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 映画のレビュー&日々起こる時事に絡めて商品をピックアップしながら論ずるブログです。Twitterとも連動中です。

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植木等氏の思い出。

2007-03-28 19:20:32 | Weblog
日本変えたスーダラ節のノリの良さ(日刊スポーツ) - goo ニュース
 27日、コメディアンで俳優の植木等氏が亡くなった。
 
 昭和40年代生まれの私は植木氏の全盛期を知らない。

 私と植木氏との出会いは、フジテレビで昭和50年に放送していた「猿の惑星」のテレビシリーズの主人公の猿ゲイランの吹き替えだ。映画のヒットにあやかり作られたテレビドラマである。ゲイランを演じるのは映画版でコーネリアス、シーザーを演じたロディ・マクドォール。眼光の鋭いマクドォールの猿に、植木氏のコミカルな声が絶妙にマッチしていて大好きだった。ビデオの無い時代、毎回テープレコーダーに音声だけを録音していた事を覚えている。今思えば、クレイジーブームも低迷していた時期でもあり、海外ドラマの吹き替えという裏方的な仕事で、植木氏にとって不甲斐ない仕事だったのかもしれない。同時期には谷啓も『スヌーピー』のアニメで主人公のチャーリー・ブラウンの吹き替えを充てていた。
 
 その後、テレビ朝日で放送していたドラマ『ハングマン』シリーズでのオショウ役で初めて実物の植木氏本人を認識した。寺に生まれた植木氏のセルフパロデイのような役。
 
 その後、バイク事故で亡くなった高橋良明主演の『オヨビでない奴!』のおじいちゃん役。

 そして90年ごろ、植木等とクレイジーキャッツがリバイバルブームとなり、神奈川県民ホールにて『植木等コンサート』を見に行った。時代は正にバブル景気、あの浮ついた時代とクレイジーの楽曲がマッチングして、県民ホールは満席の大盛況、植木氏の一挙手一投足に歓声が上がるテンションの高い観客と共にビックバンドを従えて歌う植木氏の歌声に酔った。

 さらに、近所の大井武蔵野館で見たクレイジーの東宝作品など、どれもこれも楽しい思い出として記憶している。

 改めて、植木等氏のご冥福をお祈りいたします。

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映画「アルゼンチンババア」を鑑賞。

2007-03-24 13:57:04 | Weblog
 映画の話
 最愛の妻が死んだ日、毎日病院に通っていた石彫り職人の悟(役所広司)は姿を消してしまう。娘のみつこ(堀北真希)は叔母や従兄弟に助けられながら、父の帰りを健気に待っていた。半年後、悟は変わり者と評判の女性アルゼンチンババア(鈴木京香)の屋敷で発見される。みつこは勇気を奮って父親奪還に向かうが……。

 まず物凄くインパクトのあるタイトルで、原作も知らない私にとってはコメディかホラー作品かと思っていたが蓋を開ければハートウォーミング作品となるのか。
 主演も鈴木京香と思っていたのだが、堀北真希が主演だった。それにしても鈴木京香のアルゼンチンババアはどうなんだ?原作を知らない者にとっては違和感アリアリなんだけど、この話の感じだったら室井滋あたりがベストに思うのだが、鈴木京香では綺麗すぎて映像から臭さが感じられないのが難点だし、あの容姿だったら若い頃はモテたんじゃないのって勘ぐってしまう。他のキャストはOKで、堀北真希の叔母を演じた森下愛子は顔の感じが堀北に似ているので良い。それと整体医院のココリコ田中がなかなかいい味を出している。

 映画の感想
 うぅーん、なんだかイマイチだ。撮影したロケ地なんかは良いのだけれど、物語にメリハリが無いのと、アルゼンチンババアの違和感が最後まで拭えないのと感情移入が出来ない。原作で読めばババァに対してのイメージが人ソレゾレ想像が出来て楽しめるのだが、映像で見せられると覚めてしまうというのか、最近だと『嫌われ松子の一生』の晩年の松子くらいの容姿だったら、町の人から変わり者扱いされるのが判るが、ババアは一生懸命メイクして衣装を着ましたって感じで鈴木京香の顔はいつでも綺麗なんだからアンバランスに感じてしまう。
 それからババアが採取したハチミツのエピソードがチョロっと描かれていたが、あれをもっと『パフューム』みたいに拡大解釈すれば面白いのに勿体無い。
 それと屋上でアルゼンチンタンゴを踊るシーンで、撮影に時間が掛かったのか背景の空の雲がカットによって全然違う形(正確に言うと何パターン)だったのがパソコンの小さい画面で見たせいか気になった、CGで修正するなりしないと駄目だ、せっかくのいいシーンが台無しである。
 本作は、ババアに鈴木京香をキャスティングした時点で失敗作を決めたようなものである。映画を見て観客が「わぁーアルゼンチンババアだぁ!」と思う人をキャスティングしなくては駄目だ。

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映画『ブラックブック』を鑑賞。

2007-03-23 17:16:45 | Weblog
 この作品は「4番目の男』以来バーホーベンが23年ぶりに祖国オランダで撮られた作品で、前作「インビジブル」から6年ぶりの作品である。

 さて映画の話、第2次大戦中のナチス・ドイツ占領下にあるオランダ。若く美しいユダヤ人歌手ラヘルは、何者かの裏切りによって家族をナチスに殺されてしまう。ラヘルは復讐のために名前・容貌を変え、スパイとしてドイツ諜報部の将校に近づくが、次第に彼を愛するようになる――。

 映画を見る前は宣伝コピーの「スピルバーグの『シンドラーのリストポランスキーの『戦場のピアニスト』そしてバーホーベンの『ブラックブック』遂に登場!」と書いてある文を読んで、「バーホーベンが小難しい戦争を舞台にした文芸作でも撮ってしまったのか。」と落胆をしたが、映画が始まりその不安は一瞬で吹き飛んだ。
 オープニングから爆撃機で家は木っ端微塵になるし、ドイツ軍の容赦ない襲撃、スパイになった主人公の潜入活動、レジスタンスとドイツ軍の戦い、裏切り者の暗殺など、ハラハラドキドキの連続で、本作は戦争を舞台にした娯楽作という事に気づく。

 とにかくバーホーベンの演出が冴えている、気を抜いたところに突然ドイツ軍が現れたりで、ハリウッドで身に着けたドハデなアクションとヒッチコックばりのサスペンスが偉観なく発揮されている。そしてバーホーベンお得意のエロスとヴァイオレンスも健在で6年間のブランクを感じさせない作品。
 映画には、死体から金品を剥ぎ取るドイツ兵、路上の食べ物に群がる子供達、殺人の罪を苛まれるレジスタンス、ドイツからオランダに寝返る将軍と秘書など、実際に少年時代に戦争を体験した醒めた視線で反戦のメッセージも込められている、第一級のサスペンス・エンタテインメント作品。

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映画『ホリデイ』を鑑賞。

2007-03-23 17:06:12 | Weblog
 アイリス(ケイト・ウィンスレット)はロンドン郊外に住む女性記者、アマンダ(キャメロン・ディアス)はハリウッドの映画予告編制作会社の女社長。ハタから見れば充実した毎日を送っている2人。しかし今年のクリスマス、アイリスは恋に破れ、アマンダは同棲生活に終わりを告げて、それぞれ人生最悪のホリデイとなる模様。気分転換が必要な2人はインターネットの“ホーム・エクスチェンジ”(条件の合致するもの同士が、バケーションの間互いの家に住むこと)に申し込み、いつもとは違った環境に身を置くことに…。

 まず魅力的なキャスティング、このメンツを見ただけでヒットの予感。映画はオープニングから粋な始まり方で始まる。舞台はロンドンとハリウッドだが、登場人物の人間関係は極めて狭い、キャメロンとブラックのハリウッド組みと、ロンドンのケイトとジュードの兄妹とでピンポイントで恋愛が交差する。
 本作は、なかなか洒落た映画である。まず、キャメロンの始めの恋人が「彼女は最高」の中でキャメロンの元フィアンセだったエドワード・バーンズだったり、ケイトの役名がケイトの主演作『アイリス』のアイリスだったりと小ネタが随所に散りばめられている。
 それにしても、本作のキーポイントとなる”ホームエクスチェンジ”なる制度が日本では馴染みが無く映画の中でもサラリと描かれて、チョコっとのメールのやり取りで見ず知らずの他人に家を貸してしまうのには疑問を持った。もう少し審査とかしないと相手が盗人かもしれない、なんて猜疑心の強いmasalaとしては、かなりアバウトな展開に唖然となる。
 牧歌的なロンドンのケイトの家と、対照的にハリウッドのキャメロンの豪邸、仕事が予告編製作と言う事で家の中には豪華なAVセットと膨大な数のDVDのコレクション、もちろんAV製品はコロンビアピクチャーの大本のSONY製品なのだが電話だけPanasonicとチグハグな小道具だ。
 そしてお決まりのロンドンっ子のケイトと、ハリウッドから来たキャメロンのカルチャーギャップが一通り描かれ本題の恋愛話に突入する。まぁ、恋の話はかなり安易に展開するので省略します。

 ケイトのサブストーリーにイーライ・ウォラック演じる映画脚本家の話がいい、これだけでも一本の映画が出来そうなエピソードだ。製作者たちが先人の映画製作者に向けて敬意を込めた話のように感じる。
 それから登場シーンは少ないがジャック・ブラックが演じる映画音楽家の話も面白い、車のカーステレオからはエンニオ・モリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』の曲が流れ、ケイトにおススメのDVDをビデオショップで紹介するシーンなど映画ファンならニヤリとさせられるシーンだ。さりげなく本作の音楽を担当したハンス・ジマーの『ドライビング・Miss・デイジー』を褒めてみたり、ジャックのフェイバリットムービーとして再度モリコーネの『ミッション』を取り上げたりで、モリコーネにオマージュを捧げまくりの状態にまたニヤリ。このシーンでは、あの大物俳優もカメオ出演しています。
 そしてハンス・ジマーの音楽がまた良い、普段のアクション映画で聞かせるゴリ押しのスコアと違い、ゆったりとした美しいスコア。(エンドクレジットにはソロリストとしてトランペット奏者でA&Mの社長ハーブ・アルバートの名前も発見。)

 映画の感想
 面白かった。二つの映画を一本にしてしまったボリューム感で、恋愛映画としては安易ではあるが、サブストーリーが活き活きと描かれ脚本も細かい所まで目が行き届いている。映画ファンをニヤリとさせる小ネタも満載で演出も旨い。監督のナンシー・メイヤーズの前作の『恋愛適齢期』も面白かったけど本作も面白い。
ラブコメ初挑戦のケイト・ウィンスレットも楽しそうに演じていた。ラブコメとしては上出来、デートムービーとして最適な作品である。

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「銀河鉄道999盗作騒動で提訴」について。

2007-03-23 16:44:11 | Weblog
 槇原敬之が『銀河鉄道999』の盗作の疑惑を訴えた松本零士を提訴したそうだ。
 この問題はまだ終結していなかったんだね。って言うか蒸し返す必要があるのか?
 私は個人的に槇原にとってマイナスになると思うのだけれど。
 いくら裁判で勝ったとしても槇原のイメージが悪くなるのは必至だ。

 この問題は、はじめから素直に槇原が松本に対して謝罪して幾らかの和解金で済んだ話だったのに、槇原側が強行に相手の主張を突っぱねたのが問題をこじらせてしまったのではないか?
 
 槇原のプロフィールを調べた所1969年生まれで私と同世代であり、小学生時代に『銀河鉄道999』が大ブームとなり、劇場版の公開初日には映画館に徹夜で並んで映画を見たくらい大フィーバーで、原作本やTVアニメに熱中した世代である。そんな時代を生きていた槇原が『銀河鉄道999』を読んだ事が無いとの主張自体に違和感を感じる。
 
 人間の記憶とは凄いもので、昔、読んだり聞いたことが頭に刷り込まれていて、その見聞きした元を忘れてしまい、ある一部分だけを鮮烈に覚えていると言う事は良くある事だ。
 今回の一件も、そんな人間の曖昧な記憶が起こした騒動ではないだろうか?
 とにかく提訴をしても裁判前の和解も出来るのだから、お互い深い傷がつく前に妥協点を見つけて和解する事が先決だと思う。

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映画『ナイトミュージアム』を鑑賞。

2007-03-10 16:52:55 | Weblog
 ニューヨークで暮らす失業中のラリー(ベン・スティラー)は前妻が(キム・レイヴァー)が再婚すると知り動揺する。愛する息子ニッキー(ジェイク・チェリー)とのきずなを保つために、ラリーは自然史博物館の深夜勤務の夜警員の仕事を引き受け、真夜中に警備を始める。ある夜、展示物が魔法を使ったように生き返り、ローマのグラディエーターやカウボーイたちがジオラマから飛び出して戦いを始め……。

 まずキャストの話から、主演のベン・スティラーがいい。体と表情を柔軟に使い笑いを取る。彼には個人的な見解ではあるが『猿の惑星』をリメイクする時には主役の猿を演じて欲しい、とにかく眼力と体つきが猿っぽい。博物館の前任の警備員トリオを『メリー・ポピンズ』のディック・ヴァン・ダイクと、まだ生きていたミツキー・ルーニーとビル・コップス。展示物の大統領にロビン・ウィリアムス。カメオ出演であの人気スターも大活躍。

 映画の感想
 こういう映画は絵で見る作品なので、気軽に子供と一緒に見るにはピッタリの作品。映画の話的には、無人になると動きだすおもちゃを描いた「トイ・ストーリー」と、ボードゲームの展開に合わせて動物が暴れまわる「ジュマンジ」をミックスした感じで、展開は予定調和的で後半はかなり強引に進み、ご都合主義的な面も多々ある。試写会場はかなり受けていましたが見たあとは何も残らない。
 それでもVFXの出来がいい、恐竜の骨が走り回り、様々な動物が動き回る。
 そして久々に音楽のアラン・シルベストリが元気のいいスコアを書いている。
時に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ばりのオケヒツトに、「ホワット・ライズ・ビニース」の時みたいなバーナード・ハーマン調の音楽で不安をあおる、実に旨い。そして先日見た『パベル』(近日中にレビューを書きます。)に続いて、またEW&Fの「セプテンバー」が流れていたけど、今アメリカ映画界ではEW&Fブーム?
 話はそれましたが、映画は殆どが博物館だけの話なので広がりが無いのが難点ではあるがコメデイ作品としては上々の仕上がりである。
 
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映画『バッテリー』を鑑賞。

2007-03-10 15:27:39 | Weblog
中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきた巧。ピッチャーとしての自分の才能を信じ、トレーニングに励む巧の前に同級生の豪が現れ、バッテリーを組むが…。

 映画の感想
 監督が滝田洋二郎と言う事で期待をして見たのだが、正直ガッカリである。
 監督の演出にケレンミが無く淡々と物語が進む。私は原作を読んでいないのと、野球は好きではない、だからなのかも知れないが登場人物に感情移入が出来ない。
 特に主人公の巧の気持ちが読み取れない、物語の設定上のキャラで野球一筋で他人に心を開かない人物なのだが、映画の中では他の人たちが何故かそんな巧に引き込まれる。巧は自己中心的で他人に対して横柄な態度で目上だろうが初対面だろうが俺様的態度で相手に接する、私の一番嫌いなタイプの人物だ。巧を演じた林遺都はそんな巧を旨く演じていた、いい目をしているので期待出来る新人。
 巧のバッテリーになる永倉豪を演じた山田健太も良かった。とにかく笑顔がいいのと声がいい、ムードメーカー的な存在で彼も期待出来る新人。

 映画は岡山に引越し転校した中学の野球部の話がメインなのだが、この野球部の顧問の戸村を演じた萩原聖人の気持ちも読み取れない。最初は横柄な態度で生徒に接していたのに巧の投げたボールを打った後から態度がガラリと変わってしまい、まるで別人に変貌してしまう。そして高校の恩師であった巧の祖父と過去の確執を語るシーンがあるのだが、セリフで語って絵で見せないのが難点。

 とにかく出てくる登場人物が皆偽善的である。いつから滝田監督はこんな作品を撮るようになったのだろうか?それでも本作で唯一人間らしいのは風紀委員をしている野球部の3年生のメガネの彼。彼の気持ちはよく判る。突然現れた巧に翻弄してヤッカミ嫉妬する気持ちが伝わる。巧を闇討ちのリンチをする本作で特筆するキャラだが、物語の中盤でフェードアウトしてしまうのが残念に思った。
 巧と母の関係も納得出来ない。巧と母には見えない壁があるのだけれど、ラスト直前に母が巧を受け入れてしまう過程がアッサリとしていて母の気持ちが読み取れない。 

 野球をテーマにした作品は海外や日本でも数多く作られている。人気のあるスポーツである事は判るが、本作の巧のようなワンマンプレーをする選手がいるチームというのは成り立つのだろうか?野球というスポーツはチームプレイでするスポーツと認識していたが、本作を見るとバッテリーだけが良ければ全てOK的に描かれていたのに疑問に思う。そして本作の主人公巧の気持ちを最後まで読み取る事は出来なかった。滝田監督は人物の気持ちを掘り下げて描く必要がある。

 最後に一言、主題歌熊木杏里の『春の風』のサビの一部分が、森高千里の(最近、松浦亜弥もカバーした。)『渡良瀬橋』のサビに似ているのが気になった。

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映画『龍が如く 劇場版』を鑑賞。

2007-03-02 23:17:22 | Weblog
 10年の刑期を終えた伝説の極道・桐生が神室町に戻ってきた。彼は9歳の少女・遥と出会い、彼女が探す母親が自分の探す恋人と姉妹であることを知る。そんな桐生を、彼に恨みを持つ狂気の極道・真島がつけ狙っていた。

 私はゲームをやらないので、ゲーム版の『龍が如く』を知らないでの鑑賞。監督が三池崇史という事で期待が大きい。私が三池作品を劇場で見るのは『アンドロメディア』『日本黒社会』『ゼブラーマン』以来の4本目、しかも主演は『日本黒社会』の北村一輝。
 
 映画の舞台は架空の町、神室町。といってもどう見ても新宿の歌舞伎町。映画は複数のパートが同時進行に描かれる。北村一輝演じる桐生と夏緒演じる遥の母探し、岸谷五郎演じる真島とその子分たち、塩谷瞬とサエコの強盗カップル、まぬけな銀行強盗と刑事たち、コン・ユのヒットマンなど複数のパートが複雑に絡み合いながら映画は進行する。

 映画の感想
 面白かった。久々に見た三池作品、元気にはじけている。オープニングの激安の殿堂サンチョ・ナンテ店内での桐生と沢山のヤクザとの大立ち回りからして快作の予感。先日見た『バッテリー』では気の弱そうな野球オンチの主人公の父を演じた岸谷五郎が、バッティングセンターを拠点としたヤクザの親分で、バットで人を殴り、ボールを打ち相手を倒し、ガンアクションから殴り合いまで、ねっちりとしたヤクザを楽しそうに好演している。そして遥を演じた夏緒の物怖じしない凛とした表情がいい。塩谷瞬とサエコの”ボギーとクライド”ばりのバカップルも面白い。その他、哀川翔、松重豊、田口トモロヲ、遠藤憲一、荒川良々、みんなイイ仕事をしている。ラストの真木蔵人と北村一輝の一騎打ちは『ドラゴンへの道』のブルース・リーとチャック・ノリスのコロシアムでの一騎打ちを思い出した。

 ところで映画を見て感じたことは「龍が如く』のゲーム版っていうのは、どういうゲームなんだ?ヤクザがモンスターかエイリアンみたいに次から次へと出てきてバタバタ倒すゲーム? 
 話は戻って、映画の話は有ってないような物、とにかくヤクザ達が大暴れするアクションコメデイのような作品、クレイジーケンバンドの歌もいい、ゲームを知らなくても楽しめる作品でした。

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映画「ゴーストライダー』を鑑賞。

2007-03-02 23:06:17 | Weblog
 17歳の時、病気の父を救うため悪魔メフィストと取引し魂を売ったジョニー。 30歳になったジョニーが、最愛の女性ロクサーヌと再会したとき、再びメフィストが現れ、自分に逆らい新しい地獄を作ろうとする魔界の反逆者ブラックハートを捕らえる使命を彼に言い渡す! 

 まずキャストの話から、映画は青年時代のジョニーから始まる。若いジョニーを演じた役者が良かったのだが、あっという間に30歳?のニコラス・ケイジの登場。って言うか全然30歳に見えない、40過ぎの中年男がカツラを被って若作りをしても無理がある。私もニコラス・ケイジは大好きなのだが今回の主人公役にはミスキャストだったと思う。無名の新人、もしくは若い俳優を主役にして欲しかった。ニコラス・ケイジでは手垢が付きすぎてしまってニコラス・ケイジにしか見えないのが難点。上半身裸になるシーンがあったが凄く鍛え上げられていてビックリ。
 その他のキャストに、悪魔メフィストにピーター・フォンダ、墓の番人?サム・エリオットなど渋めのキャストに、ブラックハートにウェス・ベントリー、綺麗どころのエヴァ・メンデスなど。
 監督は『デアデビル』『エレクトラ』のマーク・スティーヴン・ジョーンズ。

 映画の感想
 まず日本だったら絶対にアニメで作る作品を、VFX満載の実写で制作してしまうのがアメリカらしい。原作が1973年に書かれたものなのでバイクスタントマンが主人公と言うのが古い。ジョニーの役はまんまイーベル・クニーベル(70年代活躍したバイクスタントマン)だし、好きな曲がカーペンターズの『スーパースター』だし、とにかく古い。
 ジョニーのキャラ設定も、悪から善ということで日本の『デビルマン』『仮面ライダー』に近いキャラで、造形は革ジャン姿の『黄金バット』の様だがVFXが素晴らしい。
 でも面白いかと言うと、かなり退屈だった。ヒーローの造形に魅力を感じないのと、演出にタメが無くドバーッとやってしまうので見ていてワクワクしない、悪魔の出し方などもう一工夫が必要。チョッと『コンスタンティン』にも似ているかもしれない。
 とにかく迷惑なヒーローでゴーストライダーが街を駆け抜けると町が滅茶苦茶になってしまうのが難点。『マーベルコミック』作品で御馴染みの創設者スタン・リーの顔見せが今回は発見出来なかったのが残念。

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映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』を鑑賞。

2007-03-02 22:57:48 | Weblog
部族間の闘争が激化していた12世紀のモンゴル。ボルジギン族の長の妻ホエルンが出産。テムジンと名付けられたその子こそ、後のチンギス・ハーンである。 14歳になったテムジン。父親を対立する部族に殺害されると、母親が敵から略奪された身である事を理由に、部下たちから見捨てられてしまう。やがて青年に成長したテムジンはリーダーとしてのカリスマ性を発揮。そしてホルテを妻に迎え、次第に勢力を拡大するだった。

 まず歴史に疎い私にとって「何で今、チンギス・ハーンなの?」って所から食い付きの悪い状態での鑑賞である。しかも角川春樹製作って、何かまたバブル前夜の匂いを感じさせるプロモーションで、構想27年ってことは春樹は1980年の『復活の日』や『野獣死すべし』を製作をしながら『蒼き狼』の事を構想しだした事になる。うーん広大な妄想をしていたんだな・・・春樹。

 映画は、テムジン(チンギス・ハーンと呼ばれる前の名前)の誕生のエピソードから始まる。テムジンの母(若村麻由美)が敵の部族に略奪され、その族長の子を出産し、その子供がテムジン。子供時代のテムジンのエピソードが手短に描かれ、あっという間に青年となったテムジン役の反町隆史の登場である。それにしても若村麻由美と反町隆史が母子役なんて無理がありすぎで夫婦か姉と弟にしか見えないのが難点。
 その後テムジンは妻を迎え、勢力を拡大して行くのたが、妻は敵の部族に略奪され、奪い返すのだが敵の族長の子を宿す。自分と同じ運命の子を殺そうとするが母と妻から諭され、その子をジュチ(よそ者)と名づけ育てる事になる。そして、またあっという間に青年になったジュチ役の松山ケンイチの登場である。
 それにしてもこの映画の女性の扱いは酷い、女性は戦い勝った部族の戦利品で、セリフにも出てくるのだが「女は快楽と子を産む道具だ!」と今、正に国会で問題になっている「子供を産む機械」発言に等しいセリフに絶句。この映画を野党の女性議員たちに見せたら激怒することだろう。まさか柳沢厚生大臣にはモンゴルの血が流れている?

 とにかく本作は、2時間16分という上映時間を物凄いスピードで進んでゆく為ドラマの掘り下げが浅く、迫力の戦闘シーンとのバランスが非常に悪い。特にジュチの子供時代のエピソードが描かれていないのは致命傷。一度は自分の手で殺そうとした息子との確執や葛藤を描かないと、テムジンとジュチの後のエピソードに結びつかず二人の関係の空虚感だけを感じた。

 映画の感想
 つまらなかった。映画全体がチンギス・ハーンの人生をダイジェスト版で見せられているようで、角川作品で『Wの悲劇』や『早春物語』を監督した澤井信一郎と思えないほどの薄っぺらなドラマであり、主演の反町隆史だけが一人で力み目を剥き大声でがなろうが観客の心の中には響かない。推測だが、角川春樹の考えでは1990年の『天と地と』の夢をもう一度、という願望があったのでは?
『天と地と』のキャッチコピーが「赤と黒のエクスタシー」ならば、本作は「蒼と大地のエクスタシー」とでも考えがあったのではないか。そういうことで戦闘シーンに比重を置いてドラマは二の次的な姿勢を感じられた。
 それから音楽についても一言書かせて頂くが、まず岩代太郎のスコアがヴァンゲリスのスコアに似ている事。彼は『日本沈没』でも『シンドラーのリスト』をパクっていたし自分のオリジナリティと言う物がない作曲家である。
 そして主題歌、予告を見た時から感じていたが『タイタニック』のセリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」に似ている事。特にサビの音がオクターブ飛ぶところなんてソックリでパクリって言われてもおかしくない。

 まぁ迫力の戦闘シーンは十分迫力のあったことは認めるが、ドラマの気薄さと複雑な人間関係の判りにくさなどの課題は大きく残った。エンドロールで原作が森村誠一だと知りまたびっくり。
 そして何より「何で今、チンギス・ハーンなの?」って疑問は最後まで解ける事はなかった。

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