長い鉄梯子を降りる急下降から始まる。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/250
Av (絞り数値) 6.3
露出補正 0
ISO感度 100
移動は水平から垂直へ。
ここからは四本の手足をフルに使う。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/160
Av (絞り数値) 5.0
露出補正 0
ISO感度 100
岩の引っかかり具合は良好。
ただ、ところどころでマーキングが消えているところがあるので、ルートを見失わないことに集中する。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/200
Av (絞り数値) 5.6
露出補正 0
ISO感度 100
大キレットで起こる事故は、そのほとんどが些細な不注意からだという。
ここから数時間は体力よりも集中力がカギとなる。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/320
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
高度感は凄まじいが、恐がらず浮石にさえ注意すれば、渡り方に迷う岩場は少ない。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/320
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
1400mも続く長大なガレ場の滝が目の前に迫る。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/250
Av (絞り数値) 6.3
露出補正 0
ISO感度 100
両側を鋭く切り落とした「長谷川ピーク」のナイフリッジはスリル満点。
絶対にルートを外れないように慎重にトラバースしていく。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/320
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
無事に通過し、最低鞍部「A沢のコル」に着地。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/320
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
大キレットで唯一荷物を降ろせるスペースがある場所。
ここで、南岳で取るはずだった昼食の時間にした。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/250
Av (絞り数値) 6.3
露出補正 0
ISO感度 100
お腹はぺこぺこ。
加えてこの眺め。
カップラーメンでも最高の味に感じる。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/320
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
後々北穂の山小屋で、「あんな場所でお湯を沸かしてラーメン食ってる人を始めて見たよ」と
この日大キレットを渡った人達にからかわれた。
人が多い時は結構落石ポイントらしいので、これをご覧になった方は真似しないように(恥)。
渡ってきたナイフリッジの崖がよく見える。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv(シャッター速度) 1/200
Av(絞り数値) 8.0
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF70-200mm f/4L IS USM
焦点距離 75.0 mm
なんだか他人の方がハラハラする。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv(シャッター速度) 1/200
Av(絞り数値) 8.0
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF70-200mm f/4L IS USM
焦点距離 200.0 mm
一息ついて、いよいよ大キレットの核心部、「飛騨泣き」へ。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/160
Av (絞り数値) 5.0
露出補正 0
ISO感度 100
一体これのどこが「○」なんだよ、とツッコミを入れることにも飽きてきた。
撮ってる場合じゃないのはわかっているのだが…
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/160
Av (絞り数値) 5.0
露出補正 0
ISO感度 100
ナイフリッジを信州側から飛騨側へ乗っ越す。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/160
Av (絞り数値) 5.0
露出補正 0
ISO感度 100
飛騨泣きをクリアし「展望台」と記された場所にたどり着いたが、
眼前に迫る北穂高の頂きは突然のガスでよく見えなかった。
人影もなく風も無い。
ほぼ無音の状態の中手袋をはずし「パーン!」と一発拍手を打ってみると、
複雑な地形に反射した不思議な音がパラパラとこだまして返ってきた。
日光東照宮・薬師堂の「鳴き竜」を聞いた時のような感動を覚える。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/250
Av (絞り数値) 6.3
露出補正 0
ISO感度 100
あと 200m という表示。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/125
Av (絞り数値) 4.5
露出補正 0
ISO感度 100
標高が200メートル?
それとも距離が200メートル?
どうやらその両方だったらしい…。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/250
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
立山曼荼羅に描かれた針の山をそのまま具現化したような光景だった。
ほぼ垂直の登攀だが、まるで子供の頃にジャングルジムで遊んでいた時を
思い出すような楽しい崖登りだった。
前回、奥穂高から北穂高に渡った時は疲労困憊の中死に物狂いでの登攀だった。
北アルプスという山に気持ちが呑まれていたこともあり、緊張感で体力をすっかり
無くしてしまっていた。
しかし今回の大キレットはそんなトラウマを一掃するかのような出来だった。
気力・体力はこれまでに無いほど充実していて、背中に羽でも生えたかのような
身軽さを感じていた。
大キレットを渡っているという満足感でずっと興奮状態にあったのかもしれない。
針の山の遥か上に、見覚えのある北穂の小屋のシルエットを捉える。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/320
Av (絞り数値) 8.0
露出補正 0
ISO感度 100
振り返ればこちらも凄まじい光景が広がっていた。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/250
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
14:00
込み上げる喜びを噛み締めながら、祝杯を挙げる同じく大キレットを渡りきった人々の輪に加わっていった。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/400
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 0
ISO感度 100
一気読み、ありがとうございます(笑)。
私も初めて見たときは、「日本でもこんな風景が見れるんだ…」
とただただ感動してしまいした。
山に優劣をつけるつもりは無いのですが、北アルプスのこの
美しくも荒々しい姿には何度見ても圧倒されます。
多くの登山者が愛して止まないのも納得ですね。
目の前で見ると本当に圧巻です。
>>ニッシンのカップ麺
味音痴なんでなんとも言えませんが、「コロチャー」には
正直ガッカリしました…(^_^;)
基本、私は山の上ではシーフード味を一番食べます。
やっぱり体動かすと塩気が美味しく感じるんでしょうか?
スイス?ニュージーランド?って感じ?
しかしこんなにガレてるとは。びっくり!
これが楽しいんだ。なるほどね!
ニッシンのカップ麺、味変わったと思わない?どうでもいいか(笑
ありがとう。
いや、本当に楽しかったよ。
早く行ってきなって(笑)!
ただ、ルート的には「槍→奥穂高」の方が最初はいいかも。
逆の「奥穂高→槍」は崖登りよりも崖下りの比率が高いので、
コースを全体的に把握してからの方が攻めやすい気がします。
これはほとんどの人が同意見でした。
実際、去年の「奥穂高→北穂高」の方が、今回の大キレットよりも
地味に恐かったです。
でも次回は「穂高→槍」の逆ルートで行ってみたいですね。
たまりませんよ、槍と大キレットは(笑)!
ありがとうございます。
「○」と「×」の違いは、落石の危険性とか、
墜落の危険性とかの度合いを示すもので、
「○」だからといって作られた道があるわけで
はないんですね(笑)。そういう考え方に切り
替えると不思議と視野が広がり、登り方にもい
ろんなバリエーションが浮かぶようになり、よ
り安全に登ることが出来るようになってきたか
な?と思うようになりました。
ただ、この後「南稜」という岩場でルートを見
失いちょっと冷や汗をかく場面もありました(笑)。
こうしてブログとして記事を書いている最中も、
大キレットを渡っていた時の楽しさや、渡りき
った時の嬉しさが思い出されました。
チャンスがあれば、また行きたいですね。
私たぶん、恐怖心でこんなところは歩けないと思います。
でも、それだから達成感はすばらしいものがあるのかもしれません。
ただただ感心しながら、二話読破でした。