本日のお題。
タイヤの空気圧管理です。
事故を起こさないに越したことはないのですが、
事故から学ぶこともたくさんあります。
空気圧管理。
数え切れない程の後悔の中に、この「タイヤの空気圧管理」もあります。
私が初代忍千で事故を起こしたのは一昨年3月の末でしたが、
気温は日中でも15度に届かず、朝晩はまだまだ寒い日でした。
事故当時に着用していたのは分厚いフェイクレザーの冬用ジャケットです。
部室の先生から「冬の間、タイヤの空気圧は規定値よりも少し下げ気味にした方がいいよ」と言われていました。
私はいつもツーリング終わりの給油の際にガソリンスタンドで空気圧を調整していたのですが、
どうしてもタイヤが温まった状態でのチェックになるので、
膨張率を考慮し、冬も規定値通りの数値にしていました。
ところが、それがだんだん続くと、どうせ抜けるんだからと規定値より少し多めに入れるようになりました。
毎回毎回給油の際に空気圧を計るのが面倒という怠け心がそうさせていたのでしょう。
忍千のタイヤの規定値は
フロント 250kPa
リア 290kPa
これを、フロント(270kPa)、リア(310kPa)ぐらいまで入れていたのです。
タイヤが温まった状態を考慮してもやり過ぎだったと思います。
これが前回の事故と直接かかわっていたとまでは言えませんし、
私のテクニックでは回避出来なかったことは疑いようもありません。
ただ、あの事故の直前、頭に浮かんだんです。
「やばい!タイヤの圧を高めに入れているんだった!」
その一瞬の迷いの間にバイクがどれだけの距離を走ったかはわかりませんが、
パニックで次の判断・動作に遅れが出たことは確実です。
タイヤは命と直接関係するパーツ。
その管理を中途半端に行っていた報いを受けたのかもしれません。
そんな悔みもあり、2台目の忍千になってからは、特に寒い時期はツーリングから帰る途中、
必ずガソリンスタンドでチェックするようにしていました。
ところが、今年のGW中に新タイヤに履き替えてからまたチェックを怠るようになってしまいました。
気温が温暖になってきたこともあり、また新しいタイヤとエアバルブも新しいものに交換したばかりなので
「そんなに抜けることは無いだろう」と、たかをくくっていたのです。
しかし、今月のはじめ。
オイル交換の際についでに計ってもらったら、かなり空気が減っていることがわかりました。
フロント (規定値250kPaに対して200kPa)
リア (規定値290kPaに対して250kPa)
前後で規定値より50kPa位の減圧。しかもタイヤが温まった状態で、です。
ピット作業員さんに「わざと落としているのですか?」と言われるほどでした。
で、このことがあってから、ちょっとした時、
例えば、いつもより深めにバンクしなければならない場面や急制動が必要になった時、
頭に浮かぶようになったのです。
「タイヤの空気圧、大丈夫か?」と。
ツーリングでのんびり走る分にはそれ程シビアになることも無いのでしょうが、
峠道なんかをスポーツモードで走りたくなる場面もあります。
当然公道なのでその常識の範囲内でというのは当たり前のことですが、
そういう場面では、場合によっては空気圧の管理が安全面に大きく影響することもあるでしょう。
また高速道路での高速走行の際には空気圧があまりに少ないとバーストやトレッドパターンの剥がれの原因にもなるといいます。
これから冬に向かってどんどん気温が下がれば、タイヤの温度管理とあわせてより空気圧管理は重要になってくるでしょう。
で、前ふりが大変長くなったのですが、自宅でもしっかり管理できるよう
ようやく空気入れを買いました。
大橋産業株式会社 高圧フットポンプ【ツインシリンダー】
今さらかよ!と呆れられるかもしれませんが…(@_@;)
これまで空気圧計測のゲージは所有していたのですが、空気入れはガソリンスタンドが主でした。
しかし、ガソリンスタンドだと、一番近いところでも既にタイヤに熱が入ってしまっていて
正確な数値を計ることができません。
なのでツーリング前の冷えた状態で簡単に入れられるよう自宅用の空気入れを購入しました。
足で入れるタイプのものです。
手でする奴よりは楽なんじゃないかと思い、このタイプで探しました。
これも、シングルのものより楽なんじゃないかという思いで
深く考えずツインチューブを選択。
最高圧力は約1000kPaとのこと。
自動車やオートバイのタイヤでもらくらく入れることが出来ます。
女性の力でも楽勝でしょう。
レバー式のバルブは米式なので、このまま突っ込んでレバーを曲げるだけで簡単に装着できます。
因みに、自転車用の英式バルブや各種アダプターも付属しています。
早速フロントから。
現在の数値をゲージで計ってみると、230kPa
前回の計測から3週間、距離にして700km程度ですが、規定値よりも20kPa減ってますね。
空気入れをつないだ状態でも同じく230kPa
足で何度か踏み踏みして規定値の250kPaまで上げます。
続いてリアタイヤ。
ゲージで計ると280kPa
こちらもやはり規定値より10kPa減ってます。
空気入れをつないでも、やはり280kPa
同じように踏み踏みして規定値の290kPaまで上げます。
ちょっとの差です。
これぐらいの差なら全く影響はしないでしょう。
でも、ちりも積もればなんとやら。
いつの間にか影響があるところまで減っていたということは回避できるでしょう。
なんといっても安心感がまるで違います。
これからはなるべくツーリングの前日にタイヤがちゃんと冷えた状態でチェックしていこうと思います。
以上、「安全運転のお守り 大橋産業株式会社 高圧フットポンプ【ツインシリンダー】」でした。
そうか!
規定値を入れて温まった状態でどれぐらいになるかわかれば、
ツーリング中でも管理出来ますね!
早速こんど計ってみよう♪
空気圧も目的に応じていろんなやり方があるみたいですね。
サーキットや峠主体のツーリングなら低めとか、
長距離の燃費重視ならちょい高めにとか。
まあ、規定値に近い数値なら良しとします。
パンクなどの異常に気付きやすくするためのお守りとして
使っていきます(笑)。
ただ、元オフローダーの私としては、
タイヤを踏んづけて目分量で測ります(笑
ヒマとは失礼な!
あ、マメか(笑)。
アマゾンですよ(^_^)/~
2台買って両足で踏めばフィットネス効果も期待できます♪
MTX用に携帯ポンプは持っているけど、それは空気を入れるのに時間が掛かるから、私も買おうかな。