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 ― 音楽について、そして全ての芸術について ―

「〈象徴形式〉としての遠近法」エルヴィン・パノフスキー

2009-03-22 00:05:22 | ブックレヴュー
ルネサンス以降の西洋絵画の持つ主要な特徴の一つとして「遠近法」をきちんと知っておきたいというもくろみを持ってこの本を手にした。が、率直に言ってこの本は素人が気安く手に取るには歯ごたえがありすぎた。

本文の分量に比べ、その倍近い量の注と図版。その注で触れられている(素人には入手しやすいとは思えない)多数の参考文献、論文の数々。さらに、本文そのものを理解するために不可欠な、著者パノフスキーのその他の著作類。

これら多くの文献にあたっていない筆者の理解がどの位のレヴェルに達しているのかは不明だがそれでも、遠近法が科学的な知見の進歩と必ずしもシンクロして「発見」されたのではなく、その時代における世界認識のレヴェルに合わせて(いわばシンボルとして)「気付かれて」きたというこの本で述べられている説はなんとなく理解できた。

とはいえ、こう言ってしまっては元も子もないのだが、その説、本当だろうか。やはり遠近法って、科学的な知見の進歩に伴って次第に認められてきた、のではないのだろうか。感覚的な話しかできなくて申し訳ないのだが、パノフスキー、なんか違う気がする。

ここまで書いてきて、この記事のあまりの説得力の無さに嫌になってきた。この文章は100%筆者の自己満足ということにしてスルーしていただければ幸いかと。

それにしても、これだけの文章(論文?)をしれっとして文庫なぞと称して素人衆に平気で売っている筑摩書房。

・・・嫌いじゃないぞ。がんばれ筑摩書房。



~郷土の星 豊真将関&豊響関(勝手に)応援コーナー~
《昨日の豊真将&豊響》

○豊真将(4勝3敗)  寄り切り  時天空●
○豊響 (5勝2敗)  押し出し  清瀬海●

両力士、7日目も勝利!
中日8日目は、勝ち星が先行した豊真将関は嘉風関との対戦。
豊響関は春日王関とのもう一つの日韓戦。
負けるな!

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