しずかちゃんと言えば、言わずとしれたドラえもんに出てくるあのキャラクターです。
ドラえもんの中で、
・のび太は、自分の言いたいことをうまく言えない
・ジャイアンは、まわりの人のことを気にせず言いたい放題
・スネ夫は、言ってることはまともそうでも「カチンッ!」と頭にくる言い方をするというキャラクターになっています。
その点しずかちゃんは、自分の言いたいことははっきり言うけれど、聞いてる人が傷つかないように話します。たとえば
のび太 「しずかちゃん遊ぼう」
しずか 「ごめんなさい、のび太さん。もうすぐお母さんの用事で出かけないといけないから、
遊びに行けないわ。ごめんなさい。」
決して、「イヤっ」とか、「ダメ」と言うような否定の言葉だけを言ったりしません。
このように自分の言いたいことを言うのだけれど、相手の立場に立って相手が傷つかないように言う表現をアサーティブな表現と言います。そして、アサーティブな表現を身につける練習をアサーショントレーニングと言います。
日頃の何気ない会話の中で、案外私たちは、お互いを傷つけてしまったり、すれ違いを感じたり、ひどい時にはけんかになってしまったりするものです。
お互いが、アサーティブな表現を身につけるだけで、お互いが気持ちよく生活することができますし、誤解やすれ違いをなくし、しいてはいじめも少なくなるのではないでしょうか。
自分が、普段の言葉のやりとりの中でどんな言葉を使っているかここで考えてみましょう。
〔トレーニング1〕
・次の言葉は 「しずかちゃん」、「のび太」、「ジャイアン」のうち誰の言葉でしょう。
ア、「そのマンガの本、おれに貸せ。貸さないとぶん殴るぞ」( )
イ、ドラえもんたすけてよ。本当はね、ぼく……」( )
ウ、ごめんなさい。今日はピアノのけいこがあるから遊べないの。明日なら大丈夫よ」
( )
エ、「いいおもちゃもってるな。おれが使ってやるからこっちによこせ」
( )
オ、「うん、わかったよ。やればいいんでしょう」( )
カ、「これからケーキをつくるの。もし、よかったら一緒に食べましょう」
( )