村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読了しました。
今までに無く読みやすく、長さも適当で話もわかりやすかったです。
この厚さで1785円というのはちょっと高い気もしますが、それは私が今貧乏だからで、本の値段を気にせず買っていた頃なら全然気にならなかったと思います。発売前、もうちょっと厚いかと思って期待していたのです。
ネタバレですが…、この話は1人の男性(多崎つくる)があるときから突然、今まで懇意にしていた友人グループから「もう会わない」と言われ、理由もわからず生きる希望をなくしている場面から始まります。なんだか今までの村上春樹の作品に比べて、テーマが著しく親しみやすくなっているような気がします。誰にでもあること、起こりうることです。文体も『1Q84』などに比べると平易で、するする読めます。早い人なら一晩で読んでしまえる感じです。
つくるは長い間その悲しみを心の奥に隠し持ちながら過ごし、人がつくるの元を訪れては去ってゆく虚無感に常に包まれています。もちろん仕事はしているし、普通に日常生活を送っているのですが、心の奥では過去のその事件が渦を巻いています。
ある時知り合った女性、木元沙羅にこの話をしたところ、「あなたはその事件のために、自分が傷つかずに済むように、自然と精神的に抑制をしている。それでいままで付き合ってきた女性とうまくいかなかったのだ」と言うようなことを言われ、「そうかもしれない」と思う。沙羅は「その友人グループの人達の名前を教えて」と言い、決別から16年たった今、彼らが(男2人、女2人)どうしているか突き止めると言う。それからのことはつくるが決めればいい、と。つくるは結局その人達を訪ねていくことになるのだ。まさに巡礼のように。
沙羅の情報によると4人のうち女性1人は既に亡くなっていて、殺されていた。つくるは最初に男性2人を尋ね、なぜ自分を切ったのかを聞く。それは亡くなった女性ユズが、「つくるが自分をレイプした」と主張したからだとわかる。つくるはさらに残りの1人の女性を訪ねてフィンランドまで行き、事の真相を確かめるのだった。
この本では最後まで読むと主人公の過去の真相がわかります。沙羅が言ったように、事件の真相を知ることで心がほどけたつくるは、最後に木元沙羅に並々ならぬ気持ちを抱いている自分に気づき、一歩踏み出そう(結婚を申し込もう)という気になって終わります。
今までの村上春樹の作品は、最後まで読んでも明るく開けた感じで終わると言うものはなかったのですが、この作品は違いました。それだけに今までたくさん出版された村上春樹の「謎解き本」みたいなものはこの作品に限り、出ないと思います。スカッと終わったという感じです。村上春樹の作品の中では、比較的入り組んでいないものでしょう。
今までに無く読みやすく、長さも適当で話もわかりやすかったです。
この厚さで1785円というのはちょっと高い気もしますが、それは私が今貧乏だからで、本の値段を気にせず買っていた頃なら全然気にならなかったと思います。発売前、もうちょっと厚いかと思って期待していたのです。
ネタバレですが…、この話は1人の男性(多崎つくる)があるときから突然、今まで懇意にしていた友人グループから「もう会わない」と言われ、理由もわからず生きる希望をなくしている場面から始まります。なんだか今までの村上春樹の作品に比べて、テーマが著しく親しみやすくなっているような気がします。誰にでもあること、起こりうることです。文体も『1Q84』などに比べると平易で、するする読めます。早い人なら一晩で読んでしまえる感じです。
つくるは長い間その悲しみを心の奥に隠し持ちながら過ごし、人がつくるの元を訪れては去ってゆく虚無感に常に包まれています。もちろん仕事はしているし、普通に日常生活を送っているのですが、心の奥では過去のその事件が渦を巻いています。
ある時知り合った女性、木元沙羅にこの話をしたところ、「あなたはその事件のために、自分が傷つかずに済むように、自然と精神的に抑制をしている。それでいままで付き合ってきた女性とうまくいかなかったのだ」と言うようなことを言われ、「そうかもしれない」と思う。沙羅は「その友人グループの人達の名前を教えて」と言い、決別から16年たった今、彼らが(男2人、女2人)どうしているか突き止めると言う。それからのことはつくるが決めればいい、と。つくるは結局その人達を訪ねていくことになるのだ。まさに巡礼のように。
沙羅の情報によると4人のうち女性1人は既に亡くなっていて、殺されていた。つくるは最初に男性2人を尋ね、なぜ自分を切ったのかを聞く。それは亡くなった女性ユズが、「つくるが自分をレイプした」と主張したからだとわかる。つくるはさらに残りの1人の女性を訪ねてフィンランドまで行き、事の真相を確かめるのだった。
この本では最後まで読むと主人公の過去の真相がわかります。沙羅が言ったように、事件の真相を知ることで心がほどけたつくるは、最後に木元沙羅に並々ならぬ気持ちを抱いている自分に気づき、一歩踏み出そう(結婚を申し込もう)という気になって終わります。
今までの村上春樹の作品は、最後まで読んでも明るく開けた感じで終わると言うものはなかったのですが、この作品は違いました。それだけに今までたくさん出版された村上春樹の「謎解き本」みたいなものはこの作品に限り、出ないと思います。スカッと終わったという感じです。村上春樹の作品の中では、比較的入り組んでいないものでしょう。