ピザを頼んだら配達の子がサンタクロースであったり、コンビニの店員が
やはり赤い服に帽子であったりで、クリスマスであることを思い出させてくれる。
嫌いではないが、さして関心もない。
というより昔はジングルベルが年末進行のテーマソングに聞こえて
胃がキリキリしそうだった。その頃のトラウマがまだ少し残っているかもしれない。
クリスマスも正月もさして、めでたいと思わない。
区切りとして日々新たと思える人にはいい節目なのだろう。
私も内館牧子もいわゆる一線売れっ子だった頃、締め切り胸突き八丁の
気散じに、内舘に
「男のいない女のイブなんて、サンタの日じゃなくサタンの日だろー」
とファックスを出したら、早速そのフレーズを当時の連載エッセーに
書いていた。転んでもただで起きねー女である。
思えば私も随分、内舘のエッセーのネタになった。
初対面の人がいやに、私の私的なことを知っているな、と
いぶかしんだら、内舘のエッセーの読者なのであった。