みなさん、こんにちは。
本日は本の迷宮のちとさんにお借りしたマンガ、
「哀しい人々」(あすなひろし)についての感想等を書きたいと思います。
あすなひろしさん、くまは初めて読んだんですが、とても面白かったです!!
この「哀しい人々」は全3巻なんですが、一話完結の短編集で、タイトル通り、どこか哀しい、孤独な人達の人生の断片が、優しいタッチで描かれています。
巻末の発行年数を見ると、初版が昭和52年、とかなり古い作品なのですが、いい作品はいつ読んでも、時代を超えて面白いのだな~と思いました。
くまが今回特に印象に残ったのは、「流浪哀歌」「ラメのスウちゃん」「亭主泥棒」「かわいい女」…などの、主に男女の哀しさを描いたようなお話ですが、読む時によってきっと、印象に残るお話も変わってくるような気がします。
面白い本って、何度読んでも新鮮に読めると思うんですが、このマンガもそういう本なのでしょうね…。
何と言うか、全編通して、「生き物ってみんな孤独なものなんだ」って、説教でもなく諦めでもなく、事実として言われてるみたいで…でもその奥には、「でもだから皆寄り添っていたいと思うんだね」っていうような優しい気持ちも感じられたりもして…言葉で上手く説明できないこの読後感が、とても心地よかったです。
この他にも、内田善美さんの「空の色ににている」「星くず色の船」をお借りしまして、特に「空の色ににている」は、
15歳の天川蒼生人(てかわたみと)は、図書係の少女、野々宮浅葱が自分に向ける不思議な微笑が気になって仕方がなかった。
ある日、その暗号は解ける。
自分の選ぶ本の図書カードに、必ずと言っていいほど彼女の名前が先に記されていたのだ。
大きさも欠けた部分もまるっきり同じ二つの円のような二人は、自然と魅かれあっていくが、彼女には欠けた円を補い、完璧な円にするかけらのような存在の、鷺巣冬城がいた…。
といった始まりのお話なんですが、単なる青春の恋愛物語ではなく、このマンガにもやはり、世界の美しさ、広大さ、だとか、人の、生き物の、性や業、だとか、そういった哲学的な世界観が根底に読み取れて…、この独特の世界観が澄み切った感じでとても素敵で、絵や文章とあいまって、もう溜息が出てしまいました。
ちとさん、貴重な本を長い間お借りしまして、本当にありがとうございました!!
お陰様でとっても楽しく、面白く読ませて頂きました!
それでは。
本日は本の迷宮のちとさんにお借りしたマンガ、
「哀しい人々」(あすなひろし)についての感想等を書きたいと思います。
あすなひろしさん、くまは初めて読んだんですが、とても面白かったです!!
この「哀しい人々」は全3巻なんですが、一話完結の短編集で、タイトル通り、どこか哀しい、孤独な人達の人生の断片が、優しいタッチで描かれています。
巻末の発行年数を見ると、初版が昭和52年、とかなり古い作品なのですが、いい作品はいつ読んでも、時代を超えて面白いのだな~と思いました。
くまが今回特に印象に残ったのは、「流浪哀歌」「ラメのスウちゃん」「亭主泥棒」「かわいい女」…などの、主に男女の哀しさを描いたようなお話ですが、読む時によってきっと、印象に残るお話も変わってくるような気がします。
面白い本って、何度読んでも新鮮に読めると思うんですが、このマンガもそういう本なのでしょうね…。
何と言うか、全編通して、「生き物ってみんな孤独なものなんだ」って、説教でもなく諦めでもなく、事実として言われてるみたいで…でもその奥には、「でもだから皆寄り添っていたいと思うんだね」っていうような優しい気持ちも感じられたりもして…言葉で上手く説明できないこの読後感が、とても心地よかったです。
この他にも、内田善美さんの「空の色ににている」「星くず色の船」をお借りしまして、特に「空の色ににている」は、
15歳の天川蒼生人(てかわたみと)は、図書係の少女、野々宮浅葱が自分に向ける不思議な微笑が気になって仕方がなかった。
ある日、その暗号は解ける。
自分の選ぶ本の図書カードに、必ずと言っていいほど彼女の名前が先に記されていたのだ。
大きさも欠けた部分もまるっきり同じ二つの円のような二人は、自然と魅かれあっていくが、彼女には欠けた円を補い、完璧な円にするかけらのような存在の、鷺巣冬城がいた…。
といった始まりのお話なんですが、単なる青春の恋愛物語ではなく、このマンガにもやはり、世界の美しさ、広大さ、だとか、人の、生き物の、性や業、だとか、そういった哲学的な世界観が根底に読み取れて…、この独特の世界観が澄み切った感じでとても素敵で、絵や文章とあいまって、もう溜息が出てしまいました。
ちとさん、貴重な本を長い間お借りしまして、本当にありがとうございました!!
お陰様でとっても楽しく、面白く読ませて頂きました!
それでは。