って円を買うわけだが、全部使うわけにはいかない。

せいぜい一割の20兆円位だろう。

投機筋にしてみたら上限が限られるから戦いやすい。

故に効果は限定される。

 

一般家庭で購入頻度の高い食料品や電気料金を抽出すると、消費者物価指数は、おそらく5~6%になっているだろう。

こんな状況に、政府は非課税世帯に5万円配るなどという小手先の方法しか浮かばないようだ。

ここで正攻法の押し相撲をなぜせぬ。まったく弱い大関陣のような取り口だ。

 

実行すべきは、消費税の減税と金融緩和の修正だ。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

giroku0930
行雲流水様
丁寧なご教示有難うございます。
経済に暗い身ですが、御教示頂いた内容をベースに、勉強してみます。
megii123
楕円と円さん、おはようございます。
「疾風に勁草を知る」ということわざがありますが、アベノミクスはこれと真逆の発想で、疾風が来ないことを前提に広場で花見酒をするようなものです。
いつも「桜を見る会」をやろうという貧困な発想です。
結局その愚かな政策が国民生活を貧しくさせています。

「アベノミクス」なる愚かな政策の呪縛から自民・公明が抜け出せないのならば、それこそ野党の出番なのですが。
ここは、尻を叩いてでも野党に奮起を促すしかありませんね。
megii123
日曜画家さん、おはようございます。
平成元年対比で税収を見ると、消費税の増収分がそっくり法人税や所得税の減税に回っています。
端的に言うと大企業と富裕層に優しくて一般庶民には厳しい「所得政策」を、自民・公明の与党は実施してきたことになります。
この政策のおかげで法人の内部留保は5百兆円を超えました。
所得税も税率の上限を抑えたために所得格差は拡大しています。
「国民のための政治」というのであれば、この流れを逆転する必要があると思います。
消費税は減税して法人税や所得税(高所得者に対して)の増税を行うべきです。

現在の物価高騰で企業は傷んでおりません。
(一部業種や規模によりばらつきはありますが)
全産業(金融保険業は除く)の前年同期比経常利益は18%ほど増加しております。
全部庶民が痛みを背負い込んでいるわけです。

物価高騰は短期で収まるとも思えません。
であるならば小手先の対応ではなくある程度中長期を睨んだ対策が必要です。
その意味で3年程度の消費税減税はあり得ると思います。
dsnchar1
行雲流水さん>金利を上げたくても上げられない状態にしたのも安倍晋三の失政だと思っています。
あり得ないトリクルダウンを吹き込んだ経済学者の責任も重大ですがダンマリです。
為替介入も限定的。緊縮財政から思い切った財政出動と消費税減税に方針転換が必要と思っています。
財務官僚は税収の中で物事を考えるだけですから、不足すれば増税しかやらないわけでもうこれは宿痾のようなものです。
税制、社会保障政策を見直し、直接所得補償の導入も検討する時代ではないかと思うことがあります。
野党に期待しているのですが・・・。無理か。笑
このままでは国民が益々疲弊するばかりです。
giroku0930
行雲様
ご教示頂きたいのですが、経済政策としての金融緩和の修正は理解できるのですが、消費減税は、福祉政策としての貧困家庭救済には効果があると思うものの、現在の物価の高騰は主としてウクライナ事変に起因するエネルギー価格と、世界的な供給網の乱れに起因するものであり、既に企業が原材料を契約した状態では消費減税が短期に物価を沈静させることは不可能で、それ故に内需拡大にも結び付くことは無いように思います。消費減税は、長期的に観れば税収減少を招き「自分の足を食う蛸」の結果しか残さないように思うのですが。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「経済」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事