僕の両親は共に美大卒で、つい最近までずっと絵画に携わる仕事をして来ました。つまりは「絵描き」ですね。僕も高校へ上がる頃までは、放課後ともなると、父のアトリエや彼が経営する予備校に立ち寄るのが日課になっていました。いつもそこで数ある画集を手にして見たり、デッサンや油絵、そしてデザインといったクラスを覗きに行っては、美大を目指す現役(高校生ですね)や浪人生が勉強するのを傍で眺めて過ごしました。今でも油絵の具の匂いを嗅ぐと、ふっとあの頃へタイムスリップします。
そんなふうにして、僕は絵画に囲まれたこども時代を送ったわけですが、どういうわけか「絵」の才能には恵まれず、両親の後を継ぐことはありませんでした。今も、絵とは関係の無い仕事に就いているわけですが、子供時代に見た多くのものが今の僕の仕事に大きな影響を与えているのは確かですね。構図の取り方、配色、バランス、などなど。知らず知らずのうちに身についたようです。
当然、今でも絵を鑑賞するのは大好きで、ことある毎に美術館などに足を運んでいます。それに偶然かな、今のパートナーも「絵描き」ですしね。これも一種の運命ですかね? な~んてね、あはは。
・・・と、冒頭から話が少々外れましたが、ここからが今回の本題です。
このLiSFを始めたことにより、本当にいろいろな方と出会う機会が増えました。今回は、このLiSFを通して知り合ったイラストレーターの方を数名ピックアップしてお届けしたいと思います。
まずは、東京にお住まいのYORIさん。先日、YORIさんから僕の手元へ素敵なプレゼントが届きました。 YORIさんは本職の傍ら、イラストも手掛けるアーティスト。彼女の描く作品は、どれも色彩豊かで暖かい作風のものばかりで、彼女の作品のファンが多いというのも頷けます。数々の依頼を受けては新しい作品の作成に取り掛かっていらっしゃるようです。そして今回送ってくださったものですが、彼女自作のイラストの数々を僕が気に入り、そこでその中の数枚をポストカードに印刷して送ってくださったのです。YORIさん、どうもありがとう! 早速フレームに入れて、部屋に飾りました。

楽しいイラストたち。
YORIさんの作品は、ディテールが凝っていて、見る者をグイグイ惹きこんでいくチカラがありますね。見ているだけで楽しい気分にさせてくれるのもグッド!ちなみにYORIさんのBLOGは
こちらです。皆さんも是非ご覧になってみてください。
そして次なるイラストレーターの方はこちら。「
霧生さなえのホームページ」のKIRIさん。KIRIさんは、現役バリバリのプロのイラストレーター。かの安西水丸氏のもとで学ばれたそうですが、KIRIさんの描くイラストの世界はオリジナリティーに溢れていてとても素晴らしいと思います。そして、ところどころに漂う、日本ならではの四季感。海外で長く暮らす者としては、見るたびに、こころの一番深いところにある「日本人ならではの」ノスタルジックでセンチメンタルなスポットがチクチクとするのです。こんなところも僕がKIRIさんの作品が大好きな理由のひとつです。
KIRIさん、これからもますますのご活躍をお祈りしています!
そしてお次はLA在住のなみさん。以前、僕とKEVINが企画した、例の「
折り紙企画」に参加してくださったのですが、その際に折り紙と一緒に贈ってくださったのが、下のイラスト。以前にもこのLiSF内で公開したので覚えていらっしゃる方もいるかとは思いますが、このイラストを描いたのが、なみさんだったのです。

再度大公開! 僕とKEVINとCHIPです、ってわざわざ言わなくても分かるかぁ~
なみさん、次回SFへいらっしゃる際には、デートをすることになっているんですけど、覚えてますよね? 楽しみにしていますので!
以上、僕の大好きな3人のイラストレーターの方たちを紹介致しましたが、ここで忘れてはならないのが、我らがKEVIN。実は現在、彼のウェブサイトをリニューアルしている最中です。新しく生まれ変わったものは、かなりパワーアップされて登場する予定です。KEVINの作品を紹介するページだけでなく、4コママンガ、絵本(ちなみにオンラインでの購入も可能になる予定)、ブログなどなど、盛り沢山な内容となっています。

KEVINの4コママンガのキャラクター「キング・オブ・クーク」
来月には完成する予定ですが、その暁には改めてここで紹介したいと思っています。どうぞ、お楽しみに! Stay tuned!
で、せっかくなので、番外編! 僕の大好きな2大画伯を紹介しちゃいましょう!
さやか画伯とMIKA母画伯です。まずはさやかちゃん。子供ならではの自由な発想。線のはみ出し具合ひとつとっても、オトナには決して真似の出来ないパワーが子供の描く絵にはありますね。そして、MIKA母画伯。こちらは、違った意味での発想の自由さがウリですね。常識に囚われないユニークさが僕は大好きです。落ち込んでいるときに見るとすぐさま立ち直れます、あはは。
さやか画伯
MIKA母画伯
Enjoy!
最後にここでみなさんにひとつ提案が。今後エントリーをアップする際に、最後に「今回のフローラル・デザイン」のコーナーを設けようと思っているのですがいかがでしょう? 毎日、検索ワード(GOO搭載の、どんな言葉を検索してこのブログに辿りついたかを検索するツール)をチェックしても、毎回「フラワーアレンジメント」は上位にランクインされてますし、それになんといっても、僕の仕事を皆さんにも見ていただきたいですし。
というわけで、善は急げ!
今回のデザインはこんな感じです。
タイトルは、「unbalanced balance」。和訳すると、「不均衡な均衡」、ですか。
知り合いの庭に生えている大きな柳の枝をお裾分けしてもらったのですが、小さな枝の部分を切り分けて使っていくうちに最後に残ったのが、大きな枝の部分。普通だったら処分してしまう部分ですが、僕としては、どうしても使ってあげたかったのです。ずっと「どんな風にデザインの中に取り入れようかな」なんて考えていたのですが、三脚のような形をした枝を見ていて浮かんだのが「バランス」という言葉。このどっしりと安定感のある柳の上に、逆に安定感のないアンバランスなものを乗せて、ひとつの作品の中で二つの違った要素を対比させようと思いました。
柳の枝の上に、リバーケインとトグサを編んで一角が鋭い歪な立体三角形を作成して固定。ここに小さなビーカー系の花器を数箇所固定して、そこに花を挿しています。今回使った花材ですが、カラーとヴァンダ・オーキッドのみ。造形の面白さを前面に押し出したかったので、全体の造形を崩さないように、あえて大ぶりな花は使いませんでした。
ちょっと無機的で彫刻のようなデザインが完成しました。みなさんにも気に入っていただけたら僕としてもうれしいのですが。