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映画「フリーダムランド」を試写会にて鑑賞。

2007-01-22 18:35:39 | Weblog
フリーダムランド - goo 映画
 築地のソニーピクチャーズブルーシアターにて「フリーダムランド」を鑑賞した。
 試写室に開映15分前に到着したのだが試写室には誰も居ない、結局開映時間に集まったのは私を含めて4名、私の試写会鑑賞歴で最少の客数、マスコミ試写というのは何時もこんな感じなのか?

 さて映画の話、ニュージャージー州の低所得者向け団地でカージャック事件が発生し、事件の被害者である白人女性ブレンダ(ジュリアン・ムーア)は、奪われた車の後部座席に幼い息子が眠っていたと打ち明ける。黒人刑事のロレンゾ(サミュエル・L・ジャクソン)は、犯人扱いされた住民たちと警官の間に走る緊張感を案じながら捜査にあたるが……。

 私は作品を見る前はホラーか猟奇的な作品と思っていたが、チラシには「迷宮のヒューマンミステリー」と書いてある。
 映画は導入部より様々な情報が入り乱れ展開して行く、「両手を血まみれにした白人女性」『カージャック」「消えた少年」『目撃者ゼロ』『痕跡ナシ」「唯一の手がかりは母親の証言だけ」見ているだけで頭が混乱してくる、映画の中の刑事ロレンゾも母親の証言を聞いて過呼吸のパニック状態に陥ってしまう。
 
 子供を失った母親役を「フォーガットン』に続きジュリアン・ムーアが全編通してパニック状態という緊張感の強いられる高い要求の演技をこなしている。

 この映画の舞台背景は、アフリカ系住民が大半を占めるニュー・ジャージー州の低所得者向け団地、事件が起こり団地は警察により封鎖され、容疑をかけられた住民たちが怒り、警察との一触即発の状態になってしまい、住民に慕われていたロレンゾも住民の敵になってしまい、住民、警察の板ばさみになり、更に被害者の母親も守らなければいけない暗礁状態の演技をサミュエル・L・ジャクソンが好演している。

 事件は住民たちの抗議を浴びながら警察の捜査と平行して、行方不明の子供を捜すボランティア団体の協力を得て、フリーダムランドと呼ばれる養護施設の跡地へたどり着くのだが、誰もが予想しない意外な結末へと向かう・・・。

 以後ネタバレあり
 この映画を見て思った事は、アメリカにはいまだに続く白人社会と黒人社会という人種問題が根強くあり、普段は均衡を保っているように見えるが、ある出来事でその均衡はもろく崩れてしまう、映画の中でも住民対警察の暴動に発展してしまう。

 それにしても本作は、誘拐事件と人種問題という難しい話を二つも盛り込んでいるの為かどちらの話も掘り下げきれていない印象を受けた、特に最後の謎解きのシーンが俳優のセリフだけで大部分を語られる為、想像力の乏しい筆者にとってはセリフを頭の中で構築してシーンを組み立てるという高度な思考を強いられる為に、映画的な映像で見せるという醍醐味を味わえないのが残念だった。

 それから、この作品は2005年に製作されてサミュエル・L・ジャクソンとジュリアン・ムーアという2大スターが出演しているのに公開がこれだけ遅れたというのは、昨年秋田で起きた「米山豪憲君事件」と事件の内容が酷似しているのではないかと勘ぐりたくなる。

 最後に、話が話しなのでかなりのストレスを強いられる作品なので体調を万全にして挑んで欲しい。

 「フリーダムランド」のキャストの関連作品はコチラをクリツク。
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