萩尾せんせいは、私にとっては神のような存在。
萩尾望都、というと『ポーの一族』や『トーマの心臓』がまっさきに挙げられるが、私が1番好きなのは『11人いる!』。
宇宙パイロットになるための試験を受けに来た受験生が試験場である宇宙船に乗り込んだところ、人数が1人多かった。いったい誰が偽者受験生で、何の目的で乗り込んできたのか?
船内で起こるさまざまなアクシデントと異端者がいるという心理が絡み合い、物語はスピーディに進んでゆく。無駄なコマは1つもない。
緊迫した舞台設定なのに、ドキドキするだけではなく、時には笑いを、時にはロマンスを織り込んである。
私にとってこの話が「ツボ」なのは、登場人物たちが全員「受験生」であり、「宇宙大学」に入学することが目的になっていることだ。
また、彼らが入学してからの短編もいくつかあって、こちらはよだれが出るほど羨ましい生活ぶりだ。全寮制で(あこがれますね)夜通し宗教学の話をしたり、かと思うと自発的に研究発表をして仲間に公開したり。
そして、「勉学の権利」を大学によって絶対的に守られている。敵が攻めてきても、バリヤーを張って防いじゃうくらいなのだ。
遅まきながら、わが書店でも共有知識を増やしていこうという目的で、有志による勉強会が6月から始まる。講師は仲間の誰かであり、参加した人にはいつか講師になってもらうシステムだ。業務時間中はできないので、時間外。
私はこれだけでもかなりときめいてしまう。
大学で自分の専攻した勉強三昧なんて夢のようだ。
でも、もう大学生には戻れない。『11人いる!』を読んで、「いいなあ」と思うだけだ。
萩尾望都、というと『ポーの一族』や『トーマの心臓』がまっさきに挙げられるが、私が1番好きなのは『11人いる!』。
宇宙パイロットになるための試験を受けに来た受験生が試験場である宇宙船に乗り込んだところ、人数が1人多かった。いったい誰が偽者受験生で、何の目的で乗り込んできたのか?
船内で起こるさまざまなアクシデントと異端者がいるという心理が絡み合い、物語はスピーディに進んでゆく。無駄なコマは1つもない。
緊迫した舞台設定なのに、ドキドキするだけではなく、時には笑いを、時にはロマンスを織り込んである。
私にとってこの話が「ツボ」なのは、登場人物たちが全員「受験生」であり、「宇宙大学」に入学することが目的になっていることだ。
また、彼らが入学してからの短編もいくつかあって、こちらはよだれが出るほど羨ましい生活ぶりだ。全寮制で(あこがれますね)夜通し宗教学の話をしたり、かと思うと自発的に研究発表をして仲間に公開したり。
そして、「勉学の権利」を大学によって絶対的に守られている。敵が攻めてきても、バリヤーを張って防いじゃうくらいなのだ。
遅まきながら、わが書店でも共有知識を増やしていこうという目的で、有志による勉強会が6月から始まる。講師は仲間の誰かであり、参加した人にはいつか講師になってもらうシステムだ。業務時間中はできないので、時間外。
私はこれだけでもかなりときめいてしまう。
大学で自分の専攻した勉強三昧なんて夢のようだ。
でも、もう大学生には戻れない。『11人いる!』を読んで、「いいなあ」と思うだけだ。
