まさおレポート

マレーシア・クアラルンプール紀行 

金正男氏殺害でにわかに注目されるマレーシア・クアラルンプール、過去の紀行の思い出がこうした陰惨な暗殺事件で汚される。

2006年3月25日のマレーシア・クアラルンプールへと遡行し記憶の中のマレーシアの浄化を試みる。

クアラルンプールに無事到着。飛行機から降りた瞬間、アジア特有の暖風を感じる。クアラルンプールの空港は、とてもきれいだ。飛行機から降りたらすぐにインターネットブースがあり町中に無線LANの電波が飛んでいた。空港からエアポートタクシーに乗り、今宵の宿、リージェントホテルへ。渋滞で1時間半後にやっと到着。

慣れない国での地下鉄の乗継は難しい。日本の地下鉄よりもモダンな造りの駅で誰に尋ねようかと思う。あたりを見渡すと若いカップルが腰かけている。口ひげをはやしてラガーシャツを着たイケメンの若者に路線番号を確認する。

5年前の旅姿も今とあまり変わらない。横縞のコットンセーターにHHのジャケットと黒いリュック、薄いベージュのコットンパンツそれに野球帽。しかしベルトに通したケースと手に持っているものはスマートフォンではない。おそらく電子辞書だと記憶しているが。地下鉄はシンガポールも日本のものもよく似ている。車両が入ってくると手前のガラス戸がひらく。

 

部屋に荷物を入れると、すぐに晩御飯へ。ポーターが教えてくれた中華街で一番お客さんが入っているお店へ。どの国どの街でも食の記憶が最も簡単に当時の様子を思い出させてくれる。どこの国どこの街でもあるようでこの国のこの街しかない光景。大き目の屋台料理店では大勢のローカル客が席を埋め、思い思いに旨そうな料理を食べている。このコーナーではキャベツ、ブロッコリー、レタス、空芯菜、ねぎ、カリフラワー、チシャ、アスパラガス、鞘つきの長い豆などがつりさげられている。 

 

この中華料理屋が、大ヒット。何をたべてもおいしい。その中でもベストは、エビチリを頼んだつもりが、白いスープに入って出てきたえびスープがうまい。ミルクに、えびと甘露煮風がはいってチリを効かせてある。

 

店の名前はDragon View。

マレーシア国民もお茶が大好きで、街にはお茶の専門店がある。軽食とお茶を飲むのがいかにもマレーシアらしい。白い陶器の統一感がよい。この店でワンタン入りのスープと透明で精妙な香りのお茶をのむ。精妙は下記の開高健からの借用で、精神性の高いお茶にはこの表現がふさわしい。華麗も奇怪も不可解も経験できなかったが。

「ジャスミンの香りなら、むしろ私は、熱い茉莉花茶(モーリー・ホア・チャ)の茶碗からたちのぼる、最初の優しい一撃が好きである。中国のお茶にはおびただしい種類があり、東南アジアの各市にある大きくて荘厳な茶舗にはいると、棚にずらりと並んでいる華麗、精妙、奇怪、不可解、それぞれの茶の銘をひとつひとつ読んでいくだけで圧倒されてしまって何を買っていいのか、わからなくなってくる。」開高健「茶碗の中の花」より。

これは、ヒルトンホテルの広告。実際のお部屋を再現してある。空港内が広いからできる。


クアラルンプール市内のモノレール。


モノレールを乗り換える途中。街には電柱が1本もない。

3か月のモロッコ、イタリアの旅の後ふたたびクアラルンプールに戻る。

この旅がはじまった時、出発時に空港で本を買う暇がなくて、ここクアラルンプールに来たときに紀伊国屋書店で「ヒストリアン」を買っていったのが遠い昔のようだけど、実はたった3ヶ月前。旅の疲れを取るためにメリディアンのクラブフロアー1泊1部屋13000円に泊る。

イタリアでは日本の本がぜんぜん手に入らなかったので、もっぱらオンライン書店でダウンロードして電子辞書とかパソコンで本を読んでいたが種類は少ない。本に相当飢えていたのでホテルにチェックインして一眠りした後「伊勢丹クアラルンプール」の2階「紀伊国屋書店」へ直行し、2時間近くかけて日本語の本を2人で15,000円近く買いあさった。

鳥の公園に出かける。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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