まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

きっと初めはお姫様

2012年02月24日 20時02分30秒 | 日々雑感
夫婦で買い物に来るお客さんの、大半は奥さんが実権を握っている。

旦那さんが気に入っても、奥さんが気に入らなければ買ってもらえないことも多い。

「どう?」と問う旦那さんに対して

「いいんじゃない?」と気のない返事だったら、気に入ってない証拠。

「自分が良ければいいんじゃない?」などと言おうものなら、旦那さんはうろたえ始める。

奥さんがイニシアチブを取るのは悪いことではない。

大体、男というのは優柔不断で意気地のない面を持つ。

それを隠すためか知らないけど、大きな声を出したり威張ったりする。

結婚前はどうにかこうにか握っていた主導権を、あっさりと奥さんに渡して

案外、ほっとしている旦那さんも多いのかもしれない。

たまに、ものすごくきつい奥さんがいて、さすがに可哀相になるが

結婚前からそうだったのか、結婚後に急変したのか

あるいは、徐々にそういう風になっていったのか気になるところだ。

結婚前に限って言えば、男は女よりも要求が多いように感じる。

例えば、恋人の駄目なところもだらしないところも受け容れようとする女に対して

大半の男は、だらしないところは見せないで欲しいとか、いつもきれいでいて欲しいとか。

女は、彼氏が自分だけに見せる素の状態を見たいと思う人が多いけど

男は、彼女の素なんか見たくないらしい。

ロマンチックかなんか知らないけど、女には砂糖菓子のように甘く

花のように美しい存在であって欲しいらしい。

そんなんで家庭が切り盛りできるか。

子供が育てられるか。

わたしは結婚したことないから知らないけど。

相手のいいところだけを見ていたいなら、結婚なんてしないことだ。

一緒に暮らして分る良さ、というのはもちろんあるだろうけれど

女は優しいだけでも美しいだけでもなく、本質的には強い生き物だということを

認めた上で、家族になることが結婚なのであって

そこに、ドキドキとか甘いムードとか期待するのが間違いだろう。

そもそも生活は『日常』なのだから。

ときめきを忘れない夫婦・・・なんて聞くと

うそ臭いというか、生臭いというか、疲れそうだ。

結婚するときによく「幸せになります」と言う人がいる。

もちろん幸せな面もあるだろうけれど、むしろ困難を乗り越えてゆくことのほうが多いと思う。

わたしから見ると結婚は、修業のようなもので

実のところ、どうして普通に結婚する気になるのか分らないのだ。

ただ、言いたい放題・夢見放題の独身男性に比べて

既婚男性の、妻に対する従順さというか諦観を見るにつけ

結婚も悪いもんじゃないんだろうなーと感慨深い。

ちなみに、女に過大な期待を抱きがちな独身男性に限って年齢層が高い。

ガラスの靴が合う人を待ちすぎたみたい・・・?