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横浜本牧の小さな小さなアメリカン・アンティーク雑貨屋ののんきな日々・・

帽子の話(ちょっと 歴史)Vol.25 中折れハット

2011-10-24 16:29:32 | ● 帽子の話

ソックモンキーにモデルになってもらったけれどこれ中折れハット。今時は中折れハットと呼ばれて女子も被るけれどかつては中折れ帽とかソフト帽と呼ばれて男性の帽子でしたね。


(左)Turner Willcox著「Hats and Headdress」に初めて現れたSoft Felt Hat(ソフト帽)の文字。1870年ー1880年の帽子のグループに入っている。(右)1920年ー1930年の男性用帽子のグループから。
フェルト帽子の製造過程で水銀が使われてきたけれど"Mad as a Hatter"という言い回しがあったほど帽子職人は水銀から脳みそをやれれてしまう人が多かったらしい。まだ調べないと断言できないけれどフェルト帽子がかつてのようにがちがちに固いものでなく柔らかくなってきた理由に水銀の使用量が関係しているかもしれない。アメリカでは1943年に水銀の使用はストップされてているとの事です。



女性用にアレンジされたフェドラハット。アメリカでは中折れハットはフェドラ・ハットと呼ばれることが多い。1930年代の後半から1940年代の中頃までアメリカで流行しました。(その頃日本の女性は帽子どころじゃなかったのね・・)
戦後日本でもテレビで放映されたアメリカのドラマ「パパは何でも知っている」のパパが被っていたり「サザエさん」のお父さんが会社に行く時はいつも被っていたり(今のサザエさんは見ないので知らないけれど戦後すぐのサザエさんの漫画では被っている)とソフト帽はお父さんの帽子のイメージを持っていた。でもスーっと上に向かってシャープな感じがするクラウンと小さめのブリムのフォルムはとても美しくスタイルを良く見せてくれる優れものだ。これからどんな風に進化して行くのかを見るのが楽しみです。

 

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