まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

パンドラのメモ

2019年05月06日 22時24分56秒 | 日々雑感
なんでもわりと取っておく性質で「捨てない・捨てられない」というより積極的に「捨てるもんか」と思っている節がある。

断捨離とか、ときめく片付けとかシンプルライフとか、ほど遠い生活。

30年前の雑誌とか40年前の絵本とか、レコードとかカセットテープとか。

古いことは古いが他人には全く価値のないものがわんさかある。

その最たるものは、少女の頃からの日記とメモの類だろう。

これをわたしは「老後の楽しみ」のために取っておいたのだ。

少女の頃、思春期の頃、うら若き頃、常に悩み多かったわたしは

誰にも言えず、言ったところで共感してもらえそうにないことを、ひたすら書いた。

書くことで気持ちは整理され、悲しみも苦しみも吐き出された。

当時はネットなどないから、広い世の中にはわたしの意見に「うんうん」とうなずいてくれる人も

「わたしもそう!」と言ってくれる人がどこかにいるかも・・・と夢想することはできたが

実際に出会うことなどあり得なかった。

とはいえ、今もそんなに誰かと共感しあっていないことを考えると

実はあまり共感を求めていないのかも、と最近は思う。

とか言いつつ、こういうことを書いているのは、やっぱり求めてるのかも。

どっちだい。

海に手紙を流すような、そんな気持ちを分かってほしいなあ。

分かりづらい例え・・・

すでに少女の頃に考えていた「老後」を迎えた感もあるけれど

今の年齢は、老後と言うにはまだちょっと早い。

しかも「老後の楽しみ」に取っておいたのは、老後は幸せで悩みのない毎日を送っていて

「こんなことで悩んでいたなぁ」と、中島みゆきの歌のように

いつか笑って読み返せる日がくると思っていたからだ。

しかし、いつまで経っても穏やかな日々がやってこない。

とてもじゃないが、笑って読み返す気になれないまま封印していたのだが

ちょっと魔がさして、掘り出して読んでみた。

びっくり、である。

今と悩みの内容がまったく変わっていない。

人ってこんなに成長しないものですか。

「青臭い」と笑えるどころか、今のがさらに青臭かったりする。

わたし、大人子供だったのに、子供オバサンになってしまった!

別の意味で笑うしかない。

10代のメモに「20代~30代くらいで自殺しちゃうかも」と書いてあった。

うーん、これ本気かな。

こういうこと書いてみたかっただけかな。

我ながらよく分からないけれど、当時のわたしに言ってあげたい。

『大丈夫、生きてるよ~!でも悩みは死ぬまで続きそう!」

やっぱり言いたくないな・・・