『メッセージ The Last Card』(マークース・ズーサック)
南半球、オーストラリアの作家の作品
クリスマス時の情景描写など、多少の違和感があります。
謎のトランプカードに記されたミッション(人助け)をクリアーしてゆく中で、
若い主人公が生きる希望や自信を見出してゆくという物語です。
古本屋で手に取ったのは、左側(the Last Card)
読み始めて「何か変??」
しばらくして、やっとわかりました。
前編が有るらしい。『メッセージthe First Card』
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普通なら副題が付いていても『メッセージ上・下』とか前編・後編とかだと思うのですが、
ましてや古本屋でLast一冊だけ棚にぽっんと置いてあったので勘違い。
思い出したのですが、時々古本屋で上巻は値段の安い棚、下巻は高い棚と分けて置いてあることがありますが、
販売戦略なんでしょうかね?
結局、後編だけ読んでみましたが、それでも面白かった。
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ただし、ラスト付近の驚天動地の「実は・・」は、ほとんど反則技。
柔道では「指導」、サッカーではレッドカードに近いのではないでしょうか?
でもよく考えると、これもありですね。だれも出来なかっただけで・・
作中の人物が勝手に動きだすと自慢する類の作家とは、違いますね。
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今の私たちに対する大切なメッセージが込められた小説だと思いますが、
どうでしょう?