6月30日(日)勤務していた会社の同窓生19名が集まって、ビルの前で記念写真を撮り合った。
船の船首の形をしているという、当時としては斬新なデザインのビルで、ビルの表面もビル前の歩道も同じ大理石(南米産)である。 ビルは、とても美しく鏡面加工されていて周りの風景を写す。
この場所で、テレビや映画、観光客が撮影をしているのを横目で見ながら、通用口にはいった。 そんな時代が懐かしい。
10年目まで勤めていたが、毎年、後輩たちに声をかけて、旅行にいったり、お食事会をしたりと楽しく過ごした。 その時代の後輩たちが声を掛け合って時々食事会をしていたのが、今年は、開学40年の節目でもあり、勤務先が統廃合をしてどんどん組織が変わり、名称も変わり、とうとう此の懐かしいビルも近々解体されるということで、1期生~8期生まで全員に声かけしようということになったらしい。
東京駅前の丸の内にある会社(本社)に勤めていたことが、今となってはとても不思議。 すぐ裏が、天皇陛下御成婚記念噴水のある公園で、会社のトイレの窓から、それらと皇居が一望できるという素晴らしい立地。
30年以上たっても、後輩たちがこうして人のつながりを大切にして、声を掛け合っている。 最近には珍しいことかなと思う。 第1次オイルショックのあとから、バブル前までの、日本の経済が大きく発展していった一番いい時期に入社した。
写真撮影をしながら、お互いの名前と所属、近況を確かめ合ったあと、六本木ヒルズへとお食事会へ・・・
7月4日(木) 夕方、たまたま続けてになったが、旧職場の女子同窓会もあった。
退職して、バラバラになったにもかかわらず、気持ちの優しい人がいて、一部は毎年会っているとのこと。 今回は、広島に引っ越した先輩が、何年振りかで東京に家族と来ると言うので、皆に招集がかかった。 日比谷のペニンシュラホテル、ロビーでの賑やかなお食事会。
長く勤めていたので今では、従姉みたいな感じ。 年齢も出身校(学歴)も家庭環境も皆バラバラ。 私にとっては、全く違った環境の人たちと初めて一緒になったので、当時は、考え方から、全く未知の人々・・・。 同期とだけはなんだか一緒に支えあったという感じで、姉妹みたいになんでも話せる。
一人だけ、どうしても気の合わない人がいた。 でも、60年近く人生をやっていると、そんな違いもどうということはなかったと思える。 多くの人に支えられて、学び合って人間って生きているんだなって感じる。 そして、若いころは、年長者の考えが絶対みたいに思って、世間知らずの私はびくびくしていたけれど、今となっては、それぞれ違った環境、人生と文化を持って生きているので、お互いを批評し合ったり、決めつけて(レッテルを貼って)人を見ていたのは間違っていたと思え、自分自身にもっと自信を持って堂々としていれば良かったんだと改めて思う。
年長者って、どうしても自分の意見や考えが、「世間の常識」なんだと思いこみやすい。 本当は、世間(世界)のほんの一部しか知らないのに・・・。 そして、個性の強い人ほど、ソフトな神経の人を強く攻め立てて、自分が正しいんだと思い込むことによって自分自身が安心するらしい。 よく、「職場のいじめ」とか「人間関係」で悩んで神経症になる話を聞くが、私の体験もそれだったなと思う。 幸いにも軽症ですんだけれど・・・。
割合にデリケートだった自分は、ちょっと神経過敏になり、自律神経失調気味だった。 心理カウンセラーのところに何カ月間か通って、心のバランスをとれるような自律訓練をした。 自分を冷静に見つめ直すこともあった。 その後、問題の年長者の心理分析をするようになって、そのうち怖くなくなってきた・・・なんていう時もあった。 つくづく競争するのが好きなのと、相手を何とか負かして自分が優位に立ちたいと思っている人なんだなと理解した。 その経験のお陰で、その後は、同じような人が現れるとすぐに判るようになった。 どのように対処したら良いかも・・・。 何事も経験を積むことは人生にプラスだと思う。