マリアヨハンナさんのブログ

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子どもたちを育てる人のこと

2013年10月22日 | 人生

 昨日(20日)、近所の修道院が経営している養護施設の施設長をしていた方の追悼ミサのオルガンのお手伝いをさせていただいた。 声楽家でもいらしたこの方。近藤 巌さん。

 なんでも、NHK東京放送児童合唱団の元代表をされていらした方とか。 同時に並行して・・・もう40年も前から、この養護施設の子どもたちに合唱を教えていらしたということです。 子ども達の心が判る人でないと、指導者は長く務まりませんね。

 ミサの最後で、ご本人の歌う「千の風になって」のCDが流れました。 とても温かく、優しい歌声でした。 伴奏は多分、この方の長男(晃司さん)か長女(真豊子さん)でピアニストの方だと思います。 ミサ後に少しだけお二人とお話しをさせていただきましたが、とても優しく温かい心のお二人で、きっとお父様もこんな方だったんだろうなあと思いました。

 長男、長女の方は、御父様の跡をついで、合唱の指導を続けてされているようです。  お話の中に、施設にいる女の子の話がでました。 この女の子は、とても人見知りで、最初に児童相談所に、各施設の施設長が集まって、引き取りについて話してた時に、「こっちにおいで・・・」と、このお父様が言ったら、他の方にはいかずに、この方の膝に座ったので、そのまま引き取って来たということです。  ちょっと太って、はにかんで、片目が不自由なこの女の子は、とても美しい声をしているのだそうです。 それで、特にお父様が、それを慈しんだそうです。 施設の合唱にも参加しているのですが、リーダーの子と気が合わないらしくて、なかなか、輪の中に入れないでいると言う話をしていました。 なんとかならないかと気をもんでいるところだとも・・・。

 すると、その時に、当の女の子が、亡くなった先生とご家族のために、感謝の気持ちをこめて是非歌いたいから、聴きにお聖堂に来て欲しいというシスターのお話し・・・。 私は、その時初めて伺ったので遠慮させていただきましたが・・・。 亡くなられたその方が何時までも子どもたちを見守って下さっていると感じました。

 いつか、この女の子が、他の子ども達と心が通い合って、一緒に美しいコーラスが出来るように祈りながら・・・帰りました。 


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