~認知症の診断を受けるまでの話~
母は高血圧のため、月に2度ほど近所にある医療機関に一人で行っていた。
もう10年近くお世話になっているところで、私も通っている。
ある日、たまたま母と私の診察日が同じ日になった時、
医者から「お母さんの血圧の薬は娘さんがしてください。」と言われた。
たまに薬の服用を忘れることがあっても、問題なく通院していると私は思っていた。
だから突然、医者からそう言われたときは驚いたが、認知症の疑いもあるとは思わなかった。
ただ医者から、そんな話をされる少し前から母のもの忘れが多くなったような気はしていた。
だけど、年が年だけにもの忘れが多くなっても当然だよな・・
そう思っていた。
気にはしていたが、心のなかで「認知症」という言葉が占めるウェートは小さかった。
年相応のもの忘れと認知症という病気からくるもの忘れ、
その違いを頭の中に放り込んでみた。
薬の管理を私がするようになった理由は、薬の飲み忘れが多いからではなく、
薬が早くなくなり、なくなったら病院に行きだしたから。
母は、いつも服用している薬がなくなったのだから処方してもらって何が悪いのかと言う。
母よ、薬がなくなるのが早すぎるのだよ。
20日分の薬が出されているのに、14日後には「薬がなくなったから」といって受診する。
用事があって、本来の通院日には行けないからと言うなら医者も納得するだろう。
その都度、母は「薬の飲み過ぎはないか」を確かめられ、薬を飲み過ぎることの怖さを説明されていたそうだ。
薬がなくなるのが早すぎるんだ。
そんなことが何回か続けてあったそうだ。
血圧の薬を服用している以外、いたって元気な母。
年齢を考えると、その元気さには脱帽するくらい。
家事全般を難なくこなしている。
生涯現役主婦だな、母は。
その元気さに、私は助けられていた。
その母が薬の管理ができていない。
いや、できなくなっている・・
母は高血圧のため、月に2度ほど近所にある医療機関に一人で行っていた。
もう10年近くお世話になっているところで、私も通っている。
ある日、たまたま母と私の診察日が同じ日になった時、
医者から「お母さんの血圧の薬は娘さんがしてください。」と言われた。
たまに薬の服用を忘れることがあっても、問題なく通院していると私は思っていた。
だから突然、医者からそう言われたときは驚いたが、認知症の疑いもあるとは思わなかった。
ただ医者から、そんな話をされる少し前から母のもの忘れが多くなったような気はしていた。
だけど、年が年だけにもの忘れが多くなっても当然だよな・・
そう思っていた。
気にはしていたが、心のなかで「認知症」という言葉が占めるウェートは小さかった。
年相応のもの忘れと認知症という病気からくるもの忘れ、
その違いを頭の中に放り込んでみた。
薬の管理を私がするようになった理由は、薬の飲み忘れが多いからではなく、
薬が早くなくなり、なくなったら病院に行きだしたから。
母は、いつも服用している薬がなくなったのだから処方してもらって何が悪いのかと言う。
母よ、薬がなくなるのが早すぎるのだよ。
20日分の薬が出されているのに、14日後には「薬がなくなったから」といって受診する。
用事があって、本来の通院日には行けないからと言うなら医者も納得するだろう。
その都度、母は「薬の飲み過ぎはないか」を確かめられ、薬を飲み過ぎることの怖さを説明されていたそうだ。
薬がなくなるのが早すぎるんだ。
そんなことが何回か続けてあったそうだ。
血圧の薬を服用している以外、いたって元気な母。
年齢を考えると、その元気さには脱帽するくらい。
家事全般を難なくこなしている。
生涯現役主婦だな、母は。
その元気さに、私は助けられていた。
その母が薬の管理ができていない。
いや、できなくなっている・・