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井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

人生は過ぎ行く

2018年02月02日 | 日記

小泉今日子さんと、豊原功補くんの名前をしきりにテレビで聞く。

不倫がどうとか、ほとんどあたしゃ、どーでもよろしいのだけど、
ただ豊原功補くんに、じゃっかん思い入れがある。

昔、NHKに高校野球の少年たちを連ドラで書いたことがあり、
そこに球児として現役高校生の役でいたのが、豊原功補くん、と言えば
いかに昔の話か、解かるだろう。現在彼は52歳だそうで、
うたた感慨にふけりけり。

高校野球に青春を託したごときドラマが気恥ずかしく、最終回で登場人物たちがスタジオのセットをぶち壊すシーンにして「物語は終わった」というナレーションを入れたりなどした。要するに、今までのは嘘ッピ、宣言。
「君たちの物語がこれから始まる」とナレーションで締めた。
よくNHKが認めてくれたものだと思う。

チームの人数分の少年俳優たちが出ていたわけだが、私が
覚えているのは、豊原功補くんと永瀬正敏くんだけだ、
というのも、微妙。

永瀬くんがもと夫ではなかったか。で、豊原くんが現在の恋人?

なんで9名いる新人俳優のうち二2人を記憶しているかといえば、
豊原功補くんがやたら私になついてくれたからで、
一方永瀬くんは、泥臭くイケメンというわけでも体型に恵まれているというわけでもないのに
彼に特別な光が当たっていた。二人共まだ人々に知られてはいない頃。
とにかく、その二人に目が行った。職人としての、あっしの目に狂いはありやせんぜ、旦那。
渡辺謙さんも、人に知られてない頃、私は「今に大物になる」と予言、内館牧子がご本人にそれを伝え、しきりに照れていらしたそうだがそれをきっかけに、しばし渡辺謙さんとは文通をした。まだメールのない時代。

豊原くんは、私を記憶しているかどうか知らないけれど、画面で顔を見るたび、
あ、まだこっちの世界にいるんだ、とそこはかとなく嬉しかった。

共通項は二人共少年にしては、色っぽかったこと。
男優の芸能界での生息要件は、この色っぽさであるがどうしたらそんなものが
身につくのか、色気の正体とは何なのか、ずーっと分析しているのだが
いまだ言葉で定義できないでいる。

えげつないくらい厳しい芸能界で、まずはあの時の少年俳優二人が今まで生き延びてきたことを称えたい。脚本家の道も笑っちゃうくらい険しくサバイバルが困難だが、俳優も現場に30年以上生き延びたというただそれだけでも凄いこと。

 

 

語句解説

 

転(うたた)の意味 - goo国語辞書

 

 

うたた【転】とは。意味や解説、類語。[副]1 ある状態が、どんどん進行してはなはだしく なるさま。いよいよ。ますます。転じて、そうした状態の変化を前にして心が深く感じ入る さまにいう。「転同情の念に堪えない」2 (「うたたあり」の形で)不快な感じをもたらすさま 。嫌な気を起こさせるように。ひどく。「花と見て折らむとすれば女郎花 (をみなえし) ― あるさまの名にこそありけれ」〈古今・雑体〉「いと―あるまで世を恨み給ふめれば」〈源・ 手習〉

 

 

誤変換他、後ほど


3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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祝(^_^) (総太郎)
2018-02-02 18:21:25
先生、改めて、この度のイタリアでの上演、お祝い申し上げます(^_^)

海外の舞台・演劇界に於いて、日本人作家の作品が正当に評価される事は、蜷川幸雄さんの舞台等、限られていますから、大変な快挙だと思います!(^_^)

お世辞抜きで日本のスポーツ紙や文化メディアがもっと報道してくださるべきなんですが、井沢先生の作品だけに限らず、どうしてもアイドルタレントさんの話題優先が現状で残念です・・(~_~;)

閑話休題。

先生が久保田利伸さんに岩下志麻さんを御紹介なさったお話は素敵ですね(^_^)

久保田さんも緊張と感動で頭が一杯だったのでは・・(^^)

先生が執筆された豊原功輔さんの代表作は
NHKの少年ドラマシリーズの最終作 「だから青春・泣き虫甲子園」(昭和58年)ですね!

確か、愛川欽也さんが野球部の監督役で、藤木悠さんが新田純一さんの父親役、宍戸錠さんが永瀬正敏さんの父親役(^_^)、小松方正さんもいらっしゃたような・・。
豊原さんは部員の本郷健太郎君役。

調べるとDVD 化もされているようで、是非再見させて頂きたいですm(__)m

豊原さんは、丁度あの頃、
同局の大河ドラマ「徳川家康」に井伊直政役で御出演しておられ、先生の「泣き虫甲子園」と本作辺りで好感を持ち、意識させて頂くようになりました。

決定的に忘れられないのは、二谷英明さん主演・テレビ朝日の名作「特捜最前線」のゲスト主演回。
レギュラー・誠直也さんの最後の回、竹山洋先生の脚本
「特命課・吉野刑事の殉職!」(昭和60年10月2日放送・第435話・三ツ村鐵治監督)

地方出身者として都会生活で懸命に生きながら、不幸な経緯で過ちを犯した若者・豊原さん・・。
誠さん扮する吉野刑事は必死で、単身説得なさろうと、豊原さんの元に赴き、豊原さんも改心なさるのですが、救いようのない悲劇と結末が・・。
豊原さん、誠さんお二人の凄まじい熱演に圧倒されました・・。

ひたむきな好青年のイメージでしたが、随分と渋くなられましたし、現在の更に円熟味を増した豊原さんと井沢先生が、またお仕事なさってくだされば嬉しいですね(^_^)

明日の「あすきみ」は、ひょっとすると都合でリアルタイムの視聴が困難かも知れず悔しいのですが(~_~;)
必ず、後日、チェックさせて頂きます!

では、先生も皆様も暖かくしてお過ごしくださいm(__)m
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総太郎さん (井沢満)
2018-02-02 19:15:37
ありがとうございます。

泣き虫は、あだち充さんの原作付きでしたが
面白くなかったので、根こそぎ話を変え・・・・
というより私のオリジナルです。

さっき局から届いた、三話目のDVDを見たのですが、
話が一方向にまとまって、わかりやすくなっているかも
しれません。

でも簡単に、こうかな? と先を予想させない書き方を今回は選んでますが。

最終回近くなるとそれをやっていると収拾がつかなくなるのですが、6話目でもやっちまったので、最終話の7回目で苦労してるわけです。自業自得。
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ありがとうございます (総太郎)
2018-02-02 19:51:28
先生、早速ありがとうございましたm(__)m

いゃ~、期待が膨らむばかりで、明日何とかリアルタイムで視聴させて頂くように頑張ってみます(^_^;)

あだちさんの原作は未読ですが、原作付きの脚色は難しいですよね(-_-;)

原作のファンから反発を招くリスクがあり、
井沢先生に限らず、どなたも御苦労なさっている筈だとお察し致します。

では、今夜も暖かくしてお過ごしくださいm(__)m
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