私の大好きなアクセサリーの1つに"ルーサイトに裏彫り"を施したアクセサリーがあります
5年程前に私が出した書籍『チェルシーのおしゃれ入門』の中でも"アクリルフラワー*コレクション"と名付けて紹介しました
こんな感じのコレクションです
ルーサイト=アクリルなわけですが、日本でもこの手のアクセサリーは比較的安く購入出来るものもあったりして、夏には涼しげだし定番アイテム化してきていますよね
PARISへ買付けに行った際にも"アンティーク品のルーサイトもの"を色々と探したんですが、その時に"ヴィンテージものを扱う問屋さん"から教えてもらった"ルーサイト小物誕生の歴史"を書いてみたいと思います
ルーサイト小物の歴史は、第二次世界大戦後までさかのぼります
戦争が終わったけれど、物資不足で何もかもが足りない時代。
おしゃれなんて、二の次…。
それでも、女性はおしゃれがしたかった
そんなときに、目に留まったのが使わなくなった"戦闘機や飛行機の窓"
飛行機の窓には、ルーサイトが使われていました。
廃材となってしまった窓のルーサイトを使って何かアクセサリーが出来ないか?
そこで、誕生したのがルーサイトに彫り細工を施したルーサイト小物だったのです
ルーサイト小物とは、"窓の素材を使ったリサイクルアイテム"
だったんですね
これが、1940年代に飛行機の窓を使って作られた"ルーサイトのメガネフレーム"
ルーサイトは、強度が固く丈夫なのでこんなにキレイに残っているものがありました
作られた当初多かったのは丸いデザインの彫り。
こちらも、1940年代に飛行機の窓を使って作られた"ルーサイトのロザリオネックレス"
マリアさまのプレートがはめ込まれ、周りに丸いデザインの彫りが入っています。2つ付いたクロスには、彫りをいれてそこに白とシルバーの玉を埋め込んであります。パーツも全部ルーサイト。デッドストック品ですが、年期が入っているロザリオです。
こちらも、1940年代製。
とっても細かい細工の"バラのルーサイト裏彫りブローチ"
とても、繊細なバラ細工にすごく絶妙できれいなベビーピンクの塗装がこのブローチは芸術的 やはり回りには丸い彫りが入っています
特にこのブローチの美しさは絶品
1940年代製のものは、窓から作られたものなので新品でも若干の小さな傷があります。でも、ルーサイト自体の色にも透明なのにすごく味が有り、何とも言えない存在感。
そして使わなくなった飛行機の窓自体がなくなり、世の中も豊かになりました。
その後もルーサイト小物の人気は衰えず、"窓からのリサイクル"ではなく"ルーサイトのアクセサリー"が作られるようになったそうです。
1960年代製の海の中をイメージしたバングル
こちらは、機械で裏彫りされ元々バングル用に作られたもの。
とてもきれいで透き通っています 同デザインでリングも有り
1960年代フランス製の"ルーサイトサングラス"
60年代によく見られたのが、このデザイン。
フレームの両脇、サングラスの柄の部分にお花の裏彫りが施され、まるでお花を閉じ込めたかの様なイメージ このデザイン、大好きで私もたくさんコレクションしています このサングラスは、年代物なのですがラッキーなことにデッドストックで3本手に入りました。とてもキレイで、まさか50年も前に作られたものとは思えません
1970年代に入ってもルーサイト小物に人気は衰えず、作られていました
ルーサイトの中に、貝殻やお花、ビーズなどモチーフを閉じ込めたデザインのものも流行 このようなイヤリングやネックレスも登場して行きます
…、そして現在に至り
100円単位から買えるアイテムや、数十万円の高級なアイテムも登場
宝石などと並ぶアクセサリーの定番アイテムとなったのでした
私が素敵だなと思ったのは、
女性はどんな辛い時でも、前向きに明るくおしゃれをしたいという心は変わらないということ
物資が無く大変な時代に生み出された
女性たちのアイデアと工夫が私を魅了していたのかもしれないですね
今日は、PARISの問屋さんの物知り店員さんに教えて頂いたお話を書いてみました
アクセサリーの歴史。なかなか知らないことが多いですが、知ってるとお買い物するときに、あぁこうやって生まれたのかって。なんか感慨深くなりそうですね
今回紹介しましたアイテムは、アンティーク品として高価すぎるものもあって値段をつけたらもの凄く高くなってしまうもの、まつゆう*の私物なども含んでいますが、何個かChelucy Boutiqueにて販売するものもあります
気になる方は、メールでお問い合わせくださいませ
お問い合わせはこちらから
5年程前に私が出した書籍『チェルシーのおしゃれ入門』の中でも"アクリルフラワー*コレクション"と名付けて紹介しました
こんな感じのコレクションです
ルーサイトとは
1941年にデュポン社(Dupont)が特許を取得した、透明で強度のある、着色可能な熱硬化性のアクリルの樹脂のこと。(*)商標名ですが、アクリル樹脂の一般呼称として使われることが多い。
Weblio 辞書より
ルーサイト=アクリルなわけですが、日本でもこの手のアクセサリーは比較的安く購入出来るものもあったりして、夏には涼しげだし定番アイテム化してきていますよね
PARISへ買付けに行った際にも"アンティーク品のルーサイトもの"を色々と探したんですが、その時に"ヴィンテージものを扱う問屋さん"から教えてもらった"ルーサイト小物誕生の歴史"を書いてみたいと思います
ルーサイト小物の歴史は、第二次世界大戦後までさかのぼります
戦争が終わったけれど、物資不足で何もかもが足りない時代。
おしゃれなんて、二の次…。
それでも、女性はおしゃれがしたかった
そんなときに、目に留まったのが使わなくなった"戦闘機や飛行機の窓"
飛行機の窓には、ルーサイトが使われていました。
廃材となってしまった窓のルーサイトを使って何かアクセサリーが出来ないか?
そこで、誕生したのがルーサイトに彫り細工を施したルーサイト小物だったのです
ルーサイト小物とは、"窓の素材を使ったリサイクルアイテム"
だったんですね
これが、1940年代に飛行機の窓を使って作られた"ルーサイトのメガネフレーム"
ルーサイトは、強度が固く丈夫なのでこんなにキレイに残っているものがありました
作られた当初多かったのは丸いデザインの彫り。
こちらも、1940年代に飛行機の窓を使って作られた"ルーサイトのロザリオネックレス"
マリアさまのプレートがはめ込まれ、周りに丸いデザインの彫りが入っています。2つ付いたクロスには、彫りをいれてそこに白とシルバーの玉を埋め込んであります。パーツも全部ルーサイト。デッドストック品ですが、年期が入っているロザリオです。
こちらも、1940年代製。
とっても細かい細工の"バラのルーサイト裏彫りブローチ"
とても、繊細なバラ細工にすごく絶妙できれいなベビーピンクの塗装がこのブローチは芸術的 やはり回りには丸い彫りが入っています
特にこのブローチの美しさは絶品
1940年代製のものは、窓から作られたものなので新品でも若干の小さな傷があります。でも、ルーサイト自体の色にも透明なのにすごく味が有り、何とも言えない存在感。
そして使わなくなった飛行機の窓自体がなくなり、世の中も豊かになりました。
その後もルーサイト小物の人気は衰えず、"窓からのリサイクル"ではなく"ルーサイトのアクセサリー"が作られるようになったそうです。
1960年代製の海の中をイメージしたバングル
こちらは、機械で裏彫りされ元々バングル用に作られたもの。
とてもきれいで透き通っています 同デザインでリングも有り
1960年代フランス製の"ルーサイトサングラス"
60年代によく見られたのが、このデザイン。
フレームの両脇、サングラスの柄の部分にお花の裏彫りが施され、まるでお花を閉じ込めたかの様なイメージ このデザイン、大好きで私もたくさんコレクションしています このサングラスは、年代物なのですがラッキーなことにデッドストックで3本手に入りました。とてもキレイで、まさか50年も前に作られたものとは思えません
1970年代に入ってもルーサイト小物に人気は衰えず、作られていました
ルーサイトの中に、貝殻やお花、ビーズなどモチーフを閉じ込めたデザインのものも流行 このようなイヤリングやネックレスも登場して行きます
…、そして現在に至り
100円単位から買えるアイテムや、数十万円の高級なアイテムも登場
宝石などと並ぶアクセサリーの定番アイテムとなったのでした
私が素敵だなと思ったのは、
女性はどんな辛い時でも、前向きに明るくおしゃれをしたいという心は変わらないということ
物資が無く大変な時代に生み出された
女性たちのアイデアと工夫が私を魅了していたのかもしれないですね
今日は、PARISの問屋さんの物知り店員さんに教えて頂いたお話を書いてみました
アクセサリーの歴史。なかなか知らないことが多いですが、知ってるとお買い物するときに、あぁこうやって生まれたのかって。なんか感慨深くなりそうですね
今回紹介しましたアイテムは、アンティーク品として高価すぎるものもあって値段をつけたらもの凄く高くなってしまうもの、まつゆう*の私物なども含んでいますが、何個かChelucy Boutiqueにて販売するものもあります
気になる方は、メールでお問い合わせくださいませ
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