年をとると本当に1年が早い。
今年ももう残すところ1日となった。
そして、まったく唐突だが、今年ラストのネタを投入。
ひょんなことから私のところへやってきた。
スズキTSR200というマシン。
最高出力35ps/8000rpm 最大トルク2.9kgm/8000rpm 車重112kg
とあるオーナーが北海道の納屋で眠らせていたものだそうで、走行距離は2000キロちょっと。
最終生産が96年ということなので、少なくとも15年以上は経っていることになるのだが、
外装やエンジン回りはやたらと綺麗な状態で保たれている。
一目ぼれという勢いにまかせて譲り受けたはいいが、次から次へと心配な点が出てくる。
結局今回も顧問の先生を頼って、ざっと見てもらうことにしたのだが、
先ずはこのマシンが本当に乗れる状態にあるのか。
というのも、低速から中速にかけてどうもエンジンがブルブル、ガタガタとするのだ。
どうもキャブレターの一部部品に不調の原因があるらしいのだが、その部品が固着してしまって外れないため、
一度しっかりとОHする必要があると前オーナーにも聞いていた。
結局、顧問の先生も意見は一緒で、キャブをバラす必要があるね、と仰っていた。
そして、もうひとつ深刻な問題はフロントフォークのオイル漏れ。
こういったところに目がいかないのがいかにもド素人のなせる技なのだが、
長年乗っていなかったバイクで最も重要な点がこのフロントフォークのオイル漏れなんだそうだ。
この原因が樹脂部分の劣化により起こっているのであれば、その部品の交換で済むのだが、こういった乗っていない時期が長く続いたバイクでは、
フォークのインナーチューブという箇所が内側から錆ることで傷が付いてしまい、その傷跡からオイルが漏れてしまうということがよくあるとのことなのだ。
そうなってしまうと、もう磨いて傷を消してもオイル漏れは防げないそうなので、インナーチューブを丸ごと取り換えなければならなくなる。
これはお金の問題もさることながら、すでに部品の生産を終了して久しいため、そもそもこの部品の入手が難しくなってくる。
そうなると、最悪廃車も考えなければならない。
いずれにしろ、先ずはフロントフォークをバラしてみて、その内容次第で今後どこまでやるのかを顧問の先生と相談しながら決めていくことになった。
お正月の貴重なお休みに乗りまくるつもりだったが、残念ながら即入院ということになった。
マシン自体の心配事もさることながら、私自身についても心配事は事欠かない。
つまり、今までスカイウェブしか乗ったことのない私が、ギヤ車の、しかも2サイクルエンジンのマシンに乗れるのか?ということ。
実は、顧問の先生を頼るべく自宅から部室へと向かっている最中にすでにその心配が的中。
254から山手通りを経て国道1号に接続した瞬間、エンジンがストップしてしまい、その後何度キックしても火が入らず、
結局そこから部室までの7~8キロを、バイクを押して歩くことになってしまった。
重量こそスカイウェブの約半分の112㎏だが、それでも2時間以上。
真冬の空の下、今年一番の大汗をかいた。
結局原因は、低回転でのギヤチェンジと、オーバークールによるプラグかぶりだった。
2サイクルは4サイクルと違って独立した吸排気バルブや排気行程を持たないため、またエンジンオイルも気化したガソリンに混ぜてシリンダーへ送り込んでいるため、
なるべくキレイに燃えてくれないと燃え残りのガソリンやカーボン類がシリンダー(プラグも)やチャンバー・サイレンサーに付着しやすくなるとのこと。
キレイに燃やすには、そのエンジンの、パワーバンドと呼ばれる最もパワーの出る回転域で使ってやるのが一番なのだが、
いかんせんまだそのウデが身についていない上に、キャブの不調が心配でなるべく低回転でつなげていたことも悪い結果につながってしまった。
また2サイクルマシンの場合、冬の寒い時期はラジエーターの吸気部分にガムテープや段ボールを挟んでオーバークールに備えないと、
やはりこういった現象が起こりやすくなるという。
これらのことを顧問の先生から聞かされた時は、知識も無いのにやたらと敷居の高いものに飛びついてしまった、と正直くじけそうになったが、
こうしたことを勉強してこそ、このマシンに乗る意味があるような気もする。
なんといっても、パワーバンドに入った時のあの爆発的な加速感とそれを操る時のドキドキ感。
教習所に通っていた頃、次の教習日が待ちきれなかった思いが再び戻ってきた喜び。
とにもかくにも、
来年こいつに乗れるようになり、新しい扉が開かれることを願うばかりだ。
最初は私も戸惑いました。
車高や、ギアチェンジにw
幸い、みちろうさんと違って、
ずっと乗ってたものだったので、初期不良?的なものは無かったんですが・・・。
2ストでない事も違いますが、
車体の軽いオフ車、楽しいですよ~
マニュアル車でオフ車。
ビックスクーターとはまさに対極のバイクですね。
所有してみると、こういう選択肢もありだな~とつくづく感じました。
ビックスクーターはとにかく楽だし、荷物は運べるしでそれはそれでとってもお気に入りですが、
今回のようにただ乗ることだけを楽しめるという車種もすごく面白い。
バイクという乗り物の魅力を再確認できました。
このバイクが廃車決定になっても次の選択肢は決まったかも知れません…(^_^;)
2サイクル200ccのオフ車...かなりパワフルですね~
もしフロントフォークもキャブもダメだったとしても
社外品または流用で何とかなると思いますよ。
キャブはオーバーホールするよりケイヒンかなんかに替えちゃった方がいいかも知れませんね。
ちなみに稼動部分が癒着して動かない場合には
秘密兵器ナスカルブがありますぜ、旦那( ̄ー ̄)ニヤリッ
楽しい一年になりそうですね。
ヤマハのDTってやつを2年ごとに乗換えてましたよ。
今でも2STが大好きです。
もう日本のメーカーは生産してないけどねorz
マシンが直ったら是非乗らせてね!!
&よいお年を!
そうなんです、これが例のおもちゃなんですが、上記の通り、
残念ながら次回のツーリングでお披露目することはできませんでした。
残念ですが、何も知らずにノコノコとツーリングに出かけて身動き
とれなくなってしまうよりはずっと良かったかと…(^_^;)
早速のアドバイス。
ぜひ今度お会いしました時に初心者の私に詳しく教えてください。。。
それにしてもただでさえ時間が作れないというのにいったい私は何をやっているんでしょう(恥)?
こんな私ですが、来年もぜひよろしくお付き合いください。
>caracoさま
>ず~っと2STオフローダーだったんですよ!
TFWきっての紳士であるcaracoさんがこんな騒々しいエンジンに夢中だったなんて想像もできません(笑)。
でもこのもりもりとした加速感の虜になっている人は今でもたくさんいるみたいですね。
昔からバイクに乗っている人が2STのことを話す時になぜかうれしそうに話すのをみていると
多分私の知らないバイクの魅力がたくさんあるんだろうな~と(笑)。
ぜひぜひ今度乗り方のお手本とウイリーのやり方を教えてください!
良いお年を!
個人的に、やはりバイクを操るという魅力においては
ダントツでミッション車が勝ると思います。
遅かろうが早かろうが、スポーツしてるなって気分になりますもんね。
新しい相棒、最初はいろいろと大変かもしれませんが、
手がかかればかかるほど愛しさも増す?もんです。
可愛がってやってください。
昨年はとても忙しく、大変な一年だったみたいですが、
みなさんおっしゃっている通り、
自分を信じて進んでいけばきっと満足の得られる結果が待っていると思います。
信念を持って頑張ってください。
あっ、でも気分転換は大事ですよ。
たまには休みを取って、ツーリング、山登りでリフレッシュ。
良い旅ができると良いですね。
それでは今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。
そして応援メッセージありがとうございます。
もう、一昨年前になってしまいましたが、大キレットを渡る時、
伸二郎さんの山行記を何度も何度も読み返し参考にさせて頂きました。
無事に登山を終えることができましたこと、遅れましたが御礼申し上げます。
また西穂高や、その他まだ行ったことのないたくさんの山々のことなど、
これからどれだけ参考になるでしょう。
バイクでも山でも大先輩の伸二郎さんと、いずれどこかの山でお会い出来れば
直接御礼を申し上げたいと思っております。また伸二郎さんのブログを知る
きっかけとなったしびすけさんにもかんしゃしております。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(遅ればせながら、ブックマークに追加させていただきます。)