おだやかな日々

野郎2人(夫と息子)との生活・映画・演劇・本のことなどつらつらと。ジェンダーも少し。タイトルは私の憧れ。

ありがとう。L.O.T.R.

2005-02-14 23:55:03 | 映画
 「ロード・オブ・ザ・リング」S.E.E.DVD。発売日に入手してかれこれ10日。
 いっぺんに見るには大変だし、楽しみが早くなくなるのはいやで、少しずつ、少しずつ見ています。

 今日は、特典映像ディスク2枚目の後半。
 編集、録音、C.G処理、どの作業もあまりにも膨大すぎて、その上ピーターはどんどん新しいアイデアを出してきて、追加撮影もどんどん増えて、ますます作業が増えてきて・・・。
 ”ピーターはロンドンで録音と編集やってて、衛星でWETAにも指示出してるんだよ。”(「二つの塔」メイキングでも聞いたせりふ)
 ”こんな絵で、どうやって音つけるんだよ”とぼやいている音響さんや、新しい絵作りを監督から提示されて、呆然としているWETAの特殊効果スタッフたち。
 なんせ、12月公開の10月に作業が半分も済んでいない!
 限界を超えてくたびれ果てていても、焦っていても、でも監督を信じて、妥協もせずに作業を進めていくスタッフたち。
  ”大丈夫。絶対間に合う!”
 テレビのこちらでも、なんだか一緒に作っているような気分になってしまう。

 そんな様子を、見続けた後だから、アカデミー賞の場面、この3年間すっかり顔なじみになってしまったスタッフたちの最高の笑顔を見て、ほんとに涙があふれてきた・・・。

 最後の最後、ヴィゴ・モーテンセンの
 ”この映画やアラゴルンについて話をするのは、これで最後でしょう。ほんとうにありがとう、そして、さよなら。”
 という言葉は、この映画との、楽しくて素晴らしいときが、本当に終わってしまったのだな、
と、実感しました。
 もちろん、こちらはDVDを持っているのだから(それも3部作合計12枚も!)浸りたいときに好きなだけ浸ることは出来るのだけど、とても不思議な感覚。
 すべてのシリーズのメイキングを見てしまっているから、自分も一緒に何年間か過ごしたような、そんな気持ちになってしまっているのです。

 
 本編も本当に素晴らしいものだったけど(この映画に出会って、息子は他の映画をあまり見なくなりました)メイキングも本当にすごい。このメイキング映像のメイキングも見てみたい。さぞかし大変な作業だったことでしょう。

 こんなすごい映画、リアルタイムで見られて、本当に幸せ。ありがとう。

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 さあ次は・・・。コメンタリーをつけて、本編を見るぞ!