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マリーのぽわぽわ日記

愛犬マリーと読書・ゲーム・音楽が中心のつれづれ日記

「東京タ○ー」獲得大作戦1

2006-03-27 23:40:15 | 本屋つれづれ日記
何度もしつこいようですが、F社の「東京タワ○」を獲得するために、一日中電話をかけ続けたり、メールを送ったり、店長に頼んでいろいろ手をまわしてもらったりしたのですが、今現在、店舗には4冊しかない…。それなのに毎日必ず売れてゆく。
困った私は、帰り際に時々寄る、知り合いが勤めている近隣のA書店に顔を出した。
すると、そこでは余り気味だというではないですか!
「え、それってゆずってもらえないかな?同じ取次だし」
「出来ないことないと思うよ。うちも紀伊国○書店とやりとりしてるし」
願ってもないこと!それで次の日、上司にことの成り行きを話し、ついでに取り次ぎの営業に電話で確認すると
「しょっちゅうは困るが、どうしてもって時には伝票上、A書店が取り次ぎに返品し、それを生協さんへ出庫したことにすればいいから。でも実際には店同士の距離が近いから、歩いて取りに行っちゃえば?」
おお!なんてナイスなお返事!これが成功したらどこにも調整されること無く、自分の手で確認して持ってこれるではないか。
私は興奮した。
このルートが使えるようになれば、近隣書店LANも夢じゃない。
新しい書店のつながりができるかも、と思ったからだ。
ところが現実はそんなに甘くなかった(つづく)。

上のかたがた2

2006-03-25 23:31:25 | 本屋つれづれ日記
Kさんに次いで、思いがけずまたしても上のかたにお会いする機会があった。
店長を訪ねていらしたM井さん。店長が打ち合わせ中だったために、店舗をぐるりと見て帰られた。
M井さんは、背が高く、その時は濃紺のコートなど着てらして、なんというか、刑事ドラマの中堅どころを演じそうなナイスミドルな方だった。
名刺をお預かりしたとき「あ、例の組織の人なんだ」ということがわかり、私はちょっと下心があって話がしたくなった。
折りよくM井さんが私の担当の棚を見ていらしたので「担当の○○です」と声をかけると、驚いたことに「ああ、お名前は…」と言ってくださった。(なぜかは追及しなかった。悪いうわさだと怖いので)
何日か前に書いたとおり、私は、全然入荷しないある本を全国レベルで集約してもらえないかと店長に頼み、店長も「言えるところには全部言っ」てくれたのだが、事態はよくなっていなかったので、もう、とにかく頼める人には頼もうと思いつめていたのだ。
M井さんは「僕は書籍は全然やったことないんだよ」と悪そうに言って
「でもね、み○ず書房の本が大好きで、山小屋に3000冊あるんだよ」と話をつなげてくれた。
山小屋に本がぎっしり……。
なんという甘いフレーズ。
本好きならば脳天直撃でくらくらしちゃうこと間違いなしだ。
「先日何人かで行ったんですよ。こんどはご一緒にどうぞ」と誘ってくださった。
社交辞令だったとしても嬉しかった。集約のことにはつながらなかったが、こんなに簡単にヒエラルキーの壁を越えちゃっていいんだろうかと思ったくらいだ。
そういえば、私は生協に来てから壁を感じたことがあまりない。(少しはある)みんな書籍のことを考えているんだと思うと、壁があるように思えないのだ。だから「書籍担当じゃない」と言ったM井さんにも「山小屋に3000冊」を聞いたとたんに親近感がわいた。
M井さん、ぜひ、み○ず書房のコレクションで詰まった山小屋へ連れてってください。

上のかたがた1

2006-03-25 22:39:29 | 本屋つれづれ日記
私が働く大学生協では、組織はあるものの、一般企業に比べてヒエラルキーの傾斜がわりと緩やかに思える。上下関係があんまり強固ではないのだ。
「みんなで協力して」というのがあるからだろうか。バイトの私にはその理念の深いところまではわからない。
わからないというのは、怖いことだと先日感じた。
全国の大学生協のまとめ役になっている組織があり、仕事の都合でそこへおじゃますることがしばしばある。会議に出て知り合ったいわば「上の方のかたがた」も何人かいる。
先日、その中のお1人のKさんが私の働く店舗に来て、なにやら打ち合わせをした後で、私たちが天井からパネルを吊るす作業を苦労してやっていたら、「やってあげるよ」と、自ら脚立に昇って吊るしてくれたのだ。私たちといったら、「もうちょっと右が下がってるかな?」とかいって騒いでいた。
そうしたら正規職員が走り寄ってきて、「わあ!おまえらこの人を誰だと思ってるんだ!」と言い私たちの代わりに「すみません、すみません」としきりに謝っていた。
Kさんいわく「久しぶりの現場の仕事」を手伝わせてしまい、私たちは楽をしたわけだが、後から職員に「あの人はなぁ、うちの店長の上司だった人なんだぞ!畏れ多い」と言われた。
でも、私は失礼ながら、「偉い人だから」と言って遠巻きにしているよりも親しんで話をしていった方がいい人なんじゃないかな、と直感で思っていた。それはもうずいぶん前からだ。だから、あえて脚立に昇るKさんを必死に止めたりはしなかったのだ。
私はこういうことをよくやってしまい、職員をひやひやさせるところがあるらしい。
直感が正しいことを祈るのみだ。


村上春樹原稿流出事件

2006-03-20 00:10:03 | 本屋つれづれ日記
今月号の文藝春秋の中吊りを見て、ぎょっとした。
村上春樹の原稿流出?!しかも本人が寄稿してるって?
たとえ、原稿流出事件が本当だったとしても、私の知っている村上氏は、そういうことは事件が片付いた後で、こっそりとエッセイ集などに載せる人だからだ。
雑誌に寄稿するなんて、よほど何かあったんだろうと思った。
もしこの雑誌が文藝春秋ではなく、三流週刊誌だったら、はなから気にしなかったと思う。

かなりのページ数をさいて、村上氏は過去に知り合った雑誌編集者が事実上「村上春樹の」翻訳原稿などを手元に保管しておき、自分の死後、遺族に遺品として渡るように手配してあったと述べている。
村上春樹の手書きの生原稿は、今ではほぼ見られない。彼はPCで原稿を書いているからだ。しかし、PCが普及していなかった初期の頃は当然直筆で、写しはない。世界にたった一つの生原稿。
世界中の言語に彼の小説が翻訳されている今、知名度は上がり、生原稿の価値も跳ね上がり、100万円という値段でネットオークションや古書店に並んでいたらしい。今の彼のまっとうな原稿収入よりはるかに多いということだ。

まず、原稿は基本的に本人に返却されるべきだし、(新人賞応募作などは除く)それを勝手に隠匿して家族のものにしてしまうのはどう考えても違法だ。
村上氏は「訴える」とは一言も書いていないが、今は亡きその編集者との関係は、末期の頃にはそうとう冷え切っていたそうだ。

文壇、出版・編集業界の裏を垣間見て、これは胃が痛くなるくらいではすまない職業だなと思った。なにか恐ろしい波に呑み込まれてでも、自分の表現するものを訴えていく、ぐらいの気骨がないと、新人賞をとっただけであとは鳴かず飛ばず。
そういう人はたくさんいる。作家は幸せな職業ではないと思う。それでも作家が生まれてくるのは、表現せずにはいられない人、そうしなければ生きていけない人がいて、さらにそれらが世間で受け入れられるからだ。
狭き門だし、幸せ人間には向かない因果な商売だと思う。
でもなりたい人は多いんだよね。

いよいよ教科書販売

2006-03-19 00:37:07 | 本屋つれづれ日記
体育館前に外国語科目教科書販売用のプレハブが建ったら、教科書シーズンが盛り上がってきた証拠だ。私の直属の上司は今春、プレハブ担当になったので、一日のうちに店舗とプレハブを何度も行き来していて、ゆっくり顔を見て打ち合わせすることもできない。だいたいが電話かメールで終わらせる。
アルバイトに入ったばかりの頃、私もプレハブで販売をしていたので、春のプレハブがどんなに忙しく、責任者の采配が重要であるか、よーくわかっている。ピークが早めに来る上に、大学に不慣れな1年生が、必死に教科書を買い求めにくるので、こちらの言動も気をつけないといけない。ちょっとしたことでお互いが嫌な気分になったりする。そういう時、責任者がうまくまとめてくれるとすごくありがたいのだ。
私の上司はそういうのが得意な人で、彼がぶち切れて怒ったところなど見たことがない。私はしょっちゅうキレているが。だからプレハブには適任だろう。
机1つ隔てた所にボスがいるという状態と、距離的にも離れ、ちょっと話すにもいちいち内線をかけなければいけないという状態ではすごく違いが出てくる。
そんなの気にならないと言う人もいるだろうが、私はこころもとない気分だ。
不安だと解決しない仕事上の問題が、普段より大きく見えたりする。
100冊注文したのに5冊しか入ってこない「東京タ○ー」。現状でできることはやりつくしたが、何かすごく失敗した気になるのだ。最後には店長にお願いして、版元の部長にメールを送ってもらったが、悔しくて仕方がない。同じ大学の別店舗では、どうやったのか早々と30冊確保していたのだ。多分、読みの速さで差が出たのだと思う。
私のボスはそういうとき「まあ、次頑張ればいいよ」というのが常だ。
距離が遠いとそういう無駄(?)な話はカットされてしまう。だから自分で言うしかない。「次、頑張るしかないな」
ボスがプレハブ担当だと春はさらに憂鬱な季節だ。



ベストセラーが出ると

2006-03-08 23:52:02 | 本屋つれづれ日記
F社の「東○タ○ー」が年末から売れに売れて、すごい勢いだ。
それは結構なことなんだが、この本はいつも確保するのに苦労する。
まず、受注センターの電話がつながらない。いつも話中か呼び出し中。
それで余裕があるときはFAXで注文するのだが、今回は「○京○ワー」の在庫があと4冊だったので、先週出したFAXの結果も知りたくて販売部の方へ電話をした。
一応、販売部の方からは名刺をいただいていて、私の上司は面識があるのだ。
なのに、午前中から電話をかけて、最初は外出、次は他の電話、その次は席はずし、とどう考えても出るのを拒否してるとしか思えないお返事。その度に折り返し電話をほしいと伝言するのだが、出てくるのは事務っぽい女の子。いきさつの最初から説明してもらいたがる。
私があんまりガンガン言うので、「少々お待ちください」と言われて、やっと本人が出てくると思いきや、全然きいたことのない気のなさそうな男性。
「1万部の注文があるので、版元指定(部数調整がなく、注文どおりの冊数が入ってくる)は無理っすよ」と、相手が言い終わらないうちに、「去年から240部売ってる」「K原さん(電話に出てほしい人)には去年満数(希望の冊数どおり)だしてもらって完売した」「学生のコメントをお渡しした」などと、いろいろアピールしたが、「重版出来は16日、部数は調整あり!」という結果は変わらなかった。番線すら聞いてこなかった。
これが紀伊国屋本店でも同じ態度だっただろうか。いや、同じである必要は全然ないが、(こっちにも意地があるので)電話にも出ない、返事をくれと言ってるのに1日中待たせる、という不誠実な態度はどうよ!?

確かにすごいベストセラーだと思う。電車で読んでいる人を何人も見かけたし、他の版元の営業さんでも読んでる人がたくさんいた。
しかし、それって一銘柄売れたらあとはどうなるのか考えてないんじゃないの?
私は、本来話したかった方宛てに、丁寧に昨年のお礼から今回の要望までをメールに書いて出した。返事が来たためしはないが(別に期待しない)。
昨年も「5千部重版のところに一万部の注文が来て困ってる」と販売の人は答えていた。ならなぜ緊急重版しないのだ。
何より、売れてるからって書店に対する姿勢があまりにもおろそかだ。確かに同じようなことを朝から言われて困ってるのかもしれんが、それならなぜ逃げ口上などでごまかすのだろう。電話の1本、なぜできない。
おのれ、みてろよF社。書店はこの仕打ちを忘れんぞ。
ゴオオッ←燃える音
長ったらしい文を読んでくださり、ありがとう。です。

おいでよ どうぶつの森

2006-03-07 23:44:48 | GAME
今日は職場についたときからなんとなく目が回って、まっすぐ歩けず、どうしよう…?と思ったけど、12時前に早退してきました。それなのに、こんなゲームソフトのブログ書いてると、休んでゲームやっていたんじゃ…と思われそうだな。
寝てましたよ!
で、本題。人気に流されて買いました。最初はどうも、自分とは合わないソフトのような気がして、人気爆発にもかかわらず、今ひとつ買う気がしませんでしたが、やってみたら…面白いです。やめられなくなる気持ち、わかります。
このゲーム、甘くないんです。働かざる者食うべからず、てな感じで、最初からローンは組んであるし、完済したら「改築するよね」と大家(?)のタヌキに言われてさらに16万ベル(このゲームでの単位)のローンが。
同居人と協力して支払えるものの、そのローン返済たるや、重くのしかかってきます。(べつに督促はこない)
それで、木になってる実を(私の場合は、桃)を落としまくって、抱えられるだけ抱えてタヌキに売りに行き、さらにシャベルで岩と言う岩を叩きまくり、(叩くと1つだけお金が出てくる岩があるが、どれかはわからない)、他人の家に生えている花を引っこ抜いて売り、海岸をうろうろしてアコヤガイ(高く売れる)は無いかと目を皿のようにし、採った化石は鑑定終了後即売し、安い花の種を買って植え、たかってくる蝶だのミツバチだのを採集して売り……とにかく現実よりも金次第の世界。
ゲームでは別人になれるというのがわかるような気がする。(なんか違う?)
ゲームを作った人の目的と全然違う楽しみ方をしてるような?
友達は「あれは、ゲームによるストレスを究極までなくしたゲームだね」と言っていたが私は言いたい。「そうか!?」と。でもおもしろいけど。

こういうことってある??

2006-03-07 23:18:35 | 音楽だいすき
iTunesを使ってiPodを愛用している私ですが、この前すごく不思議なことがありました。久しぶりに新しいCDをライブラリに登録しようとしたら、なんだか見覚えのない曲名がリストに載ってるじゃないですか!
しかも「MOTHER3 愛のテーマ」ってタイトルです。
MOTHER3は糸井重里プロデュースのMOTHERシリーズ第3弾で、4月20日に発売予定の楽しみにしているゲームソフトです。このブログでも、前作と前々作の2本立てソフトをYMちゃんからもらって喜んだと書きました。
しかし、MOTHER3については、まだ発売されておらず、もちろんテーマ曲なども知らず、インターネットからダウンロードした覚えもなく、ただ「期待している」という話だけをブログで書いただけです。
ひょっとして、なんたらいうソフトで勝手に人のPCを覗き見して、勝手に人のiTunesに曲を入れちゃったりできちゃうんでしょうかね!?
たった15秒の短い曲ですが、すごく謎です。ちょっと怖い。

怒られた……

2006-03-04 00:18:47 | 本屋つれづれ日記
3月2日・3日と続けて同じ人に職場で怒られた……。別にたいしたことではなかったので、2日は「まあ、今職場は忙しいし、カリカリきてるんだろうな」と思っておいた。そしたら今日はどのコーナーで何の本を並べるかという段取りが、私が確認をとったものと全然違っていて、どうにかしようと苦労していたら、2日に怒った人も場所をどうにかしたかったらしくて「おめぇ、はっきりきめてから入荷させろよ」的なニュアンスで(そんなに悪い言葉じゃなかった)怒られた……。
「私も予想外だったんですよ。その1つは確約が取れていたんですから、ほとんど不慮の事故です!」と強く言い返した。
後から全然違う人から聞いたところ「……言い過ぎた」と後悔していたらしい。
ばかー!それなら本人に言えっつーの!

沖で待つ・絲山秋子著(文藝春秋)

2006-03-04 00:09:33 | こんなの読んだよ
今回の芥川賞作品ですが、そういう肩書きをとっぱらって読んでも十分よい本です。大笑いできるかとか、すごい大展開があるかとかいうと、そんなことはないんですが。
住宅設備会社に勤める主人公には、同期入社の太っちゃんという人がいる。同期なので、仲間、戦友のようなものだ。
あるとき、既に別の人と結婚した太っちゃんが「俺が死んだらパソコンの中を見られたくないから誰にも見つからないように壊しにきてくれ」と冗談半分に主人公に頼む。ちゃんと実行できるようにいろいろ一式送ってきてくれて、主人公は「本気なんだ」と知る。
ここから先は本編を読んでほしいが、あまい恋愛に展開することだけはないといっておきます。それが悪いというわけじゃないけれど、作者はそういうのを書きたかったんじゃなくて、男女間の愛情よりもっと強い絆を表現したかったのでは?と思っています。
よい本です。