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マレさんの休日2

北国のアウトドアー&インドアー

誰もいなくなって、ホッとした話

2025年07月05日 | 読書

アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』

登場人物は、ほとんど10人だけですが・・

舞台は隔絶された孤島で、職業にふさわしい動きをしてるのは、執事と医者くらい。

それ以外は、誰が誰だか名前を言われても分からなくなる。

加えて、ファーストネームとラストネーム、ニックネームが入り乱れると、

延べ人数は膨れ上がり、老人の認知能力を超える。

度々、<登場人物>のページに戻って確認し思い出しながら読む。

でも、何が幸いするか分からない。

そうです、読み進めるにしたがって、一人ずつ減って行くのです。

どんどん登場人物が減って分かりやすくなってくる。

「そして誰もいなくなって」ホッとする。

後期高齢の身に、これは有難い!

多分、クリスティも これで感謝されるとまでは、推理できなかったと思う。

それにしても1939年の作品です。私が生まれる6年前ですよ!

以後、「密室殺人」や「童謡になぞらえた見立て殺人」の模倣が作家の間で始まり、

それじゃあ私もと横溝正史が『悪魔の手毬唄』を世に出したのは1959年です。

アガサ・クリスティ、やっぱりすごい!

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読書のエトセトラ3 密かな増量と減量

2025年05月24日 | 読書

繰り返しになりますが、本の値段が高い!

だいたい本の値段の付け方が不透明で、分かりずらい。

執筆者のランクや需要の多少で決まるのだろうか?

多作の人気作家 A川さんが若い頃の作品は、とにかく「会話」が多かった。

会話の度に改行するので、ページが進む進・・飛ぶように進む

1ページ〇千円とかで原稿を書いたことがありますが、

つい余計な引用や説明を入れたくなる誘惑に耐えながら書いた覚えがある。

ページ数や本の厚さと値段は、やや相関するかも知れませんね。

でも、分かりずらいところで密かなというか、「隠れ値上げ」が

昔の本と今の本を比べると、文字の大きさが違います。

だんだんと文字が大きくなり、1ページ当たりの文章が減っているのに値上がりしています。

そう、風袋同じで中味が減量、上げ底トレーで値段も上がる・・的なものか?

ところで、『クリフトン年代記』(J・アーチャー)全7巻14冊読み終えました。

読み応えあり過ぎて、途中途中に短編読書を挟みながら完読

前段、いろいろ言いましたけど、本当は「大きな文字」で読めるのは嬉しいことです。

そう言えば、昔の新聞の文字も、とても小さかったですね。

高齢化への配慮? 眼に優しく懐に厳しくと

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読書のエトセトラ2

2025年04月25日 | 読書

1 朝の残り物

開館するとすぐに小さな人垣ができる。

かき分けて前へ出るのも気が咎める、と言うか「気が小さい」のかなあ。

中央図書館の「除籍本譲ります」コーナーの棚は、90センチ幅の3段

それでも残り物の1冊~2冊がたまってチリツモ。

S・キングの『グリーン・マイル』は1~6巻(全巻)ゲット!

A・クラークの『宇宙のランデヴー』は、まだ読んでなかった。

タダで得した気持ち、嬉しい!ありがとう!

ーーー

2 ぺーパーからデジタルデーターへ

どれも古い本で、紙が黄ばんでと言うより「茶色」に変わっているのもある。

でも、背中を裁断しスキャナーでザバザバと読取り、PDFにする。

もう色も臭いも気にならない。

電子書籍リーダー(8インチ)で読めば、文庫本も ひと回り大きくなり、

老眼鏡無しでも読める。

・・すいません、白内障手術の件では、たくさんの方々から温かい応援やアドバイスを頂きました。

皆さんの思いやりに感謝しています、本当にありがたいです。

でも、未だ決断できない「小心者」です。

どこまで行けるのでしょう? 文字が読めなくなってからでは手遅れですよね?

ーーー

3 本と米と油は、どこまで上がる

老体にはたんぱく質が必要だから、今日のお昼は焼き肉屋さんにでも、

とは思うのですが、「バターが50円安い!」とか言いながら、

チラシを見ている相方を思い出すと、これではいかんと横目で過ぎる。

言いたいのはそれでなく、最近の「本」は高くない⤴!

教科書や参考書、解説本、テキストは、進化や法改正があるので古本と言うわけにはいかない。

趣味本はほとんど古本の自分には、恐ろしく値段が高いと感じる。

リタイヤした身には、何も見なくても読まなくてもいいのですが。

今時の学生やスキルアップを目指す若者などは、大変だろうと思います。

今の私は、息だけしていれば「年金」が入ってくるけれど、

生き生きし過ぎると・・破産するかも

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読書のエトセトラ

2025年04月18日 | 読書

その1 こんな小説家は「時間泥棒」

本当につまらない。選んだ自分が悪いのですが。誘拐ものの推理小説

子供を誘拐された社長の会社に、平気で刑事が出入りする。

身代金を運ぶ社長に、列車の中で刑事が話しかける。子供の命はどうなるんだい?

設定、筋書きが破綻している。子供は気になるが、途中下車

「この小説はフィクションです」と断っているのは、このことだったのか。

残り少ない私の時間を返してくれ~!

ーーー

その2 後ろから読んでも つまらない。 

「驚愕のどんでん返しが!」「最後の1行に感涙必至!」「予測不能の結末が!」

期待を抱かせる、帯カヴァーのキャッチコピー

で、本屋さんで最後の数ページ、最後の1行だけ立ち読みしてみた。

とんでもなく つまらなかった。

そうかもと思ったのは、「予測不能」だけだった。

※先日透明ビニールパックされた文庫本を、初めて見つけた。

怪しい本ではないが、不埒な立ち読み人対策?

ーーー

その3 多分、読書をしない人が貼った?

ほぼ定期的に古書店を訪問する。

本を選ぶときは、だいたい作者と帯、文庫本なら必ず裏表紙の「ミニ解説」も読む。

でも、この「ミニ解説」に値段のシールが貼られて、読めないときがある。

多分、「この本は買わないでくれ・・」との願いが込められているのでは、

と思うのは私だけでしょうか?

ーーー

その4

・・まだ11月18日まで期間があるので、そのうち続きを

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心温まる話と怖い話と

2025年03月06日 | 読書

<続 老人文学?

1『 政と源』(三浦しをん)

つまみ簪(かんざし)職人の源二郎と元銀行員の国政は、同じ町内で70年以上の付き合い。

国政は退職を機に妻に去られ(別居)、娘とは疎遠に。

源三郎は愛妻に先立たれ、通いの弟子を相手の日々。

ーーー

性格も見かけも言動も正反対、でも、なぜか気の合う幼馴染

お互い、時に強がっていても、しっかり支えあって生きている。

江戸の人情・・いや日本の人情が恋しくなるお話です。

三浦しをんは、私にとって「ハズレ」の無い作家の一人

ーーー

2 『定年漂流』(西田小夜子)

定年夫婦にまつわる15の実話

他人が一緒になる「結婚」より、

他人で無い二人が定年後を共に過ごす方が難しいときもある。

ーーー

「病める時も健やかなる時も」とは誓いましたが、

「1週間に7日を朝から晩まで・・」とは誓っていません!

お疲れさまでした。 ごきげんよう! 

怖いですね。

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