おだやかな日々

野郎2人(夫と息子)との生活・映画・演劇・本のことなどつらつらと。ジェンダーも少し。タイトルは私の憧れ。

1リットルの涙 第9回

2005-12-09 11:49:25 | ドラマ
 ”お経みたいな歌”(by亜也父)が頭の中でずっと鳴っています。そして”粉雪”も。
 月日が過ぎていきます。それとあわせるように亜也の症状もどんどんすすんでいく。
 障害者として生きていくことを、ひとつひとつ認めていく過程が丁寧に描かれているな、と思います。 そして、それは主人公の亜也だけでなく潮香も妹の亜湖も、遙斗も遙斗の父も。みな亜也の存在を中心に、自らの心が変化し生き方も変化していく。。
 急に、突然ではない、少しずつ少しずつ。そんなところがこのドラマの好きなところです。

 亜也のこれからの真実。それをルームメイトの明日美で表現するのはとても良かったと思う。父に言われても漠然としか感じられなかったはずの亜也の将来を、遙斗の目の前に、厳然と存在させた。明らかにとまどっていた。
 
 そのとまどいがあったから、最後の自分の気持ちを伝える場面が、とても素敵だった。
 遙斗は実在の人物ではなく、木藤潮香さんの”娘に素敵な恋をさせてあげたい”の思いからできあがったキャラクターだそうですが。
 本当に素敵な恋物語になりましたね。

 病に対して、真摯な姿勢で取り組みながら、でもとても温かいドラマです。

 最終回が近づいてます。
 とても寂しい。