リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

拾う神あり,泣きの一本

2023年05月07日 | 野池
 前回の今年度最初の余呉湖では,1回の当りのみで,釣果は無しでしたが,ほとんどのアングラーも坊主のような状況で,帰りの道中に,少し時間もあったので,地元の野池に様子を見に立ち寄りました.手ぶらで帰るのもなんだかさみしい気分でもあり,慌てて帰る必要もなく,少し休憩しながら,今年初めてのフィールドを確認したく,立ち寄りました. 

 山間の野池は,さすがに人もいなく,緑と小鳥の囀りが,心を落ち着かせてくれます.折角だからという気持ちで,1投だけ竿を投げることに.
 車のドアも明けて,薫風を感じつつ,のんびりコーヒーを入れて,運転に疲れた体を休めながら,一人自然の中でのひと時です.一気に帰ったりしないで,少し寄り道するくらいの心の余裕の大切さも感じるひと時です.

 余呉湖もきれいな景色の季節でしたが,さすがにGWでもあり,人の数に心落ち着いて季節を感じる気持ちになれてなかった自分に,この時点で気が付くと共に,心休まるのを感じていました.

 2時間ほど時間が過ぎて,そろそろ帰ろうかと思ったときに,バイトアラームの音.久しぶりの音にびっくり.ネットとマットとスマホを携え,いざ釣り座へ.しかし,車から離れるときに,バイトアラームの音が途絶えました.これは,余呉湖でも経験したことで,また,すっぽ抜けたかなと思いながら,釣り座まで100m程を急ぎます.

 釣り座が見える距離まで来ると,竿の穂先が右に曲がって,揺れています.魚は,まだかかっていることが確認でき,一安心です.どうも藻に絡んでいるような気配ですが,竿を持ちリールを巻き始めると藻から離れ,手ごたえが伝わってきます.

 重さは感じられないので,小型かなと思いながらも,引きは強いので手ごたえは十分です.しばしのやり取りの時間,この野池では,ちょうど1年ぶりです.

 やり取りをしているときに,ちょうど通りかかったハイカーの夫婦が声を掛けてくれました.釣れてきた鯉は80cm台でしたが,普通の人からしたら,びっくりする大きさなので,しばし,気がついたら話しているという状況です.マットに乗せて検寸台とともに写真を撮ります.

 尾びれの大きさと形が,野鯉を思わせてくれます.濡れた手でスマホを扱うのを見かねて,一人のハイカーが手持ちの写真を撮ってくれます.

 自撮りの写真とはちがって,バックの景色まで入れての写真が,いつもの写真とは,少し趣が違いますね.お礼を言いつつ,しばし会話を交わし,誰もいなかった野池でたまたまであったハイカーに感謝の気持ちです.
 地元の小さなフィールドにも鯉釣りの醍醐味を思い出させてくれる,そんなひと時でした.



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