みなさん、こんにちは。
くま、昨日お友達のウランさんと「ブロークバック・マウンテン」に行って来ました。
(ウランさん、お付き合い頂きありがとうございました。)
同性愛ものではあるんですが、それ以外にも偏見や暴力、嫉妬や家族愛など、色々なことを考えさせられる、切ないラブストーリーでした。
以下ネタばれ有りですのでご注意を。
時代背景は60年代のアメリカ西部、ただ同性愛者だというだけで、拷問され殺される時代。どうしてそんなことをするのか?魔女狩りの石打のように、石を投げないと、今度は自分が周りから石を投げられる立場になるみたいに、恐怖が人にそんな残酷なことをさせるんでしょうか?
主人公、イニスの少年時代のトラウマとして短い時間で語られるところが、かえって現実味を帯びて恐ろしいです。
そんな時代に孤独な人間が、運命の人として愛してしまった相手が同姓であったなら。
イニスが、ジャックの、一緒に牧場を経営して、当たり前の愛し合う二人の生活を築こうとする気持ちに、答えられなかったことを責めることはできません。
ストイックで不器用なイニスに比べて、正直で自分勝手でもあるジャックの、いままでの生活を捨てて、イニスとの本当に心が満たされる生活を望んだことも責めることができないように。
ジャックがラスト近く、偏見という狂気によって殺されたのでは?と暗示させる場面では、同性愛者に限らず、今も現実にこんなことが起こるのだろうかと感じさせられ、切なく、恐ろしかったです。
二人の青年は、作中、家庭を持つのですが、けして自分を偽る為にだけ、というような描かれ方はしていなかったように思います。家族として愛し、大事にもしているように描かれていたと思います。
くまは、主婦なので、この奥さんにも感情移入してました。
相手が同姓であろうと異性であろうと、自分がただ一人愛する人が、別の人を愛しているのだと知ったら?
どうしようも、心は変えられないと悟らなくてはならなくなった時のこの奥さんの気持ちを考えると、ここでもやっぱり切なかったです。
くまは、ジャックよりイニスの方が、孤独が大きくて、感情を抑えていた分、情の強い人のように感じられましたが、愛情を求める気持ちが大きいほど嫉妬深くなるものなんでしょうか?
くまも、かなりのやきもち焼きですが、
大島弓子さんの「夢虫・未草」という漫画の中で、不倫相手がその妻に「みんなで一緒に住みましょう」と(厭味とかでなく)提案し、その後の場面で、不倫相手の息子が、妻の娘に「おれはそのアイデアは数千年古いと思うな」と言い、娘は「あたしは数千年未来のアイデアだと思う」と言って、子供達は「あたし達は、数千年未来のアイデアだということで一致した」と締めくくる、途轍もなくポジティブな解決策が描かれていますが、こんなふうな自己完結したようにも思える究極の与える愛って、くまにはできそうにありません。
少し話しが反れましたが、とても切ない、でもいい映画でした。
ちなみに、くまのお勧め同性愛ものは、
映画は、「モーリス」「アナザーカントリー」「マイビューティフル・ランドレット」「ブエノスアイレス」「司祭」「マイプライベートアイダホ」「太陽と月に背いて」「1999年の夏休み」「戦慄の絆」
漫画は「風と木の詩」「残酷な神が支配する」「トーマの心臓」「日出処の天子」「摩利と新吾」「ニューヨークニューヨーク」「あふれそうなプール」
小説は「仮面の告白」「真夜中の相棒」「泥棒日記」等々です。
それでは。
くま、昨日お友達のウランさんと「ブロークバック・マウンテン」に行って来ました。
(ウランさん、お付き合い頂きありがとうございました。)
同性愛ものではあるんですが、それ以外にも偏見や暴力、嫉妬や家族愛など、色々なことを考えさせられる、切ないラブストーリーでした。
以下ネタばれ有りですのでご注意を。
時代背景は60年代のアメリカ西部、ただ同性愛者だというだけで、拷問され殺される時代。どうしてそんなことをするのか?魔女狩りの石打のように、石を投げないと、今度は自分が周りから石を投げられる立場になるみたいに、恐怖が人にそんな残酷なことをさせるんでしょうか?
主人公、イニスの少年時代のトラウマとして短い時間で語られるところが、かえって現実味を帯びて恐ろしいです。
そんな時代に孤独な人間が、運命の人として愛してしまった相手が同姓であったなら。
イニスが、ジャックの、一緒に牧場を経営して、当たり前の愛し合う二人の生活を築こうとする気持ちに、答えられなかったことを責めることはできません。
ストイックで不器用なイニスに比べて、正直で自分勝手でもあるジャックの、いままでの生活を捨てて、イニスとの本当に心が満たされる生活を望んだことも責めることができないように。
ジャックがラスト近く、偏見という狂気によって殺されたのでは?と暗示させる場面では、同性愛者に限らず、今も現実にこんなことが起こるのだろうかと感じさせられ、切なく、恐ろしかったです。
二人の青年は、作中、家庭を持つのですが、けして自分を偽る為にだけ、というような描かれ方はしていなかったように思います。家族として愛し、大事にもしているように描かれていたと思います。
くまは、主婦なので、この奥さんにも感情移入してました。
相手が同姓であろうと異性であろうと、自分がただ一人愛する人が、別の人を愛しているのだと知ったら?
どうしようも、心は変えられないと悟らなくてはならなくなった時のこの奥さんの気持ちを考えると、ここでもやっぱり切なかったです。
くまは、ジャックよりイニスの方が、孤独が大きくて、感情を抑えていた分、情の強い人のように感じられましたが、愛情を求める気持ちが大きいほど嫉妬深くなるものなんでしょうか?
くまも、かなりのやきもち焼きですが、
大島弓子さんの「夢虫・未草」という漫画の中で、不倫相手がその妻に「みんなで一緒に住みましょう」と(厭味とかでなく)提案し、その後の場面で、不倫相手の息子が、妻の娘に「おれはそのアイデアは数千年古いと思うな」と言い、娘は「あたしは数千年未来のアイデアだと思う」と言って、子供達は「あたし達は、数千年未来のアイデアだということで一致した」と締めくくる、途轍もなくポジティブな解決策が描かれていますが、こんなふうな自己完結したようにも思える究極の与える愛って、くまにはできそうにありません。
少し話しが反れましたが、とても切ない、でもいい映画でした。
ちなみに、くまのお勧め同性愛ものは、
映画は、「モーリス」「アナザーカントリー」「マイビューティフル・ランドレット」「ブエノスアイレス」「司祭」「マイプライベートアイダホ」「太陽と月に背いて」「1999年の夏休み」「戦慄の絆」
漫画は「風と木の詩」「残酷な神が支配する」「トーマの心臓」「日出処の天子」「摩利と新吾」「ニューヨークニューヨーク」「あふれそうなプール」
小説は「仮面の告白」「真夜中の相棒」「泥棒日記」等々です。
それでは。