遥かな尾瀬… ~その1~

2007-09-14 20:45:20 | 百名山



2007年9月7日(金) 24時 東武伊勢崎線「新越谷」







あっけない夏の終わりを感じるこの季節。

私は去年「安達太良山」に登ったメンバーと共に
初めての尾瀬に行って参りました。

利用したのは東武鉄道が企画する尾瀬夜行










夜行列車に乗るなんて、何年ぶりでしょう。












と言っても、寝台列車ではありません。
(運行中は消灯されます)







この日は前日の台風騒ぎでロクに準備ができず、金曜日に仕事が終わってから
急いで帰宅して旅支度。



列車の中でも賞味3時間ぐらいの仮眠がやっとでした。










4時過ぎ。




会津尾瀬登山口駅から「沼山峠」直行のバスに乗り換え





バスに揺られること2時間弱で
時刻は6時過ぎ



最初の登山道入り口である「沼山峠休憩所」に到着。






軽めの朝食を取り、いよいよ出発です。


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やはり、前日の台風の影響でしょうか。










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真新しい倒木が散乱しています。








沼山峠を越えると、尾瀬独特の開けた湿原が見えてきました。


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朝露に濡れた美しい湿原が目前に展開されます。










これから登る「燧ケ岳(ひうちがたけ)」が右にそびえています。

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思っていた以上にゴツゴツとした男っぽい山です。


標高は2346m

尾瀬一帯が大体標高1400m程なのでそれほどの高さに感じませんが、
なにげに東北最高峰を誇る山です。
気合が入ります。










一旦、登山道を通り過ぎ尾瀬沼にあるビジターセンターで一息つきます。



水が手に入るのはここまで。







これから登るルートを確認して再出発。


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ここにも台風の爪あとが。


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ところどころでぬかるんで寸断されています。


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怪我しないように慎重に登っていきます。





この登山道、噂には聞いていましたが結構きついです。


2000mぐらいまで休める場所がほとんど無い上に藪などで覆われているため景観が望めません。
精神的にも延々と上り坂が続くようなしんどさを感じます。






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藪の切れ間から時折見える尾瀬沼に励まされます。











ようやく山の頂きが見えてきました。


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この辺からは山というより「岩登り」に近い感じです。


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もう一息!








切り立った岩壁から遥か下の方に尾瀬沼が見えています。


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12時半


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ようやく尾瀬が一望できる頂上に到着です。











この標高はやはり伊達じゃない、といった所でしょうか。


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時折浴びる雲のマイナスイオンを浴びながらお昼ご飯を満喫です。


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登山道の辛さもすべて忘れてしまいます。










最高でした。





ここまでは。





ええ。








ここから下山ルートに選んだ「温泉小屋道」。


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ここ、実は既に廃道が決定していたルートらしく、
山小屋の人いわく「立ち入り禁止の札がかかっているはず」とのことですが。






そんなもの無かったですよ…。はい。





確かに「上級者」とは書いてあったような気がします。








とにかく登山道などと言えるものではなく、


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途中からはほとんどが沢と化していました。



整備した形跡もほとんど残っておらず、目印となるものも消えてたり沢に流されていたりで
本当にルート通りに降りているのか自信がないまま進むことに。


腿の辺りまで浸かった沢の水の冷たさで、足先の感覚がだんだんわからなくなってしまいました。


念のためヘッドライトの準備もしてきてはいたのですが、あたりがだんだん暗くなり始めたとき、
さすがに暗闇の中を沢の水に浸かりながら進むのを想像してぞっとしました。



メンバーの中にもそろそろ足に限界が現れ始めたとき。


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ようやく登山道から木道に出て、その先の温泉小屋を確認した時はさすがにほっとしました。





2時間半と踏んでいた下山時間は、実に4時間以上にもなり、時刻は既に5時半を回っていました。
山小屋での夕食が6時までだったことを考えてもかなりギリギリだったといえます。
(遭難届けを出されるようなことが無くて本当によかったです。)





泥だらけの服を着替えて、夕食を取り、温泉に入って。
よく無事に降りてこられたなあという安堵感の中にも、ビールと共になんとなくほろ苦い敗北感を感じながら
その夜はあっという間に眠りに落ちて行ったのでした。






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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
行きはよいよい・・・ (かもじろ~)
2007-09-15 01:31:44
 ほええ。今回は電車・バスツアーだったのですね。
スカブはお休みっと。
前半のロマンチックな展開に引き換え、後半のドキドキするような展開は写真の少なさから余裕の無さが伺えました(笑

このシリーズ続くのですか?
あったとしたら期待しています!
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管理人 (みちろう)
2007-09-15 17:29:03
>かもじろ~様

写真撮ってるどころでは無かったです(笑)。
山小屋の玄関に貼ってあった「自分の身は自分で守るのが山の原則」
という張り紙が目に痛かったなー。
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 (chibioka)
2007-09-15 17:36:05
山登りにはまっているとは…(笑)
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管理人 (みちろう)
2007-09-15 17:42:03
>chibioka様

今日は焼きそばにハマりましたが(笑)。
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お疲れ~ (ツバメの親子)
2007-09-15 20:41:33
前に話していた尾瀬に行ってきたんですね~
しかし、あの台風の後で山道は大変だった事でしょうね?本当にお疲れ様でした。
無事に帰って、やきそば食べれて良かったね!!(笑)

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管理人 (みちろう)
2007-09-15 21:19:23
>ツバメの親子様

尾瀬。

今回参加したメンバーは皆、夏が来ると思い出す尾瀬が、
他の人たちが思い浮かべるものとかなり違うものになってしまったのは確実です(笑)。

しかし、焼きそばとくらべると、尾瀬の方がまだ危機感がなかったみたいです。げぷっ。
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危険でしたね~ (しびすけ)
2007-09-15 22:43:01
台風で「立ち入り禁止」もどっかに飛んだんですかね?
それにしても良くご無事でw

で、焼きそばとは??

気になります。

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管理人 (みちろう)
2007-09-15 23:40:18
>しびすけ様

実は2002年に女性の方がこの登山道で亡くなっているそうです(泣)。
台風の後ということを差し引いても、国立公園としていまいち整備がずさんだなー、
という印象がそこかしこに見て取れたのが残念です。
まあ、事前にルートを山小屋に問い合わせしておかなかった我々に
一番の落ち度があるのは否めませんが。

で、焼きそばについては私のブログにリンクしてある
chibiokaさんの「スカブといっしょ♪」
http://blog.goo.ne.jp/chibioka/
をご覧ください(笑)。

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こわぁ~ (kenrash)
2007-09-17 09:20:48
無事に帰れて良かったですね(汗
遭難とかしたら洒落にならないですからね~。

でも小屋に到着してからの温泉は格別だったでしょうね♪

自分は山登りは・・・遠慮させていただきます(笑

ちなみに自分の嫁の実家は新越谷の近くの南越谷なので
よく遊びにいきますよ~♪
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管理人 (みちろう)
2007-10-09 21:57:53
>kenrash様

コメントのお返しが遅れて申し訳ありません。

登山はビリーよりは楽ですよ(笑)。
登った時の爽快感、達成感はまた格別です。
頂上で食べるおにぎりのおいしさといったら、
とても言葉で言い表すことはできないほどです。
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