まさおレポート

バリの風景 マッサージ

アユ 2007-01-16 
アユはジャワ島出身のマッサージのおばちゃん。



マッサージャーなのに、料理までやってくれる。アユはマッサージがうまい。それも、長時間やってくれる。

オイルも体調にあわせて、いろいろ使い分ける。それで、2時間しっかり揉んで70000Rp 約1000円。

なんとファクトリーまで持っている。マッサージをオーダーするお客さんの中には、ビジネスでバリに滞在している人もけっこういるらしく、そういうフランスやらイタリアやらのお客さんからオーダーもらってサンダルや洋服を作り、カーゴで送ったりもしている。あるお客さんが経営するスイスにあるレストランまで連れて行かれ、
そこでソトアヤムの作り方をレクチャーしたこともあるという驚きの体験談。

マッサージスキルも人次第 2010-04-05

バリでの楽しみの一つにマッサージがある。日本に比べて10分の1程度と安いので2時間コースでも1000円強ですむ。気楽にしょっちゅう来てもらったり、通えたりできる。プールのエクササイズによる筋肉の疲れやパソコンのやり過ぎによる疲れをとるのに最適だ。

スミニャックのころはマッサージのアユが専属だったがサヌールに越してからは距離の関係で頼むのに躊躇する。そこで新規に開拓中なのだがどうも日本の温泉宿のマッサージ同様当たり外れが多い。乱立気味で素人に毛が生えた程度のスタッフが多いせいだろう。今のところ滞在ホテルの周辺にあるマッサージショップに週に一回程度は通っているが、満足感があったりなかったりだ。上手いスタッフが2人いるのだが、うまく空いていないことが多く、未熟なスタッフに任せると結果欲求不満で帰ることになる。

マッサージの技術は料理に似て生来のセンスが少なからずあるというのが持論だ。北王子廬山人が若い料理人見習い候補をチェックするときに、その子の舌を観る話が確か彼の自伝にあった。舌の味蕾(でこぼこした所)が良く発達している子を採用したという。

ごりごりと力任せに押す、気が入っていないのがすぐにわかる、手が多汗症なのかじっとり汗ばんでいる、こちらはマッサージの快楽に集中したいのにサービスのつもりか話しかけてくるなどは勘弁して欲しいのだが、あからさまにその旨を伝えるのも気の毒で我慢することになる。

今までのマッサージ体験でベストはタイのバンコックのホテルでうけたもので、若い男性だったが一押し一押しがツボに心地よく響いて、最後まで手抜きが無く、全く無駄のない完璧なものだった。彼に匹敵するスキルのマッサージ師には以降お目にかかっていない。

今日の午後は人づてに紹介をうけたマッサージ師が来てくれる。さてどんなものだろう。楽しみだ。

ごひいきのマッサージ師 2011-08-09

バリ島暮らしの楽しみの一つにマッサージがある。バリに滞在して2年半、コンスタントに毎週2時間のマッサージを欠かさない。今日もそのマッサージの日に当たっていて午前中をマッサージで過ごす。

バリ島に来た当初は海岸のおばさんのマッサージが日課となっていた。そのうち海岸のマッサージは砂とマッサージオイルが体についたままだと不快なのでだんだんと敬遠するようになる。次に滞在ビラに来てくれる人を見つけて毎週来てもらうことになる。この人は60歳を優に超しているのに元気もので、しっかりしたマッサージをしてくれたがこちらより高齢者にマッサージをしてもらうのも多少気が引ける。

ときたまキンタマーニに行く機会があるとこの地の大工のおじさんがなぜかマッサージもやると紹介されていくたびにお願いする。ごつい体で日頃大工で鍛えているのか力が滅法強い。紹介してくれたマデはこのひとのマッサージでないと受けた気がしないという。なかなか味のあるマッサージであったが最近は行く機会が絶えている。

サヌールに一年半、こちらに越してからはウブドからやってくる女性に毎週お願いしている。この人は女性のマッサージに似合わず力が強い。たまに疲れているときがあり、ちょっと力が入らない時もあるがおおむね毎回最後まで手を抜かないのが特徴だ。おそらく日に4時間以上の客があるときは疲れているのだろう。この人は調子の良い時は手から気が出ているので、すごく熱くなる。そうでないときもあるが手の温度でその日の調子がわかる。

人にマッサージの話をすると、それぞれごひいきのマッサージ師をもっていることがわかる。スウェーデン人の知人がひいきのマッサージさんは気だけでマッサージするのだという。軽く触れるか触れないかのマッサージだが終わった後は実に気持ちがよいという。一度試してみたいと思いながらまだ実現していない。

今まで経験したマッサージの中でベストはタイのホテルで経験した。これは20代の男性だが彼の一押し一押しが実に神秘的なほどツボを得ていて気持ちがよかった。確かオイルを使わなかったと記憶している。オイルマッサージは単に撫でているだけでもそこそこ気持ちがよいので技術が発達しないのだろう。バリのスパのマッサージもにわか仕立てのマッサージスタッフがほとんどだが、上手いマッサージさんは極めて貴重だ。

マッサージとお国柄 2011-11-18

バリでは週一回2時間のマッサージを滞在ビラで受けている。バリに来て以来の習慣になっている。つまり体が必要としているという事で私にとって非常に大事な生活の一部になっている。

振り返ってみるとこれまで日本、韓国、台湾、中国、タイ、カンボジア、モロッコ、インドネシア(バリ)の8か国でマッサージを受けたことになる。共通する点も多いが目立った違いもある。あえて違いを際立たせてみると。

日本 按摩系と指圧系に分かれるが、共通しているのはオイルを使わないことで、按摩の揉みも指圧も施術にはオイルが邪魔になる。オイルを使うとなぜるだけでも気持ちがよいので手を抜くことも可能だ。温泉街のいい加減なマッサージは置くとして按摩も指圧も修練が必要で、労力も半端ではない。スキルのある人だと一時間6000円程度というのも、まんざら高いとは思わない。サラリーマン時代は田町のスポーツマッサージや日本橋の昔ながらの按摩系に週一回は行ったものだ。

韓国、台湾、インドネシア(バリ)は通常のオイルマッサージがベースだが、必ず痛み系の施術も付け加えることに特徴がある。足の指の付け根などを爪の先や木の棒などで押されると鋭い痛みがある。このあたりに痛点でもあるのか、飛び上るほど痛いし、時には不快である。しかしその後に脳天にある種の快感が生まれる。痛みに耐えるためにエンドルフィンなど脳内麻薬物質が出るために違いない。さらに免疫系も刺激されるのかもしれない。バリ人達にマッサージの話をすると例外なくこの足つぼ痛い系マッサージを受けるという。

一般人はマゾの快楽など思いも寄らないが、実はその一端はこの痛い系マッサージで経験しているに違いない。キリスト教の一派で自らの体を鞭打って修行する鞭身派や酸素の薄い高山で修行するチベットの僧の幽体離脱などもこの種の脳内快楽物質と結びついていると勝手ながら推測している。鞭身派の話はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に、チベットの僧の話は中島らも氏の著作のなかにある。日本人の切腹もこの方向でもある程度の説明がつくかもしれない。

日本にこの痛い系マッサージが入ってこなかったのはなにか事情(わけ)があるに違いない。かつて江戸時代以前の日本にはニンニクが疎まれたし、さらには科挙や宦官のシステムははいってこなかったしなどと考えが走りはじめて収拾がつかない。

レイキを受けてみた 2012-11-03

バリのマッサージ店には時折レイキなるサービスメニューがあり、気になっていた。受けた知人にその感想を聞いてみると、なんとも不思議な感覚になり眠っているわけではないが体が宙に浮いたような状態が施術中続くと言う。その話を聞いたのは一年以上前なのだが、昨日それを受けてみた。メニューはレイキのみとレイキとマッサージの組み合わせがあり、組み合わせの方を選んだ。

肉厚の手を使って行う通常のマッサージもなかなか上手で、太ももの外側まで進むとその位置に両手を当ててレイキを始めた。軽く触れる程度の位置に両手を置き、両手で何かを周期的に押す仕草をするが実際には圧力を加えていない。そのうち私の両手に軽い痺れみたいな感覚がやってくる。その時間は5分程度で、又通常のマッサージに戻る。額にもレイキを5分程度施した後は半覚醒の眠りともいうべき状態になる。気持ちがよいのでそのままの状態でいる。時間の感覚がないのだが30分程度もその状態でいたのだろうか。

自宅に向かって歩くと普通に歩けるのだが、体中のたがを外されたような感覚が続くがむしろ心地よい。

ネット検索でレイキを調べてみると臼井さんという方が1920年頃に始めたものが海外に渡って伝えられ、こうしてバリにも伝わっていることを知った。予想通り「霊気」という命名が海外でレイキになっている。気功が有名だがレイキと気功は別物だとネット上では説明されている。まあ、通じるものはあるのだろう。

ひと月ぶりにマッサージを受ける 2014-07-28

バリに戻り、ひと月ぶりにマッサージを受ける。バリに滞在中はいつも週に一回、なじみのジャワ女性、ダルミーに滞在ビラに来てもらい2時間のマッサージを受ける。ひと月の間日本に帰国していたのでそれがかなわなかったがマッサージ不足で背中が固くなっていることがわかる。

夕食後40分ほど休憩して8時にマッサージを開始する。背中を両手で強い圧力で押していく。このときはオイルをつけない。彼女は大柄で力が強いので背骨がきしむように感じる、とくに背中の下部を押されると肋骨が撓むがしかし痛気持ちいい。

次に背中にオリーブオイルを垂らして強めにこする。日本の指圧風とはまったく違ってツボを押すわけではないが強くこすっている間に徐々に背中のこわばりがとれていくのが実感できる。バリのマッサージは足裏周辺は痛点つまりツボを手の関節や長年のマッサージで出来た魚の目様のタコで押してくれるがそれ以外は掌や親指でひたすらこする、さすることに終始する。バリに来た当初はツボを押すときにある特有の気持ちよさが味わえないが、それでも十分にほぐし効果がある。

左足に移って足つぼを軽く押されると痛いのだがこれが気持ちよさと相半ばする。害のない痛みによって快感物質が脳から出てくることが実感できる。唐辛子を食べた時と同じ効果があるのだろう。かつて韓国ソウルのスパでごつい男性に足裏をやられた時は飛び上るほど痛かったし、タイの寺院でも足裏は痛かった(ホテルで受けた若い男性のマッサージは痛みを伴う施術はなく、しかし今までに最高点をつけてもよいと思うくらいにポイントを押さえて一つとして無駄な動きはなく上手であった)。しかしモロッコではフランス風なのかまったく痛い足裏マッサージはなかった。台湾では多少の痛みがあったがそれほどではなかった。思うにその国のマッサージの足裏の痛み具合は唐辛子の消費量と概ね関係が深い気がする。

足の裏というよりはかかと後部のほんの少し上の側面が痛点が集まっている。(これは個人差があるのだろう)足の指も痛い。足の裏はそれほどでもなく、むしろ快感のほうが強い。

ついでふくらはぎと大腿部をオイルを垂らしてさすり、こすり上げる。

ついで右足を同様に施術する。腰から臀部にかけてのくびれ部分はあまり熱心にやらないのが物足りないが、バリマッサージの伝統かもしれない。今度彼女に聞いてみよう。

身体を仰向けて足から腕に移り、胸、首と移っていくが大胸筋と首筋がいつも若干物足りない。以前にマッサージを受けていたスリはこの大胸筋と首筋が上手であった。人により得意ポイントがあるようだ。

途中で膀胱の上から指圧をする。それから腸、胃へと掌圧を流すように加える。これは少し怖い気もするが慣れると気持ちが良い。この部分は毎週はやらない。2週間に一回が適当らしい。これもバリマッサージの特徴だろうか。

終わると10時を過ぎている。体が確実に軽くなっている。シャワーでオイルを流して熟睡する。この至福はバリに住む醍醐味ではなかろうか。

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