１９２８年のミッキーマウス

お店の一番奥に置いた椅子が私の居場所。そして隣に置いたキャビネットにお気に入りのゾウのプランターを入れてある。なにがって、このつぶらな目がお気に入りなわけ。感嘆符みたいな、素朴なつぶらな瞳を持った子はそうはいない。でもどこかで見たような気がする。





そう、初期のミッキーマウスが縦長の黒い目だった。






左は日本ではミュージカルで有名になったアニー。アニーは１９２４年生まれ。作者のスタイルなのでしょうか、黒い瞳が書かれていない縦長の目。右は１９２０年代の漫画の主人公のSHEEZIXで、ゴマ粒みたいな黒い縦長の目。察するにミッキーマウスが生まれる前から縦長の目があったわけだ。






１９３６年製のブリキの道具箱に描かれているミッキーの目が有名なパイの目。一切れ切り取った後のパイみたいでしょ。ミッキーは生まれて間もなくこのパイの目に変わって、１９３９年まで続いたらしい。漫画も進化してきて、もっと豊かな表現力が求められるようになって白目の中に黒い瞳がある目をした現在のミッキーが生まれたわけだ。




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