鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Samarra (20th Anniversary Limited Edition) 続きとなります

2020年12月27日 | パイプタバコ
2020年 12月

G. L. Pease - Samarra (20th Anniversary Limited Edition) の続きとなります

今回は味を詳しく考えてゆきたいと思うのですが
それ以前に私がレビューした Samarra に対する感想は このブレンドとは随分と違うことに思い当たります
ラタキアは同じように効いているようですが オリエントと バージニアの存在感がまるで入れ替わっているようなイメージになります
そうしますと 香りの広がりも 甘さの質もスパイシーな意味合いもまるで違う印象で
まったく別のブレンド感があるようです
唯一同じなのは ラタキアの背景で奏でる安定感と シルキーな煙の質 でしょうか。

どちらのブレンドも素晴らしい甘さがあるのですが その質はまるで違うようです



詳しい 感想

カットはそのままほぐさず軽く詰めるのですが やや硬めのリボンになっていますし 大きさもまちまちなので 火は付きにくいです しかし 2~3度目に強く吸いながら火を回しかけると
ようやく安定して静かに燃えだしてくれますね
細いシルクのような煙が立ち上り 安定したクールスモーキングとなります


ラタキアも十分入っているはずなのですが その存在はほぼ感じず
まず最初にやってくるのは素晴らしく広がりのある明るく軽い甘さとなります
この甘さはおそらく Basma のオリエントの甘さだと思いますがそれが素晴らしい…!

私の頭の中では 香りのイメージ図がいつもあるのですが 
左に見えるのがラタキアの塊 右側にはバージニアの塊が見えます
その間に広がってゆくのが オリエント群となるのですが

その真ん中のオリエントの煙の塊が 左へと大きく広がってゆくイメージとなります
ラタキアもあるのでしょうが そのオリエントの煙を周りで囲むような感じとなります

このオリエントの甘さは実に素晴らしいもので なんとも柔らかく癖がありません
しかも明るく軽い甘さですが おそらくそれを下から支えているのがこのブレンドのレッドバージニア
なのだと思います オリエントの甘さはレッドバージニアにより増幅されなんとも素晴らしい甘さとなるのですが いつものレッドのような 酸味であるとかアーシーさは感じないところが
このブレンドがオリエンタルに傾いたブレンドであることを示しているようです
もちろんペリクも入っているのですが やはりその存在は感じませんね

こうして素晴らしい甘さを感じながら喫煙が進んでゆくのですが 次にやってくるのが
やはりオリエントの Samsun となります 最初からその存在はあるのでしょうがボウルの温度があがるにつれ その存在を感じることになります
少しパフったときに その存在はより目立つのですが

Basma と同じ中音域において 今度は右の方へと広がってゆくオリエントの煙を認知するようです
このオリエントも甘いのですが Basma とは少し毛色が違うようです
もっとフローラルなところがあり もっとオイリーなところもあるようです
なので ときおり香ばしいナッティーな味わいを感じるのですが
やはりイズミルのようなスパイシーさは感じないようです

この2つのオリエントが合わさって とってもシルキーな煙がこのブレンド全体を包み込んでゆくのですが 次第に中盤辺りから 最後のオリエントが存在を現してきますね

それが Soukfoum(スフミ)となります
このオリエントは黒海東岸のグルジアの辺りで採れるそうですが
大きめの葉っぱで赤味がかっているそうです そしてシガーの様なテイストが特徴の甘い葉っぱらしいのですが 
その香りと味わいが低音域から立ち上ってくるのがわかりますね

このオリエントも甘いのですが 苦みを少し感じるようです
苦みといっても刺激的ではないのですが 少しニコチンが多いようです

しかし バーレィやケンタッキーのそれとも違い もっと穏やかで
例えるなら 番茶の渋み苦みのようなほろ苦いテイストであり
シガーテイストといえばいえるような もっと穏やかな優しい味わい
となります


このオリエントの味わいがまたこのブレンドにアクセントをつけるのですが
それはさながらシルクロードを西から東へと進んでゆくときに感じる 
気候と環境の変遷を思い浮かべるような気がします 

甘い世界から 少し乾きのある苦みのある世界への変遷をイメージさせるようです


喫煙の方は こうして Basma Samsun Soukfoum の3つのオリエントが混じり合って
進んでゆくのですが次第に右側へと傾いてゆくようです
中盤を過ぎ終盤に差し掛かって ようやくレッドバージニアとペリクの存在を認識することになりますが その時にはラタキアもやはり顔を出し 強いスパイスと酸味のある甘さを感じるようです
オリエントはスフミが最後を締める感じで
延々と続いた物語もここで終焉を迎えるようです

再度のシルクロードマップ



Greg Pease さんが最初にこのブレンドにつけた名前は シルクロードだそうですが
そんな 西から東へと旅する雰囲気をイメージしたのかもしれないですね



なんにしてもこのブレンド 素晴らしい出来だと思いますね
ラタキアもバージニアもペリクも入っているのですが
そういったありきたりのブレンドではなく
オリエントの持つ独特の世界観をがっちり味わえる素晴らしいブレンドでした

マクレのグランドオリエンタル以上のオリエンタルブレンドかと私は思いました
いや まったく素晴らしいブレンドです。

もう買うことは出来ませんが オリジナルをまた味わってみるのもアリかな と思いました
味は全然違うかもしれませんがね
そんな感想となります
それでは また
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