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マリーのぽわぽわ日記

愛犬マリーと読書・ゲーム・音楽が中心のつれづれ日記

店舗でひとり~

2006-02-01 23:25:18 | 本屋つれづれ日記
うちは大学の生協なので、毎年今頃になると教科書販売の準備が始まります。
先生から教科書を指定する「指示書」が来て、それをファイルしたり、洋書は早くも注文したり(届くまでに1ヶ月くらいかかることもあるから)もうなんとなく教科書のにおいがぷんぷんと漂ってきます。
教科書(もしくは採用品という)シーズン。それは大学生協にとってもっとも忙しい時期。この時期には昼休みに人と話しをするのも嫌になるほど疲れているのに、何があってもキレてはならないというジレンマが続きます。接客業の宿命です。苦悩の時期なのです。
4年間商学部を担当してきましたが、今年は教科書担当なし、っぽいです。その分店舗よろしくね、って感じ。
初めてですが、どうなるんだろうか。
るるる~店舗でひとり~♪
なんて、1人どころか、4000人くらい出入りするんだけどさ。

「調整入ります」

2006-01-19 23:01:33 | 本屋つれづれ日記
売れ筋の本を版元(出版社)に注文すると、電話ではまず「調整入ります」と言われる。最初は「は?調整って?なに?」という感じだったんですが…(誰からも教わらなかったので、経済書の担当だったときそういうことがあった)
つまりは
「この本、すっごく売れてて、ひっぱりだこだから、10冊って言われても5冊しかいかないかもしれない、ごっめ~ん!」
という意味なのです。そういうときは、サバよんで「それじゃあ15冊注文します」と上乗せするのが普通。でも、この読みに負けると、というか版元でちゃんと出してくれると、15冊来たりもする。サバ読みすぎると大変なことになるから駆け引きの問題だ。
私は大学までとてもぼーっとした女子大生で、私が駆け引きをする場面が一生のうちに訪れるとは夢にも思わなかった。でも、ほしい本を確保するためみんながそうやってるのを見慣れると、そんなもんかなと思ってできるようになる。
ただ、先日S学館に1冊「県庁の星」を客注で頼んだときも「調整入ります」と言われ、「なになに?S学館では客注の1冊にも調整が入るの?1冊を調整したらどうなるの?ひょっとして半分だけきたりするの?」と突っ込みたくなった。
頭で考えてしゃべってよ…。昼休みとってるんだからさ。(笑)

芥川賞&直木賞

2006-01-19 22:37:48 | 本屋つれづれ日記
17日に芥川賞と直木賞が決定しました。今回は、私が文芸書の担当になってはじめての芥川賞発表。いつもよりドキドキでした。
いつも職場の先輩であるW辺Y美さんと賭けをして、当てたほうがランチをおごってもらうというのをやっています。今回はその3回目。1回目は負けて、2回目は引き分け、今回はおごってもらうぞ!と意気込んでいたのですが、結局芥川賞の絲山秋子さんはY美さんが、直木賞の東野圭吾さんは私が当てて、引き分け。でも、一緒にご飯を食べにいってあーだこーだいいながら次の予想を立てるのもまた楽しいのです。
しかし、今回は、それだけじゃなくて、本を確保しなくてはならない!という使命があるので、のんびりしてられない。急いで家に帰って、帰る途中もケータイでチェック。芥川の方は家に着く前に決まったが、直木賞は家に着いてからテレビで見ました。
あわててネット上で発注を(だめもとで)かけましたが、それらはことごとく退けられ、翌日、受注センターに素直に電話したら取れました。(もちろん、ちょっと遅めだけれど)。
やれやれ、決まる1週間前後は緊張ですな。

「散歩の達人」に載っちゃいました!

2006-01-03 21:26:32 | 本屋つれづれ日記
雑誌「散歩の達人」1月号に、なななんと!うちの本屋が載ってしまいました!
嬉しいっす。本屋さん特集で、好きな本屋のアンケートがあり、その中のほんの小さな所にちゃーんと出ていたのです。
しかも!私とCちゃんで企画したT山S司特集のことについても「人をくすぐる企画がある」という中で紹介されていました。ヤッタネ。
本当に短い、2行くらいの紹介だけど、あまたある本屋の中から誰かがうちの本屋を見てくれたのかと思うとほろり、涙ものです。
2006年も本屋パワー全開でかんばりまっす。

新レジ登場!

2005-11-10 21:52:12 | 本屋つれづれ日記
ごぶさたしました。ちょい調子が悪かったんですが、もう大丈夫です。

さて、職場のレジが新しいものに変わり、はや4日。その研修たるや、殺伐としたものでした。
まず、1分でも遅れようものなら電話がかかってきて「早く来い!」と言われ、急いで駆け込むと、やり手の女性指導員が「みなさんは、普通の人が2時間かけてやるところを1時間で覚えてもらいますから!ちゃんとついてきてください!いいですね!それから、わからないことがあったらボソボソ相談しないで質問してください!あと、私が何か言ったら返事!必ず反応してください!」
とすごい熱血ぶり、ハイテンション。普段こういうきりきり型の講習に慣れていないみんなは気が引き締まりすぎて緊張してしまったらしい。が、立ちっぱなしで1時間かけてやった研修は頭に詰め込めるだけ詰め込んで、なんとか終わり。
あとは本番で慣れるしかないよね、と言いながら各職場へ散って行った。
思うのだけど…初めてやることって誰だって緊張するし、失敗もするんだから、指導員は緊張していてもいいけど、それを研修受講者側にもろに伝えるっていうのはどうよ?時間がなくても、効率的な説明方法はあるはずだし、受講者を緊張させて得なことはないと思うのだが。責任感の強い人だったのか、彼女にとっては失敗できない初めての大きな仕事だったのか今となってはわからないが。

話がずれましたが、そうして入った新レジたちだけど、やってみるとそんなに恐ろしげなことはなく、1週間もやれば慣れそう。それに、今まではすごく苦労していたレシート紙の交換も簡単になったし、図書カードと図書券と現金の組み合わせをちゃんと打てるようになってるし!
問題は…そう、大きな問題は、書籍の場合、通常の10%割引以外に15%、20%という割引率が導入されることがよくあるのだが、このレジでは10%割引が自動入力されていて1度小計を押すと、自動的に10%引かれちゃうのだ!その後15%などの割引がでてきた場合は品数に関係なく手打ち…。つまり、3冊以上15%引きになる毎年の文庫セールなどは、20冊出されたら20冊手打ち?!
これって便利になったっていえるの?
しかし、研究を続けて、先に15%のを打ってそれから10%のを打ったらいいんじゃないのかとか、いろいろ意見が出ています。多分レジ場ではもう解決している問題なのだろうが、私は棚をいじるのに精一杯で、まだつっこんだところまで実践していません。
新レジさん、おてやわらかに。


POP大賞4位に輝く!

2005-10-01 23:10:54 | 本屋つれづれ日記
うちの書店でPOPを書いているK戸さんが、横山秀夫のベストセラー「半落ち」の文庫化にあたってPOPを募集していたので応募したらしいのは知っていました。そしたらなんと全国で4位に輝き、ちゃんと印刷されて全国の書店に配られたのです!素晴らしい!!
K戸さんには私も日ごろからパネルを書いてもらったり、小冊子を作るときにイラストを入れてもらったりとお世話になっている方なのです。
POP大賞は私もすごく嬉しいです。おめでとう!K戸さん!
…とはいえ、K戸さんにはこのブログのことは話してないし、ご本人もあまりPCを使わない方のようなので、ここは陰からオメデトウということで。

嬉しかったこと

2005-09-27 23:57:33 | 本屋つれづれ日記
文芸に担当が変わって、早くも私の頭はショートし、他にもいろいろアクシデントがあったため、とうとうダウンし、あろうことか2週間も仕事を休んでしまいました。方々にご迷惑をおかけしました。鬱だったみたいです。ま、その話は別のカテゴリでするとして、昨日から出勤したのですが、いきなり!嬉しいことが。
以前から参加させてもらっていた学生向け読書推進小冊子(?)が出来上がってきて、ちゃんと奥付に名前が出ていました!…まあ、そりゃ出るだろうって言ってしまえばそのとおりなんですが、他にも、ちょろっと書いた文章が載ったし、やっぱり形になるとうれしいもんですね。
これらは全国に配布されて多くの学生さんに呼んでもらう予定です。
私が協力できた部分はほんの少しでしたが、それでも嬉しいです。
本屋をやりながら、冊子の編集に顔を出せるなんて、これだから本屋はやめられません。

雑誌「MORE」726冊搬入!?

2005-08-27 23:51:38 | 本屋つれづれ日記
夏休みも終わりましたね…。私は文芸担当に移り、1週間たちましたが、早くも音をあげています。文芸はみんなが親しみのあるジャンルだけに、いろいろな人の意見を聞きつつ、勉強していこうと思っていたのですが、なんだかそれだと全然面白くない…。といって、自分が主張できるほどのものをもっているわけでは(まだ)ないので、ここは辛抱の時ですかね。毎日、棚の前でぼーっとする日々です。別口の企画で楽しみつつやろうと思います。

前置きが長くなっちゃいましたが、1ヶ月ほど前、ちょっと驚きの事件がありました。雑誌は搬入日の前日に「明日はこれが○冊はいるよー」という案内が取次から届くのですが、ある時雑誌担当のTちゃんが「なにこれ~!?」というので見せてもらったら、なんとファッション雑誌のMOREが「726冊」搬入予定になっているではないですか!請求金額も桁ちがい。
「注文は20冊だったんですよ~」というので、あきらかに取次の入力ミス。担当者が電話して訂正してもらい、無事に20冊のみの搬入だったけれど、もし訂正しなかったら、トラック1台分の「MORE」!?外で投売りするしかない…。
この時の伝票は「伝説の伝票」としてコピーして貼り出してあります。

その話をよその書店員さんに話したら、「でも、私も10冊って入れようとして、間違って1000って入れちゃったことあったの」と言うではないですか!「それでどうしたの?訂正したの?」「機械で発注していて、訂正する場所がわからなかったのでそのままに…。1000冊搬入されていたらどうしよう、ってドキドキしながら出勤したよ」とのこと。でも、桁が違いすぎるとはじかれるのか、搬入は0だったそうです。
そういえば、かなり前に大手書店の入ってすぐの1番目立つ場所に、あるハヤカワSF文庫が「なんでこんなに?」というほど積み上がっていたことがあった。賞をとったわけでも、もちろん新刊でもなく、著者も大人気というほどでもなかった。あれは、ひょっとして5冊とろうとした担当者の指が滑って50冊注文しちゃったのかな…。

対決!! 書店VS版元(出版社)

2005-08-02 00:47:05 | 本屋つれづれ日記
いやいやいやいや。対決っていうと、穏やかじゃないけど、穏やかな所が大体で、たまーに「こんのヤロー!!」と言いたくなる時もある、という話です。
でも、お互い仕事なので、口調はやんわり、本音はムカムカ!そのギャップが自分でもおかしい。あとで考えると、笑えるくらい。
ある採用品(いわゆる、教科書)の注文をY社に出したところ、なぜか搬入前日の夕方に悪い予感がして(本当に予感があるんです!)取次に入っているかどうか電話をして確かめたのです。次の日に店頭にくるなら、当然、取次に入っていていい時間でした。ところが、取次のIさんは「いや、入ってないですね。今日の搬入はもう終わりましたよ」とのこと。早速Y社に電話してみる。以下、( )内は本音である。

Y社:Y社受注センターでございます(受注締め切り間近なので少し不機嫌)
わたし:かけこみで申し訳ありませんが、採用品の件で担当の○○さんにお尋ねしたいことがあるんですが
Y社:少々お待ちください(なんだ、注文じゃねーのか、という口調)

しばし、音楽流れる。たぶん、「風と共に去りぬ」だった

○○さん:はい、○○です
わたし:(お待たせしましたくらい言え!)お世話になっております。○日にFAXで注文いたしました採用品の「マーケティング××」(仮称)なんですが、取次搬入日が本日になっているんですが、まだ届いていないようなんです。お手数ですが出庫状況をお調べいただけますか?(どうなっとんじゃ、うりゃ。こっちゃ客に明日来るって言いまくってんだよ!)
○○さん:えー、でしたらちゃんと出庫してると思うんですが~(だるそう)
わたし:いま一度お調べいただけませんか(っざけんなよ。きてねーっつってんだろ)
○○さん:少々お待ちください~(だるそう…)

「風と共に去りぬ」

○○さん:お待たせしました。取次搬入は来週の月曜になりますね
わたし:(ちょっとちょっとちょっと!)そちらからいただいた回答では今日搬入なんですが、
○○さん:そうですか?
わたし:○○様のお名前で、○日にFAX回答をいただいていますが、どうしてこのようなことが起こるんですか?
○○さん:少々お待ちください(今度はちょっと真剣な声。名指しにひるんだか)

しかし、何度待たされればいいのだ。3度目の「風と共に去りぬ」を聞く

○○さん:お待たせしました。ごめんなさいねー。こちらでFAXを受けたとき、その時間に出庫できるというはずだったんでが、倉庫と管理の間で誤差がでてしまって。月曜日搬入です。
わたし:(誤差!?社内誤差かい!)そうですか。でも、こちらもそのつもりでお客様にご案内しているので、なんとか明日までに店頭搬入できるように取り計らっていただけませんか?(そっちもちで直送しろ!)
○○さん:ううん、それは無理
わたし:(タメ口かい!)……
○○さん:今日の出庫分はもうトラックが出て行ってしまいましたので。
わたし:……(かなり長い沈黙)それでは上司と相談してまた○○さん宛てにのちほどお電話さしあげますので
○○さん:わかりました
わたし:失礼いたします(受話器を置く)

もちろん、上司には報告はしても相談なんかしない。向こうがああいう以上、どんなに理屈が通っていなくても、書店が我慢するしかないのだ。
それにしてもくやしいのは、Y社がもう少し誠意を見せてくれてもいいんじゃないか、という点だ。個人ではどうしようもないことだとしても、せめて「申し訳ない!」という気持ちを表して欲しかった。

こうして、表面上は礼儀を保ちながら、多かれ少なかれ、日常的に書店と版元は対決しているのです。
しかし、この○○の名前を私は一生忘れないでしょう。珍しい名前だったし。
たぶん、向こうも覚えてるでしょう。(しつこいやつノートに載ってるかも)
でも、意外と会っちゃうといい人だったりするんだよね!



経済プラス文芸

2005-07-30 00:49:34 | 本屋つれづれ日記
今度、勤務先での担当が変わることになり、まる3年やった経済書から文芸書に移ることになった。そういうとみんな「えー。よかったじゃん」というが、文芸書もなかなか難しく、今、私の頭の中は経済と文芸がハーフ&ハーフで入っている。なんとなく分裂気味だ。
他店に見学に行っても、経済書に目が行ってしまうが、むしろ今度からは文芸書を見るんだな、と思い直すことしばしば。ここのところ、新宿紀伊国屋書店を毎週末見に行っているが、なんせあちらは○販が最上級のもてなしをしている大手なので、何もかも比べるわけにはいかない。しかし、「おもしろいな」と思う企画は出されている。真似はしたくないが、その柔軟思考や切り口を変えるという意気込みは素晴らしい。
経済はそろそろバトンタッチの時期なので頭から追い出して、引継ぎ作業のみに専念し、情報収集は文芸を積極的にしようかと思っているところです。でも文芸書って多いのよね!!大変!