山桃果

わくらばにふる花の香もありぬべきすずろ身にしむひなのわび風 (山桃)

蝶番問題

2010年02月28日 | 小さくても大地、そして自然
   
    春や来よ山羊にたわむれ咲くの戸に雄蝶と雌蝶の蝶番



ええ、申し訳ありませんが、写真は一昨日のものです。
雨が降ったり、カメラを忘れたり。
でも大丈夫です。それほど進展してませんから。

浅知恵で横板1枚1枚に蝶番をつけてみました。
なんとなく、バラバラなトビラというものをつくってみたくて・・・




しかし、懸念どおり、板の重さに蝶番が耐えられません。
夢はいつも現実の前にうなだれて・・・・





結局、補強の支柱の助けを求めることにしました。
なお、蝶番ももっと大きくて頑丈なものを
まとめてつけることにしました。




うまくばらけさせたら、面白いトビラができたのに





白山と思われます

2010年02月27日 | 小さくても大地、そして自然



  
      雨音を昨夜(きぞ)の夢にし明けぬればま青な空に雪山見初む


はじめて見ました。いかにボンヤリ暮らしていたか・・・・・
今日はすごく空気が澄んでいます。望遠限界で撮りました。
左側の高い山が白山と思われます。
右側は大日岳かな?

朝のわずかな時間だけ見えて、また霞の彼方へ消えてしまいました。


     西空の見えぬ方辺に坐しますと白山媛(しらやまひめ)の白山を見き






2010年02月26日 | ヤギ
山羊の歌はどうも飼っていないひとにはわからないだろうと
遠慮してましたが、
やはり、ここでもっと詠んでいきたいと思います。
ごめいわくさま。

  
   雨の日を山羊はいかにや思ふらん乾きし風とともに生(あ)れしを

   泥水を撥ねて飛び出す去勢山羊濡れ鼠と言ふには大きし

   わが顔を見んとのみにはあらぬとも濡れ待つ山羊の円き目かなしも

   腹くちく干し草おさめしそのあとに小さくめえと鳴くは如何に

   大人なれなりつるほどに鳴く声も小さく淡くはばかるばかりに


    断末魔山羊の悲鳴は存在の全てをかけて法螺貝鳴らす

昨日木を切っているかたわらで、パックが
柔らかい立木とロープにからまり、首をしめつけられました。
なかなかほどけず、ノコギリで木を切って助けました。
気がついたのはパックの、ぶおおおおお
という異様な悲鳴からです。
この声を聞いたら命の瀬戸際と思って駆けつけるべきです。
それから、やはり木のあるところのロープ結びは危険ですね。
しかし、最近は行動範囲が広がって、木を切っていると
勝手に何処かへいってしまうようになって、
わたしはしょっちゅう仕事を中断して捜しにいくようになりました。
柵に閉じこめたり、安全なところにつなぐと、
付いて来たがってメーメーうるさいし・・・・

今日は時間が長くてボロボロ

2010年02月25日 | 小さくても大地、そして自然
なまじ長時間やると、ボロボロになってしまいますね。
暖かくなってやる気が出てきました。

   人になら一畳で足る土地なれど山羊の欲張り無限大 (戯れ歌)

囲わないと山羊が手当たり次第に食べてしまいます。

柱用の木を切り出します。これは栗の木。




生木は堅くて、インパクトドライバーがなければ
とてもこんなことできなかったと思います。




とても堅いアラカシ




次に立てたのは榊(さかき)。これも水分の多い木で、
暗いところでよく育ちます。
日向に植えると、葉が真っ赤になって枯れてしまいました。




”人にはどれだけの土地がいるか”にならないよう
ルート変更しました。
やはり、現場の意見は尊重すべし。
上で、パック・ざ・ヤギが進捗状況を監視しています。




柱は続くよどこまでも♪




完成すれば、パック・ざ・ヤギのお屋敷が大きくなるはず。
でも、まだ理想の形じゃない。


柱立て

2010年02月24日 | 小さくても大地、そして自然
   如月の空に描かれる淡月の溶けんばかりの暖かさかな


今日はとても暖かくて、こんな仕事をしていると
汗びっしょりになってしまいました。
支柱を買いに行ったのですが、わたしが扱えそうなのは
みんな頼りなさそうな木ばかりでした。
これだけ木を切って、まっすぐなものもあるのにと、
自作することにしました。
問題は根元の尖りをどうするかということです。




アップすると・・・・コマネチッ!
切り倒したままのクリノキですが、重くて切り分けないと運べません。
しかし、太いし、水気は多いし、今まで放置していました。
今回斜め切りして支柱に使ってやろうと思いまして。




切っても重いです。なんとか引きずって、掘った穴に立てました。
支えの石を捜しに行き、これまた重くて、10キロぐらいのを2個・・・
この写真のあとで捜しに行きました。

となりに倒れてるアラカシも支柱にしました。
作業中に写真を撮るのは面倒なので、いろいろ省略。

結果はどうなるか、やってみなければわかりません。




水は小屋にあるのですが、飲んでるのか飲んでないのか
あまり減っていません。
毎日のお仕事のあとで必ず水をやっています。
冬になって青草がなくなると、水をよく飲むようになりました。
雨続きの日は、ヒサカキも竹も濡れているせいか、飲みません。
干し草の割合が多い日は飲みます。
今日のように暖かい外で、長時間仕事した時もよく飲みます。


さくさくいこう

2010年02月23日 | 小さくても大地、そして自然
   森の木にねぢ釘うてば音高く啄木鳥(きつつき)になる道具を得たり


世の中の人はキツツキになることが楽しいとは思わないのかも
カタカタカタカタカカカ

キリやドライバーで悪戦苦闘していたので、
インパクトドライバーは本当に有り難い。
原始人が軽トラックを手に入れたようなものです。





安いパイン材なので、柔らかくそりが入ったりするのですが、
ピチッと留めてみました。
そらおそろしいほどまっすぐで、あとがこわい・・・・・




これは何を言いたくて写したのか忘れました。




昨日の夕方の写真ですが、入り口の扉はここになります。


春に咲く

2010年02月22日 | 小さくても大地、そして自然
    桜まだ咲くは無きとも山羊の柵壊してあそぶ春は来にけり


ということで、毎日勝手に柵の横木をはずして出歩くので、
あとでとるのがイヤだったのですが、木ネジで止めました。
柵作成の方も、ほっておくわけにもいかず、
入り口部分を作りはじめました。

パック・ざ・ヤギはネットに入れて




ここを入り口にします。




エノキの切り株を利用して




さすがにインパクトドライバーは強力に協力してくれました。




設計図なしのでたとこ勝負は・・・やっぱり有効です。
はみでた部分は切り落とせばいいし、
思いつきでできるから、わたし向きです。




扉の部分は蝶番で横板をつけ、反対の柵にのせればいいし




しかし、これから上へ上って行かねばなりません。





ヤギの食べ物番外編

2010年02月21日 | ヤギ
    
     かなしやな山羊の児2才になりぬらん草も木も食べ服食べるらん


先日得意げに、柵は壊れても脱走しないヤギなどと書いたら
今朝、物干しで、わが背子の干したるステテコをかじっておりました。
とくにわが背子の衣類が好きで、内緒にしていますが相当やられています。
緑いろの唾液でべっちょりよれよれ・・・・




でも、わたしのお気に入りの帽子なんか、本当に食われました。
帽子をとめるゴム紐も胃袋に収めたかも知れません。




ヤギが食べる可能性のあるものに、飼い主?の衣類もあげておこう。


見える範囲なら、ひとりで林のヒサカキを食べに行きます。




いろいろなところへ出かけて食べていますが、
自分だけで新規の開拓にはいかないようです。
後ろのダンプがエンジンをかけると、すっとんで逃げてきます。
石組から外の道路へ出ることは・・・99%ありませんが、
それでも見張っています。
はやく柵をつくるべき!





まだ春一番とはいきませんが

2010年02月19日 | 小さくても大地、そして自然
    
    汗ばんだ帽子飛ばされ愉快なりほとんど君を春風と云はう

本日の心象
午前中は晴れていてもかすかに雪が飛び、温度も低かったのですが、
午後から、また買ってきた板に防腐剤を塗っていたとき、
鼻水すすっても、案外暖かく、帽子を飛ばされ、心地よき風が・・・・


そのころヤギめは

カバンの定家集をかじって
ビニールでカバーしていたので、本は無事でしたが、
歯形グッキリ残してくれました。



柵は、はずしても脱走はせず、おうちで待ってる子なので




野原の草よもっと伸びてやっておくれ。


2月18日です!

2010年02月18日 | 小さくても大地、そして自然
    春一番花イヌノフグリが咲きました2月18日フグリ記念日


パクリ和歌ですが・・・・とにかくばんざあい。
歌の格調は低い。

とりあえずマイ・インパクトドライバー
手が痛いので一番軽くて、マキタ(先入観)が条件です。




見よ!
鬼六縛りの上にキリキリと。
インパクトドライバーのカ!カ!カ!カ!という怖ろしい音に
パック・ざ・ヤギはすっとんで逃げ去りました。
写真は怖じ怖じと戻ってきたところですが。
このうるさい音を操作することにはなんらかの快感もありそうです。
暴走族とか機関銃をぶっぱなす女学生(古い!)の気持ちがわかるようです。





天気のせいにして遅々遅々の柵、仮止め状態です。




お隣さんには、馬でも飼うのかね?と言われました。
それもいいけど・・・・


 

難所です。急傾斜というだけでなく、地面が柔らかく、
石の土台でも支えるのは後難のもとと思えるので、
軽くネット張りを考えています。


 

トルストイの ”人にはどれだけの土地がいるか”を思えよ!!!


春まだき隣はなにを・・・

2010年02月17日 | 小さくても大地、そして自然
1日5首なので、もうたくさん歌がたまったので、ガス抜き ==3
ご迷惑でしょうが・・・・・


如月の野辺の目覚めのゆるらかに人のみ騒ぎてはや死に急ぐ

景季(かげすゑ)の箙(えびら)に挿したる白梅も戦陣駆けば紅(くれなゐ)の濃き
     *梶原源太景季 箙に梅が枝を挿して戦った梶原景時の息子。
             宇治川の先陣争いで佐々木高綱にだまされて負けた正直者

天の原ふりさけ見れば仲麻呂の視線をかへす春の照月
     *阿倍仲麻呂

遠近に咲きて知り初む山桜 以仁王(もちひとおう)に応へる白旗
     *平家追討の令旨を出した後白河法皇の皇子、式子内親王兄弟

春いまだ夕闇そろと降り来たり山の靜まりほの胸騷ぎ

花見れば隔靴掻痒わりなきに棒っきれから蕾膨らみ割(さ)ける

光子(ひかりご)の叩きて動く腕時計日だまりに寝て吾のごとしも

花よりも散る日おさおさ怠らぬ桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿

追ひ羽根のごとくに花を結びたる梅飛びたけれ東風吹けばこそ

春近し人の身投げし濃緑の川面に跳ねる細らの光

芽吹く雨 蛙寝返る梅雨空の夢の続きの濡れぶとんかな

赤黒き雨夜の空の底浸みて水漬く光のあまねく渡り

黄昏のふりふる雨に安らぐや水面を滑る鯉の斑(まだら)見ゆ

見渡せば雨の塗り立て鮮やかに色濃くなりゆく野辺の荒草

萠えいづる春を思へば還り來ぬ人あることの寂しさまさり

花と来て鳥とも樹とも風も陽も遊ばむ春を想ふかなしさ

天を戀ひ樹冠を拔けし山櫻見る人もなき虚空で咲けり

荒草の枯れしなひたる野の底に黄緑ひそかにもえるひもあり

春を戀ふ心のうちぞ花は咲く散るを見むとて歎かむあはれ

滲む陽の白きをめぐる風吹けば細(くわ)しに零るる萠しの雪は



あーーーー、すこし楽になった。

お隣さんではないですが、互いに影響されあってる竹林





東にある山
頂上からは御嶽や白山が見えると、わが背子が申しておりました。
わたしは一度上って道に迷い、見ていません。




北西方向




北方向、色の薄い遠くの山が高さは忘れましたが、
近隣で一番高い山らしいです。




葉のないうちに伐ろうか迷っているたぶんコナラ




葉を出す気配のまるきりない落葉樹たち




今年の冬も元気に食べまくる太った肉用山羊(瘠せなかった!!)
野生味全然ないですね。捕まえるの楽です。


ブギャー

2010年02月05日 | 小さくても大地、そして自然
という声が林から響いてきて、
パック・ざ・ヤギがすっ飛んで逃げてきました。
ヤギの鳴き声ではなく、何か怖いものが現れたようです。
なんだなんだとわたしも飛んで行くと、
置物のタヌキのように、灰色の縞猫が・・・・

なんだネコじゃないか! ほれおいかけろー
走ると付いてきますが、ほんとにヤギは平和主義者です。
ネコにも脅されて逃げて来るんですから。
そのあとしばらくはわたしのそばにくっついていました。

立春すぎて、ちらちら雪が舞っていますが
こころなしか日の光が力強く感じられます。

手抜き!とも言う

2010年02月03日 | 小さくても大地、そして自然
わたしの柵の構造は以下のように挟み込みです。
この方法はなんのテクも入らず、機械もいらず、いままでは紐だけでしたが
今回からは木ネジ止めして固定制を高めます。
なんたってインパクトドライバー買ったもので!
わが背子のを使ってもいいと言われたのですが、
自分専用でおもいっきり使ってやろうと・・・・・





固定しなければ、横の板を動かせることになります。
スライド式!!!





落下防止ストッパーをつけるとか
滑りをよくして一度に全部動かせるようにするとかは
今後の課題になるかもしれませんが、
一枚一枚横板をずらしてまたぐか飛ぶかすればいいんじゃないでしょうか?
欠点(時間がかかるがそれも楽しい)もいろいろありますが、
最大の長所は出入り口がわからないことです。
第2の長所はいたるところにつくれることです。

それがなんで長所かは・・・・・さまざま

たまには寝付くことあり

2010年02月01日 | 小さくても大地、そして自然
寒さがこたえたらしく、ちょっと熱がでて具合が悪くなっていました。
最悪の日は一日寐て、パック・ざ・ヤギはごはん抜き・・・
なのにパック・ざ・ヤギは瘠せません。
まとめて竹笹とヒサカキを入れてやったせいでしょうか?


  身の内に一弦琴のあるやもしれぬ影音に弾かれぬる発熱の頃

  ぬばたまの夢に帰らむ心より胃の腑は生きて物を食ひたし

  さざ波の防鳥テープの燦めきを分きて立つなり緑のブロッコリ

  荒草の枯れしなひたる野の底に黄緑ひそかにもえるひもあり

  竹のあを空の高みに触れ居ればほつ枝の黄ばみ天人五衰

  曇り日は後悔にも似てだらだらと昼と夜とのあはひでよどむ

  

  
寐てる間に見た夢は
パックがぴゅいーーんと柵を飛ぶ夢
うまいうまいと拍手するわたし

今日見たらとても飛びそうにもなく、飛べそうにもなく・・・・
また竹を伐ってひきずり、
ヒサカキも伐ってきて、
あと3日はたらふくまんまです。

写真も撮ったのですが、
カメラがみつかりません
で、写真なし。