まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

大事なものは?

2002年12月05日 23時37分00秒 | きれいになりたい?
子供の頃、たくさんの物語を読んだ。

アンデルセン、イソップ、グリム童話、ギリシア神話、北欧民話、日本昔話。

当時はこれがアンデルセン、とか知らないで読んでいたのだが。

わたしが読んだ童話は教訓めいた話が多かったように思う。

ウソをつくとひどい目に遭う、泥棒してはいけない、いじわるもいけない。

近年、童話を大人の残酷話やお色気話に解釈した出版物が多く出ている。

それはそれで面白いと思う。

ただ、わたしがこれらの童話から幼い頃に教訓以外の何を感じたかと言えば

「人間、見た目が大事」ということだ。

飽くまで感じたこと、であってそう思って生きてきたわけではない。

ただ、あまりにも多いんだな、美醜に関する話が。

例えば、美しいお姫様が病気の父親を救うために怪物のお嫁さんになる。

はじめは嘆く姫だったが次第に怪物の優しさに触れ、怪物を愛するようになる。

すると怪物にかかっていた呪いが姫の愛で解け、なんと美しい王子に戻った・・・

なんで戻るんだか。

いいじゃん、姫は怪物に惚れたんだからそのままで。

このパターンはものすごく多くて、姫が村娘であっても必ず美しい娘。

怪物は蛇や犬のときもあるけど最後は美しい青年になる。

あともうひとつ多いのが三人姉妹の話。

必ず、上の二人の姉は意地悪で末娘は優しく美しく、幸せをつかむ。

上の二人は不幸になる。


実際の妹は、末っ子で甘やかされてわがままなのにー。

ま、童話にいちゃもんつけても仕方ないんだけど。

シンデレラの王子も白雪姫の王子も美しい姫に一目惚れ、である。

大事なものは優しい心・・・とか言ったって醜いお姫様が醜いままに幸せになった話なんて聞いたことないなぁ。

あったら随分励みになるんだけどなぁ。

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