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 映画&音楽のレビュー&日々起こる時事に絡めて商品をピックアップしながら論ずるブログです。Twitterとも連動中です。

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映画「クローズZERO」を鑑賞しました。

2007-10-28 19:21:30 | Weblog
 映画の話327866_001 クローズ.jpg
 偏差値最低、品性最悪の不良学生が集まる鈴蘭高校では、多数の派閥が覇権をめぐって勢力争いを繰り広げていた。現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄(山田孝之)率いる“芹沢軍団”だった。そこへ、鈴蘭制覇を本気で狙う滝谷源治(小栗旬)が転入、鈴蘭OBで早秋一家矢崎組のチンピラ片桐(やべきょうすけ)と友人になり、勢力を拡大する。

 いつもどおり原作の事は何も知りません。そんなこんなで大勢のキャラクターに頭が混乱しながらの鑑賞です。監督は相変わらず多作の三池崇史

 映画の感想
 血気盛んな若者達が学校の天下を取るための抗争劇で、話は殆ど無いに等しく2時間10分は辛い。とにかく原作を知らない者にとって大勢のキャラクターの判別が難しく、誰が誰だかの整理から入るので感情移入しづらい。

 三池監督らしいド迫力の乱闘シーンは素晴らしく、ただの殴り合いだけではなく、殴られた奴はただひっくり返るのではなく、机やロッカーや扉など物を巻き込んで派手に倒れるのが見ていて面白い。乱闘には飛び蹴りや足技なんかも入り立体的なアクションが凄い、クイック&スローを駆使した映像は「300スリーハンドレッド」並みの迫力だ。しかし、映画はそれだげで話が浅く、源氏とルカの関係も中途半端であるし、ヤクザの描写もイマイチだ。唯一良かったのは片桐の存在で、彼のおかげで何とか話が一本調子にならなかったのが救いであった。

 それにしても山田孝之って背が小さいんですね。長身の小栗旬と一緒に写ると小ささが際立っちゃて可愛そうだった。それから小栗旬っておとなしいイメージだったんだけどアクションも旨いです。大勢の敵を相手に大暴れで、動きの切れも良く長い手足がアクションを大きく見せていて絵図らが良い。

 ラストの大乱闘の前、決戦の地へ向かうGPS達が無言で傘を差して群集が増えてゆく様子は、任侠モノを彷彿させて映画的なカタルシスを感じた。学生の大乱闘と言えば73年の『愛と誠』の大乱闘で、本作は30年以上も前の作品とは比べ物にならない乱闘シーンで興奮した、演出と映像クオリティの高さは特筆する。

 ただ学校を舞台にした作品には教師の描写が不可欠になると思うのだが、本作では少しだけしか教師が描かれていないのも作品の面白みに欠けると個人的に思うのだが・・・。

 まぁ、話はエピソードゼロなので、これから話が進む内に面白くなっていくのだろう。そんな事を思わせるエンディングだったので、今後の『クローズ』シリーズに期待をするとしよう。

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映画「サウスバウンド」を鑑賞しました。

2007-10-20 11:46:35 | Weblog
 映画の話  サウスバウンド.jpg
 小学6年生の二郎(田辺修斗)の悩みは、父親の一郎(豊川悦司)があまりにも型破りで恥ずかしいこと。例えば修学旅行の積立金が高いと思えば、校長と直談判しに学校へ乗り込んでくる。しかし、そんな父のよき理解者である母・さくら(天海祐希)の一声で、一家は東京から、父の故郷・西表島に引っ越すことに!

 奥田英朗の同名小説を、個性派映像作家 森田芳光が監督、主演に豊川悦司、天海祐希、北川景子、松山ケンイチが出演。

 映画は長男二郎の目線で語られ、破天荒の生き方をする父一郎と上原家の姿が描かれる。

 映画の構成は東京を舞台にしたコミカルな前半と、沖縄の西表島を舞台にした後半の2部構成で描かれる。

 映画の感想ややネタばれあり
 おかしい事におかしいと言えない現代社会を「ナンセンス!」の一声と決めポーズで一刀両断する父一郎の姿が見ていて気持ち良い。

 設定では、一郎とさくらは80年に活動した元過激派となっているけど、演じる役者の年齢と照らし合わせるとかなり設定に無理があるように感じたが、あくまでも寓話として判断してその辺は目をつむる事に・・・。

 区役所のおばさん、学校関係者、建築業者を相手に自論で相手をねじ伏せる一郎の姿は、豊川のネッチリとした論法と共になかなか良い事を言っているのに共感する。

 映画は前半、二郎の目線で現代社会を生きる小学生の姿が面白く描かれ、母の実家を桃子と共に訪ねるシーンで、リッチな生活を送る実家の子供たちのシーンが初期の森田作品に通じる印象を受けた。かなり話としてはギスギスとした話なのだが、桃子を演じた松本梨菜の子供らしい難しい言葉に対して「過激派ってなぁに?」と聞く姿が映画のガス抜きになっていたように感じた。

 映画後半、グウタラだった父がキビキビと働く姿が、東京と沖縄の生活の対比になっていて面白い、働くトヨエツもまたカッコいい。

 西表島のリゾート開発のエピソードは2003年7月に提訴された「西表島リゾート開発差止訴訟」をモデルにしたと思われるが、自由を求めて移住した上原家だったのに、また新たなる騒動に巻き込まれる誤算は、現代社会の矛盾を批判しているように感じた。

 映画の着地点は、「パイパティローマ」というファンタジーの世界に話が行ってしまい、一郎の今までの思想や言論から矛盾するように感じたが、見る人によって好みが分かれると思う。 

 映画全体としてなかなか面白い作品だった。二郎を演じた田辺修斗の自然体の演技と、他を圧倒する豊川悦司の演技が光る。北川景子はあまりにもナチュラルすぎて本人と判らなかった。森田の演出も奇をてらった物ではなく、正攻法のスタイルに好感を持った。

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映画「クローズド・ノート」を鑑賞しました。

2007-10-02 12:23:50 | Weblog
 映画の話s001 クローズト・ノート.jpg
 女子大生の香恵(沢尻エリカ)は引っ越しの際、前の住人が忘れていった1冊のノートを見つける。ある日、香恵は画家の石飛(伊勢谷友介)に恋をするが、相談相手の親友ハナは留学中で連絡もままならない。もやもやした気持ちを紛らわすように香恵はノートを開くが、挟まれていた写真にノートの持ち主の伊吹(竹内結子)がいた。

 映画は沢尻演じる香恵が見つけたノートを読むことで、竹内演じる伊吹の日記に書かれた出来事が現在と交差して描かれる。

 映画の感想ややネタばれありs002 クローズド・ノート.jpg
 コレは面白いし、良く出来ているし、感動した。何も予備知識なしで見たのが良かったみたいだ。
 
 この映画の旨いところは香恵と一緒に観客が、伊吹のノートに書かれたことを想像しながら過去と現在を点と線を結びつける構成で進み、描き方も押し付けがましさもなくすぅーっと胸の中に入ってくるのが良いし、行定勲の演出も実に丁寧で語り口が旨い。

 香恵は万年筆店でアルバイトをしていて、そこでイラストレイターの石飛と出会い一方的に恋する話が描かれる。映画の途中で石飛が香恵の部屋が見たいと言ったところで、なんとなく後の展開は読めたけど最後の伊勢谷の表情にはグッときてしまった。駄目な邦画が多い中、コレは個人的に収穫だった作品だ。

 映画の中で香恵のマンドリンの発表会のロケ地は試写会でよく利用させてもらっている九段会館で、映画を見るには極悪な環境であるが、フィルムに収められるとレトロ調の内装がいい雰囲気で映画のマジックを感じさせられた。

 それにしても沢尻エリカという女優は、プライベートの奇天烈なファッションの印象が強いのだが、映画に出てくるといつもの清純の沢尻エリカになっているのが凄い。きっと彼女は凄くバランスの良い精神構造をしているんだなぁと感心したけど、映画の中で日記帳を持つ手の爪が痛んでいるのが気になった。

 それから本作は映画版の「タイヨウのうた」の主演を演じたYUIが主題歌で、主演はテレビ版の「タイヨウのうた」の主演だった沢尻エリカで、一本の映画の中でダブル雨音薫が楽しめるのも面白い。

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映画「クローズド・ノート」Music Movie with YUI
ViVi2月号
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