上野山夕こえ来れば森暗みけだもの吠ゆるけだものの園/子規
音もせで思ひにもゆる蛍こそ鳴く虫よりもあはれなりけれ /重之
夏の夜はげにこそあかね山の井のしづくにむすぶ月の暉も /定家
車過ぎて伽羅の匂ぞ残りける都大路の春の夜の月/子規
階上の戸を閉めに行く春の宵臆病の子もにくからぬかな/晶子
正午になりました。ただいま、和歌は《“熱い想いの情景”》《Dupin の好きな処》《Dupin の好きな歌人等》を開宴中!RT していただけると嬉しいです。
たなばたをやりつる後の天の川しろうも見えて風する夜かな/ 晶子
垣の外に猫の妻呼ぶ夜は更けて上野の森に月朧なり/子規
草づたふ朝の蛍よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ /茂吉
たまぼこのみちの夏草すゑとほみ野中の清水しばしかげ見む /定家
思ひあまりいたもすべなみ玉たすき山に我れ標結ひつ /万葉集・巻七
Good_afternoon ○○:.. *:..。o○:..○。 ○ *:. ○、.:。。○☆☆☆ ☆*: 。:*:・ '*:..。o o★ *:..。o★☆
わが住むは醜き都雨ふればニコライの塔泥に泳げり/晶子
夢よりもはかなき物は夏の夜の暁がたの別なりけり /忠岑
逢坂の杉まの月のなかりせばいくきの駒といかでしらまし /匡房
春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山 /持統天皇御製
《“Dupin の心情”》《Dupin の月》《Dupin の在地》詠んでいます。《歌留多二十四時》は準備中につきもう暫くお待ちください。
むつまじき妹背の山と知らねばや初秋霧の立ちへだてつる /好忠
石上布留の山なる杉群の思ひ過ぐべき君にはあらねど /丹生王
にはなかのしばにしみたつしはぎのめをゆりもてわたるはつなつのかぜ /八一
夏衣花のたもとにぬぎかへて春の形見もとまらざりけり /匡房
とけ合はぬ絵の具のごとき雲ありて春の夕はものの思はる/晶子
見えない月に聞こえない夢涙か汗か血の匂い漂いて/篳篥巫鞠瑠
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