40DにはAFフレームが9点あり、その9点は全てクロスセンサーとなっています。
しかし私は基本的にAFフレームを中央の1点に固定してフレームを移動する撮影法で行います。
シャッター半押しでフレーム移動、いわゆる、AFロックと言われるやりかたです。
レンズはその特性上、円の中心に行けば行くほど性能が高く、それゆえAFの精度も
レンズ中心で行うのが一番高いからです。
ところが以前から、特に35mm f/2を使用する時にピンを外す失敗が多いと
気になっていました。

ピンがめしべではなくそのうえの花びらに行ってしまっている失敗画像
このレンズは開放付近f/2使用することがほとんどです。

題して、「プロの道具を撮ってみました」
このF値でマクロ風の撮影すると、背景のボケが大きくなり雰囲気のある写真が撮りやすくなるからです。
しかしそれは反面、ピントの位置がずれてしまうと狙ったところが大きくボケてしまうため
即失敗につながる恐れもあります。
絞り開放でのピントは非常にシビアで、少しでも外してしまうと自分のイメージとは程遠いものになってしまいます。
イメージと違う写真

ピンが奥の花に行ってしまってなんだかよくわからない
イメージしていた写真

すっきり撮りたかったと。
実際私がこのレンズで撮ると失敗率がかなり上がってしまいます。
私はこれまで、この失敗は全て自分のAFロックのやり方が下手なためとばかり思っていました。
マクロ風な撮り方、つまり「小さなものを大きく写す」やり方にはこのほかに、
望遠レンズで撮るというやり方もあります。

春を待つ梅のつぼみ
このやり方でも対象物の背景は大きくボケますので、
やはり雰囲気のある写真が撮りやすくなります。
ただし私の持っている望遠レンズは望遠側のF値が6.3とだいぶ暗くなってしまうため、
シャッタースピードを上げられず、被写体&手ブレなどが起こりやすくなります。
ということで、室内や山中など薄暗い中での接写はほとんど35mm f/2に頼ってきたわけです。
そして、結構な確率で

いけてない駿河定食…
ピントが「???」な結果に終わるのです。
いったいなぜ・・・?
先日、にけさんという方が御自身のブログで公開されている、「ピントチェックソフト」
なる物を入手しました。
【にけの独り言】ブログ -にけログ-
このソフトはすごく便利で、画像データから最もピントが来ているポイントを割り出し、
十字クロスでPC画面上で確認出来るというものです。
ということで、
以前から悩んでいたピントの失敗。
このソフトで原因がわかるかも知れないと思い40D+35mm f/2のテストを行うことにしました。
テスト環境はこのように設定。
1、三脚を用い、テスト対象となる腕時計の文字盤を真下に配。

2、時計は平置きでなるべく水平を撮るように設置。

3、時計のオレンジ針の○部分を中央のAFフレームに合わせます。

この状態でまずライブビュー(10倍)に切り替えてみますと・・・

このとおり、既に画面の中央から針の○の部分が上の方にずれていることが伺えます。
そして、実際に2秒セルフで撮影したものを例のピントチェックソフトで確認した
のがこちら。

やはり。
狙った○の部分よりも下の位置にピントが来ています。
先ほどのライブビュー画面の真ん中の位置です。
ということは・・・
AFフレームと、実際のセンサーにズレがある?
というか「AFフレーム自体がセンサーの真ん中に来ていない」ということになります。
レンズ毎のピント調整以前に、フレーム自体がずれているとは予想もしませんでした。
これなら今までの失敗も頷けます。
どんなに一生懸命合わせてもピンが来ないわけです。
また、景色撮りには基本的にF9以上でパンフォーカス気味にするので、
このズレに気付かずにいたのも納得。
つまりこのフレームで合わせる場合、少し上を狙わなくてはいけないということですね。
わかります。
って、そんなばかな・・・。
しかしいろいろとネットで調べていると、こういうことは割りとよくある
という認識が一般的であることにさらに驚きました。
http://www.canon-dslr.net/digi_bbs/past/log/31650.html(キヤノン板)
http://www.nikon-digital.net/bbs/camera_forum/past/2006/11/27258.html(ニコン板)
現在の大量生産を目的とした工業製品の精度には限界があり、
この「ズレ」もそんな一例に過ぎないというものです。
ちょっと納得いかねーんですけど(-_-;)。
確かに手作りで作られていた頃のカメラとまでは言いませんがね。
真ん中にフレームが合っていないなんて、認めるわけにはいきませんよ、個人的に。
いくら、全点クロスセンサーを謳われても、そのセンサーがフレームと合っていないのでは・・・。
そもそも一眼の一眼たる所以は「ファインダーで覗いた画像 = 写る画像」という大前提に
あるのではなかったっけ?
というわけで、先週から40D入院しています。
紅葉を目前にしたこの時期、早く戻ってくることを祈るばかりです。
だからずれてたのか~!
↑
本当は分かってない。。。(笑)
だからずれてたんですよ~!
↑
本当は分かってない。。。(笑)
いや、これ単純なズレだと思ってたんですが
意外と複雑なのかも知れません。
自分でも調べれば調べるほどよくわからなくなって
きちゃいました(笑)。
返ってきた固体を見てみないとわかりませんが
ジャストになるかは結構微妙かもしれません。
機械とうまく付き合うしかないですね。
ピントずれ…
私のウデではわからないですが、
合ってると思い込んでます。
でも、オリも結構ピントずれとか、中心ずれがあるみたいで…。
どうしたらわかりますかね?
綺麗に直るといいですね。
どもです。
>どうしたらわかりますかね?
キヤノンの場合ですと、付属のソフトでピントがどこ
に合ってるのかを見ることが出来ますが、
ご紹介させていただいたにけさんのブログからソフト
をダウンロードして、ご自分が撮影された画像をその
ソフトで開くとわかります。(ファイルの種類をjpeg
に設定)
私のはかなりずれていると個人的には思ってますが、
もちろん合っているものも多いと思います。
普段から気にならない程度なら大丈夫だと思います。
私は結構気になっていたのでこの結果には納得でした。。。
分かった私です(^^;。
私もそんなに詳しい訳ではありませんが、AFフレーム
がズレているなんてそれはひどい(^^;。
私もこれは聞いたこと無いです。
よく前ピン、後ピンなんて言葉は聞きます。
これは実際にはファインダー上ではピントが合っているのに実際の写真では前後にずれてしまっている
事だと私は理解しています。
これは程度の大小こそあれ、
どうしても個体差で生じてしまう誤差らしいのですが、考え出すときりがないので
あまり考えないことにしています(^^;。
動体撮影をAFまかせで撮る場合は
あんまり細かい事は検証出来ないということもあります。
最終的にはファインダーで見たピントを信頼するしか
無いんでしょう。
そのファインダーが嘘をついているとしたら
もうメーカーに調整に出すしかありません(^^;。
一眼レフってやはりそのファインダーの見え方が
命なんだなあってつくづく思います。
レンズのF値も明るいほどいいんですが、
やはりボディのファインダー自体の出来にも
左右されます。
今の愛機700は十分に見やすい、出来のいい
ファインダーだと思っていますが、
先日、900のファインダーを覗いてきました。
別世界です(^^;。
ちょっと心配になってきたので
シグマの28mmF1.8を付けて
手元にあるキーボードを撮影して
ピントチェックを簡易的に実施してみました。
幸いAFフレームのズレは無かったようです。
ただ、レンズによってもいろいろ
状況は変わってくる可能性があるので
やっぱり深くは考えないようにします(^^;。
どうもです!
いやー、こういうのって気になりだすと変に神経質に
なってしまいますね。そのくせ外で撮影してる時はす
っかり忘れちゃうんですよ。前ピンや後ピンもよっぽ
どひどく、撮影していて気づくぐらいなら調整に出し
ますが、そうでなければ深く考えない方が精神衛生上
良いですね(笑)。
今回はダメもとで調整出しましたが何とか無事許容範
囲内に収まり満足です。
ファインダー、やっぱりフルサイズは違うんでしょう
ね。私は怖くてフルサイズ機のファインダーを覗いて
いません。私が覗いた時は買う時です(笑)。
ファインダーの作りの良し悪しが気になるようなシビ
アな撮影をしていない私ですが、カメラのつくりって
こういうところも見なければならないのですね。今回は勉強になりました。
roadraceさんはもともと銀塩もされているわけです
し、一度その広大なファインダーを経験されているの
で900に反応してしまうのはやはり当然の事かと(笑)。
やっぱり覗いた時は買う時だと思います(笑)。
といいながら、私も一つレンズを購入してしまいました…(笑)。
その記事は後ほど。