スポーツをする時やカジュアルなスタイルの時に被るクラウンが丸くてひさしの付いている帽子が野球帽。スポーツの秋でもある事だし、ある年齢以上(微妙な言い方)の女性でも被れる野球帽をアンティークの生地で作りました。
野球帽(BASEBALL CAP)は別名FITTED CAPとも言います。ワンサイズであってもどんなサイズの頭にもフィットさせて被れるから。帽子の後ろの部分にベルトが付いていてサイズを調節したり、ゴムの入った伸縮性のあるベルトが付いていたりするでしょう。今日の帽子は女性らしくグログランリボンを付けてサイズが調節できる様にしてみました。
1954年にアメリカの帽子会社がスタンダードを決めてユニフォーム化したとか。そのスタンダードが*クラウンは六枚はぎの丸型*トップに布地で包んだボタンを付ける*通気性を良くするために小さな穴を開ける*クラウンの前面にティームのロゴとかマスコットなどを付ける*ワンサイズとして後ろにサイズが調節できる様なベルトを付けるなど
この写真はポロの選手の帽子。乗馬の帽子も6枚はぎ。野球帽の6枚はぎもポロや乗馬の帽子に習ったところがあったのでしょうか?クラウンが丸い形というのは1860年にニューヨーク、ブルックリンのアマチュアティームBrooklyn Wxcelsiorsが丸い帽子を被りはじめ、1900年までにはその形がポピュラーになったというので、丸いクラウンの野球帽がスタンダード化されるという下地はあったのでしょう。
アメリカ野球界のヒーロー、ベーブルースのおかげで1920年代から野球帽がアメリカの日常の風景となり日本でも1960年代ころまではどの男の子も野球帽だったような気がする。1960年代にアメリカでおこった社会変革の後は野球帽は一部の人達にはいままでと違う重要性をおびてきたようでラジカルな挑戦的な帽子となっていきましたね。あっち方面にしろこっち方面にしろ野球帽を被る人口がまた増えるのはうれしいこと。なんと言っても野球帽はノーベル賞クラスのすごい発明品だと思うから。なんていったってワンサイズでみんなが被れる、安価で日差しから目が守れる、頭の保護になる、そして帽子だ。
今日はこの1940年代の帽子の木型を使ってパターンを作った。尖りすぎなので程よい高さに調節して、そしてやっぱり6枚はぎにこだわってみた。
see you next time!