まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

ベターハーフ

2009年09月14日 18時02分40秒 | 日々雑感
「婚活」という言葉が嫌いだ。

元々、マスコミが流行らそうとしきりに遣っているのが気に入らなかったのだが

職場の男性が「婚活している」とやたらと口にするのでますます嫌いになってしまった。

私生活で何をしていてもいいが、黙ってやってくれ。

なんのアピールか知らないが鬱陶しい。

この言葉、不思議とイメージがいいらしく知人の既婚女性が

「わたしも婚活してみたかったわ」などとわけのわからないことをいう。

活動せずとも結婚できたのだから、全く不必要だろうに。

彼女はただ「婚活」という言葉に憧れるらしい。

売春が援助交際、テレクラが出会い系と名前を変えると

イメージアップ(?)するようなものだろうか。

婚活=結婚をするための活動・・・であるが実際は

『結婚したいが自然な出会いもないので、積極的に相手を探す活動』であったり

『遊ぶ相手はいくらでもいるけれど、結婚は別だから条件の良い相手を探す活動』であったり

『それほど結婚したいわけじゃないけれど、親がうるさいので

相手を探しているふりをしている』のであったり、さまざまだと思うのだが

とにかく「婚活」という言葉に煽られている人を見るとあほらしくなるのだ。

件の男性に、そんなに結婚したいのなら

実績のある仲人に頼み、見合いをしたらどうだと提案したところ

「自力でなんとかしたい」「人に頼るのは敗北感がある」などとのたまう。

こういうのは「勉強できないけど、塾にも行かず家庭教師にもつかず東大に入る」

と言ってるようなものじゃないか?

実力がなく、自力でなんとかできない人に限ってわけのわからないプライドが高い。

そもそも、なぜお見合いを嫌がるのだろう。

合コンや友達の紹介やカップリングパーティーが自然な出会いで

お見合いは不自然だとでもいうのだろうか。

どんな出会いだって不自然といえば不自然なものじゃないだろうか。

道でばったりぶつかって付き合い始めるわけじゃないんだから。

いや、そのほうが不自然という気もするし。

結婚したいのなら間に人が入ってくれて

条件を明確にできるお見合いも悪くないと思うのだが。

恋愛結婚にこだわる人もいるけれど、お見合いで知り合ってから恋愛すれば同じじゃないか。

うっかり熱く語ってしまったが、本当はどうだっていいのである。

同僚男性が結婚できようとできまいと。

ただこの人が、本当はそれほど結婚したいわけでもないのに

「結婚することが普通で、しないのは普通じゃない」という考えにとらわれているのは哀れだ。

私自身は子供の頃から結婚する気がなかったが

結婚という制度も結婚する人も否定する気はない。

結婚して幸せな人も大勢いるだろう。

だが、結婚しなければいけないという思い込みに縛られているとしたら下らないと思う。

さぞや息苦しいことだろう。

彼はまだ30代前半、寿命が尽きるまでいくらだって結婚する機会はあるのに。

もっとも、そういう風に考えるくらいなら焦ったりしないのだろう。

わたしも今より年を取ったら、伴侶を持たなかったことを後悔する日が来るのだろうか。
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