北穂高岳（3106ｍ）の山頂は、小屋のすぐ上にある。
なのに小屋到着後そのまますぐに飲み会になってしまったため、
すっかり山頂に立つ事を失念していた。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv（シャッター速度） 1/100
Av（絞り数値） 8.0
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
富山県から来ていた二人組みとは前日の槍ヶ岳小屋で同室だった。
年齢も近く人懐っこい彼らとはすぐに仲良くなった。
一人は高校時代から北アルプスの山という山を登りつくしている大ベテラン。
そしてもう一人は、なんと今回が始めての登山だという超初心者だった。
初めての人間が西穂高から槍ヶ岳まで登り大キレットを渡ったという話には
流石にその場の一同もびっくりしていた。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv（シャッター速度） 1/15
Av（絞り数値） 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
この日、唯一テントを背負って大キレットを渡った伊豆の40代キャンプマン。
気づかなかったが沢渡上のバスに乗り込んだ時、実はそのバスの後席に乗っていたらしい。
オフ車でバイクレースをしているという。
ツーリング暦も長く、いろんなツーリング話を聞かせてくれた。
いつかバイクでパリダカに出たいと話すこの男性は、私がビックスクーターで登山に来ている
姿を見て印象に残っていたと話していた。なるほど、後から見てみると撮った写真の何枚かに
彼が写っていた。
今まで山小屋泊をしたことが一度も無い彼は、槍ヶ岳でもテント泊だったが、
この日偶然居合わせた面々と初の小屋泊まりを経験することになった。
物静かな人だったが、その酒量は呆れるほどだった。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv（シャッター速度） 1/320
Av（絞り数値） 8.0
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
キリンビールの営業マンだという40代男性は、翌日に大キレット逆ルートを控えており、
たった今渡ってきた我々の話に目を輝かせながらジョッキを煽っていた。
明日は彼もこの喜びを味わう事になるだろう。
カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 1/125
Av (絞り数値) 4.5
露出補正 0
ISO感度 100
「大キレットってどこですか？」
大キレットを目の前にした小屋のテラスで直球過ぎる質問をしてきた女性。
この夏から涸沢ヒュッテで働いているという彼女は、突然の休みをもらったので
この日初めての登山として北穂高岳を選んだ。
大キレットを目の前にした誰もがそうであるように、彼女もまたじーっと食い入るように
その痩せ尾根を見つめていた。なぜ突然山小屋で働く気になったのか聞いてみたい
気もしたが、結局聞かずじまいに終わった。
大キレットを見て「私にはとても無理」と話していたが、じきにあの尾根を渡るに違いない。
そんな表情をしていた。
北穂高小屋の小じんまりとした作りが、そこに集った人々の心と心を
その一瞬だけ、まるでアンザイレンでもしたかのように繋げてくれていた。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv（シャッター速度） 1/250
Av（絞り数値） 8.0
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
様々な人々が行き交い、そしてすれ違う場所。
そこはまさに標高3000m上の交差点だった。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
撮影モード 絞り優先AE
Tv（シャッター速度） 1/3200
Av（絞り数値） 8.0
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
「夕食、ラストですよー！」という再三にわたる山小屋からの呼びかけに、
後ろ髪を引かれる思いで山の夕焼けを後にした。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv（シャッター速度） 1/100
Av（絞り数値） 8.0
測光方式 評価測光
露出補正 -1
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
私の山小屋での一番の楽しみはご飯、味噌汁のお代わりが自由に出来るところにある。
散々ビールを飲んではいたが、やはりこれは譲れないのだった。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
Tv（シャッター速度） 1/1000
Av（絞り数値） 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF70-200mm f/4L IS USM
焦点距離 70.0 mm
つながりは濃くなるのかもしれませんね。
初めて「山小屋での交流」的な記事を見ました。
同じことに喜びを感じる仲間ですから、
打ち解けるのも早そうですね。
ご飯お代わり自由なんだ～、ってそこかよｗ
＞＞打ち解けるのも早そうですね
本当にあっという間です。
一声、「どこからですか？」or「今日はどちらまで？」
これだけでOK。
後は山の話をしていれば自然と人の輪が広がっていきます。
あとはカメラ。
カメラ好きが集まるのも山の魅力。
この日は70代の男性に、いかに自分のニコンD300が
素晴らしいかをとくとくと聞かされました（笑）。
＞＞ご飯お代わり自由
この小屋は残されるのを嫌ってやたら少ない量を盛り付けるんで
私は10回以上もお代わりしてました。
「わんこそば」ならぬ「わんこご飯」でした（笑）。
＞つか様
世間はシルバーウィークなんですね。
私には全く関係ないですが…/(-_-;)。
槍は1日でも早く行ったほうがいいよ。
個人的には涸沢を後回しにしてもいいぐらいに感じます。
そして槍と大キレットはセットです（笑）。
いってらっさしゃいませ！
帰り車でガッチリ寝かしてもらったんで目が冴えちゃって。（笑）
おおー、レポ＆写真が楽しみです！
今回も壮大な景色をありがとうございます！！
山男のお話面白かったですよ
私が以前知り合ったビール会社の人も酒豪でしたよ、夜中に瓶が割れた、、とクレームのお客様があっても出かけるんだそうです
一緒に飲んで解決の場合もあるとか、、それで飲めるようになったとか、、
関西ではビール会社の組合の会合はSUNトリーで開催の希望が一番多いんだそうです
どうして？ ウイスキー飲めるからだそうです＾＾
それにしても、バイクで行って、機材担いで登って、しかもシャッター切るって
すごいエネルギーに感心、感心、
誕生日来ても年もってくの忘れてません？？ 吉谷
コメントありがとうございます！
山での出会いはすべてが一期一会。
ですからちょっとすれ違っただけでもものすごく深い話になったりして
そのギャップが面白かったりもします。
普段もこんな気持ちで人と接することができればなぁーといつも思ってしまいます。
吉谷さんのように全国を飛び回り、子供たちと心通わせることのできる人が
本当に羨ましいし、尊敬してしまいます。
子供って結構人を見抜くんですよね。こっちも本気でいかないと相手にされなかったり、こちらが思っている以上に人を見ているので、嘘がつけません。
山にいるときは私もそんな人間になれる気がするんですが、都会の喧騒に
いつしかそんな気持ちも忘れてしまって寂しい気持ちになります。。。