くまのお気楽日記

好きな漫画や映画の話を主にその日あった事や感じた事等をお気楽に書いていきたいと思います。宜しくお願いします。

「マンホール」

2007-01-18 02:55:00 | マンガ好き
みなさん、こんにちは。

筒井哲也さんの「マンホール」全3巻、前から読んでみたいな~とは思ってたんですが、先日ネットの古本屋さんで発見したので買って読んでみたんですが、評判通りこの漫画、キモコワ面白かったです!
(↑っておかしな造語ですね…

簡単なストーリーをご説明しますと、
夕方の買い物客で賑わう商店街に血まみれの全裸の男が現れる。
片眼が潰れ正気で無い様子のその男が、突然通行人の男子大学生に掴みかかり喀血する。
驚いた大学生に突き飛ばされた男は、後頭部を強打し死亡。その検死が行われるが、男の潰れた右眼から、蚊などを媒介として感染し、血液中に仔虫を植え付け人間の脳に寄生する、新種のフィラリアが発見された…!!
というような感じの始まりなんですが、

絵柄も結構緻密で、リアルな感じに寄生虫や蚊のアップや、感染して体中を蚊に刺された悲惨な症状なんかを描いてたりもするので、グロテスクなものが苦手な方には余りお奨めできませんが、更に恐いのはやはりストーリーの部分です。

以下少々ネタばれになりますので、お気を付け頂きたいのですが…




恐ろしいのはこのフィラリアが、人間が欲望を感じた時に視床下部で分泌される成分を餌とする特徴を持ち、その為欲望が深い人間ほど食欲や性欲や睡眠欲といった欲求を司る部分を食い荒らされてしまい、致死率は0%ではあるものの、簡単な判断力すら失ってしまう結果にもなりうる…という点です。
その人間からすれば単純にも思えるような生命からの、効率良く自らを排除する判断力のみを奪い、生かさず殺さずただ繁殖を進めるための苗床…「血袋」として存在すればいい…とでもいうかのような、冷酷な昆虫的視点というか、「利己的な遺伝子」なんて言葉がありますが、そういう普段とは違う恐ろしくかけ離れた視点に急に連れて行かれたような…そんな違和感というか不気味さを勝手に感じてしまって、ぞっとするのです。

またこのお話のもう一つ面白い点が、この事件が、現代の、欲望をコントロール出来ず幼稚で凶悪な犯罪を起こす人間達に憤り、この寄生虫を使うことによってメスを使わないロボトミー手術として、全ての人間が欲望と折り合いを付け規律正しく生活しなければ意志を失う、というユートピアを築こうと思いつめた、犯罪被害者の身内によって起こるという点です。

そこには人間にとっての「欲望」の功罪や、凶悪な犯罪を何度も繰り返す犯罪者に対する先天的なものなのか後天的なものなのかという議論や、社会の対応の問題、心や命について…等々、様々な事を考えさせられるものがあります。

この話に似た物語で、小説なんですが、貴志祐介さんの「天使の囀り」という本があります。
こちらはブラジル脳線虫を素材にしてまして「利己的な遺伝子」という点で、更に恐ろしい展開になるお話です。
同じく貴志さんの「黒い家」という小説では、生命保険を題材に、「サイコパス」と呼ばれる人達について、心理学や社会的な点からも色々と書かれていて、それを通じて、やはり「人」というものについて考えさせられるような、とても恐ろしい、面白い本です。

本日はちょっと恐い本、ということでご紹介してみました。


それでは。




「フラワー・オブ・ライフ」

2007-01-15 01:41:09 | マンガ好き
みなさん、こんにちは。
最近また更に寒くなってきましたね~…。
家はデスクトップなんですが、パソコンを置いてある部屋が寒くって寒くって、賃貸アパートだから石油系の暖房器具は使えないし、クーラーは電気代がかさむから使いたくないし、電気系の暖房器具は一箇所だけ熱くなるだけだから嫌いだし…、
我家の唯一の暖房器具「炬燵さん」から離れられない私にとって、
「あ~ノートパソコンにしとけばヨカッタかな~」
と思う、今日この頃です。

とまあ、またまたご無沙汰の言い訳から始めちゃいましたが
本日は最近読んだ「フラワー・オブ・ライフ」という漫画のことを書きたいと思います。

タッキー主演でドラマ化もされた「西洋骨董洋菓子店」や「大奥」を書いている、よしながふみさんの、現在3巻まで出ている学園コメディで、
連載誌のWings(ウィングス)では2月号でとうとう完結するようですが、最近この本にハマッたばかりなので、残念なような結末が気になるような…複雑な感じなんですが…

簡単なストーリーを説明しますと、
その日、一ヶ月遅れで高校に入学してきた新入生の第一声は
「名前は花園春太郎です。俺、白血病でした!」
重病を克服したばかりとは思えないほど明るくて元気いっぱいで、真っ直ぐでちょっと不器用な、そんな主人公とともに、彼が入部する漫画研究会の顧問でオカマ風味な「斉藤先生」や、テディベア的雰囲気の温厚な少年「三国」、姉属性ひたい出しめがねっ娘を愛するクールで超マイペースなアニメオタク「真島」…と、おかしくも魅力的な脇役達が織り成す、キラキラとしたスクールライフ。
といった感じの内容です。

オタク用語が沢山出てきたりもして、分かる人にはニヤリとしちゃうようなところもあり、コメディ要素もたくさんあるんですが、些細なことだけど皆が経験あるような学生時代のピュアな人間関係の悩みや、家族や生きることに対する感謝の気持ち、なんかもさらりと描かれていて、考えさせられたりする部分もあります。
また、出てくる他の脇役のクラスの皆やなんかも、夢があってキラキラしてたり他人を気遣う気持ちを持ったイイ子ばかりで、クラスで一致団結して文化祭を盛り上げたりと、リアルなようなリアルでないような、読んでて学生時代が懐かしくなるような、ある意味理想の学生生活が描かれた漫画だと思います。

くま的には、読むと少し心が穏やかになるような気がして、大変お奨めの漫画です。

実はくまも最近お奨めして頂いて、よしながさんを読み始めたばかりなので、この方の他の漫画も、これからだんだん読んでいこうと思ってて、スンゴイ楽しみなんですけどね!


それでは。

「あけましておめでとうございます!」

2007-01-09 23:59:59 | 日記
みなさん、こんにちは。
あけましておめでとうございます!

それにしても、もう9日の夜、成人式も七草粥も過ぎて宵宮戎のニュースも流れてるっていうような今頃新年のご挨拶って、今年もしょっぱなからダメダメな感じでお恥ずかしいですが、6日に実家のある和歌山から京都の家に帰宅して、連休中は旦那さんがパソコンを独占しちゃいましたので、私にとっては今日が今年の初パソコンの日なんですよね…。
こんな不束者ですが、どうぞ本年も宜しくお願いします。

さて、今年は旦那さんの仕事始めが4日で、すぐに5、6日と出張で家を空けるということで、旦那さんが、
「3日に一緒に帰らんでも6日まで実家でゆっくりして帰っておいで」
と言ってくれまして、なので今年のお正月は私の実家の方に泊まりました。

久しぶりに実家に帰ると母が凄いハイテンションで歓待してくれまして、人数から考えると絶対に食べきれないような量の食材を買い込んでいて、少し足りないものがあるからと買い物に付いて来てと頼まれて一緒に行くと、買いに行った目的の物以外の食材もまたまた大量に購入。
「こんなに買っても絶対余っちゃうよ~?」
と言っても
「いやいや、足りん足りん」
と言ってそこは納得してくれません。

31日は兄の家族と私と旦那さんと母の大人5人子供3人ですが、1日は私と旦那さんは旦那さんの実家の方に行きますし、2日は兄も義姉さんの実家の方に、私と旦那さんは今年は17年ぶりの高校の同窓会があったのでそちらに行きます。

それなのに、お刺身にお寿司に御節に年越し蕎麦に…1日の晩にするすき焼き用のお肉だけでも4~5キロは購入しちゃってましたから、案の定3日には沢山食料が余ってしまい、勿体無いからと私に母から「食べろ食べろ」攻撃が…。

美味しいものを食べさせて貰ってお布団まで用意して貰って、ありがたいことではあるんですが、お陰で完全に正月太りになってしまいました…。

普段は「一人の方が気楽でいいよ」なんて強がっていますし、兄夫婦も近くに住んでいて、叔母さんやお友達ともちょくちょく一緒に出掛けたりして楽しくすごしているようですが、父とは私が高校生の頃離婚していますし、ずっと専業主婦で今は家賃収入で生活していますので、気楽っちゃー気楽なんでしょうが、こんな時には
「子供達が皆家を出て、やっぱり寂しいんだろうな」
なんてちょっと考えちゃいます。

なので居られる時はなるべく一緒にいて、同じ話でも何回でもちゃんと相槌打って聞こうって(ボケたというんでもなくてどうも十八番の話っていうヤツみたいなんですが)思うんですけど、私がトイレに入ってる時にでもお構いなしに喋りかけられるのには、「私のマイペースさかげんのルーツはここやな」と苦笑させられます…。
(なので実家にいる間はトイレの中から大きな声で「今トイレ~!」って叫んだり、もしくは小さな子供みたいに「今からトイレに行くから」って報告しないといけません

これが一緒に生活してると、きっと煩く感じられて邪険な対応しちゃったりもするんでしょうけど、私も久々のことなのでお互い妙な感じでハイテンションになっちゃってたりするんでしょうね。

31日には兄の一番下の子供の甥(小学2年)とゲームで真剣勝負して遊んだり、1日には朝は旦那さんと一緒に毎年恒例の初日の出を見に行って、久しぶりに父に会って話をし、晩はお義母さん達と美味しい焼肉を食べながらいっぱいお喋りして
2日の同窓会では会いたかった友達で来てなかった子もいたけれど、懐かしい顔ぶれに久しぶりに会えて楽しかったですし、
3日には同窓会でも再開したフェムフェムちゃんと「どうぶつの森」でお互いの村を訪問して、無事たぬきちのスーパーをデパートにすることが出来ましたし
4日には最近猫を飼い始めたお友達のお家にお邪魔して、可愛いニャンコに指をあまがみされたり、(メチャメチャ可愛かったんですよ~!「あなたが噛んだ~小指が痛い~」なんちって
お陰様で、私にとってはとても充実したイイお正月を過ごせました。

もう10日にもなってくるのに今年一年の目標、これって言うのがまだ思い浮かびませんが、とりあえず
「色んなことをちょっとずつ頑張る!
っていうところにしたいと思います。


それでは。