音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

あれから1年

2012-03-11 21:54:10 | 時事問題
震災特番は一切観ていません。これからもTVは3.11を年に1度のお祭りとして扱っていくのでしょうか。ある種の見識を示したテレビ東京以外の各局は、横並びの編成で同じような内容を垂れ流しています。有名キャスターやタレントが俄かに現地入りしての「スペシャル番組」を、休日だからといって一日中寝そべって眺める気になれませんでした。傍観者的かつ非生産的な行為に思えたのです。

未曽有の震災で亡くなった方は夥しい数にのぼり、今なお事実上の「棄民」にされている人たちも少なくありません。それは政治の停滞だけでなく、被災地以外の人々の無関心にも責任があります。だから「今」の現場リポートにより、苦闘しているかの地に思いを寄せることが意味のないことだとは思いません。でも自分は無力ながらも、目の前にあるものに真摯に取り組み、改めて今後何が出来るのかを考えていく日にしたかった。

日中は4月に開催される自治会総会の資料と、来期役員への引き継ぎ文書を書いていました。妻が日曜仕事で不在なので昼食を作り、子どもの勉強も少し見てあげました。食後は長男の卒業文集と卒業アルバムがセットになったものを皆で鑑賞。親から子へのメッセージ欄は、大概の父母が「卒業おめでとう! ○○の成長が嬉しい」とかなんとか月並みな文言が並ぶ中、

「元気があれば何でも出来る・・・わけじゃない。空気を読むな、本を読め!」

という自分の署名入りのテキストが真っ先に目に飛び込んできました。あれ、こんなこと書いたんだっけ?? 酔っ払ってたのかな^^; クラスでも話題になっていたそうですから、こういうのはアテンションを集めてなんぼだよと諭しました。夕方から子どもと空手の合同稽古に行きましたが、昇段審査まであと10日を切っています。。。 なんとか黒帯を獲って次のステージに進みたいのですが。

夜はゴルフの打ちっぱなしには行かずにPCに向かい、こうしてブログを書いています。災害には地域のコミュニティも大事だけど、ネットのつながりもそれに劣らず重要だということを最近改めて感じています。電話もメールもつながらずにやきもきした1年前の今日、非番だった弟が15時過ぎにリリースしてくれたツイートは値千金で、最も安堵させられたものでした。

「あんちゃん達、俺たち家族は大丈夫だ。これから両親のところに行くから俺に任せて心配すんな」

今では彼の奥さんもツイッターの発信源に加わり、有事の際は両親の近くに2本のチャネルがあるのが心強い。

リアル社会でも、よく「自治会などの地域コミュニティーは、普段は煩わしいから要らないけど、いざという時には頼りにしたい」というような惚けたことをいう人がいますが、平時に何もしていないのに有事に機能するわけはなく、そんな都合の良い組織があれば誰も苦労しません。一見無駄なように見えますが、何かが起こるか起こらないかわからないのに営々と積み上げていることが大事なんです。WEBの世界も同様でしょう。ブログを再開して、思いのほか色んなところから反響がありましたが、アクチュアルに発信し続けてはじめて、相互に存在を認識でき、いざという時、気にかけてもらえるかもしれないのだと思います。

仕事もプライベートも、自分のやるべきことをやって、少しづつ現実を良い方向に変えていくしかないのだと思います。





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1 コメント

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Unknown (黒田哲也)
2012-03-13 19:37:30
まぁ「お祭り」などと手厳しいことを仰らず、テレビ局も「自分のやるべきこと」を考えた結果が特別番組編成だと御容赦ください。

営利や視聴率だけを考えれば、ああいう状態の中で通常番組を崩さない、あるいは思い切りバラエティや大型ドラマなどの「お祭り」編成にした方が良い数字が得られるかもしれません。

一方で、確かに、音次郎さんのような思いを持たれている方のことも理解はできます。私たちの事象への向き合い方次第では、やはり所詮あれは祭りに過ぎなかったのかとの批判はまぬかれないと心に刻んでおきます。
それに、伝えなければならない事、風化させてはならないことは、東日本大震災に限った事ではありません。それらを全うしてこそ、テレビはテレビの責任を果たしているということになるのでしょう。
そのあたりが十分でないから、またテレビ局が挙って騒いで・・・と言われてしまうのではないかと思料しております。
(見当違いなことを申していたら御免なさい)
だから、それをどうすべきか、どうすればより世の中に貢献できるのか、私たちは、引き続き自らに問い続け発信し続けてまいります。


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