もともと、つむじ曲がりのところはあって・・・・
大勢が「こうだ」とそちらに、なびくと自分は逆方向を
見て、真実は反対側にあるかもしれぬ・・・と
考えるような人間ではあるのだけれど・・・
だから、平均値の考え方ではなく自分独自の視点や感性で
物事や人を捉えるので、ものなど長く書いて来られたのだけど、
人が見えぬ闇に、ふと気づいたりもするのだけれど、
それにしても、おとなげないないなぁ、とは
思いつつも、テレビをつければパンダが出て、
いささか辟易。
いえ、動物好きの私としてはむろんパンダそのものが
嫌いではなく、可愛さもよく解ります。
ただ、パンダの背景の政治をどうしても見てしまうのです。
中国がパンダを懐柔外交に使っているという点。
友好で贈り物してくれたような印象だが、
大金を払ってのレンタルであり、死亡時には補償金をごまんと取られるし・・・
神戸の動物園でパンダが死んだ時は50万ドルだったはず。
レンタル料 2頭で年間約1億円。
シャンシャンのように、日本で生まれた子は
24ヶ月程度で、中国に”返還”(4年リミットのレンタルもあり)
日本側の技術と愛で誕生させ、育んでもぶん取られ。
むろん、パンダをレンタルしていることの経済効果は承知。
上野界隈の商店街の人達は潤っているはず、そこに反対はない。
ただ、中国のチベット侵攻をどうしても、連想してしまう。
かなり昔、ある方の葬儀に出かけ新幹線でもたまたまご一緒したペマ・ギャルポ教授、
この方は「日本会議」のパーティでもお見かけしたが、この方の説によるとパンダはチベットの
産であり、中国のそれではない、と。
となればパンダは中国による暴虐の象徴ともなりかねないが、
しかし、パンダは中国にもいる、という説も一方にあり
私には判断がつかない。
しかしながら、中国が侵攻したチベットの一エリアに
パンダが生息していた、というのは事実かもしれず・・・
パンダビジネスは侵略と人権弾圧の歴史の象徴である、という側の説を少し詳しく述べれば・・・・
中華人民国軍が東チベットを侵略することにより、パンダが乱獲された、これは事実のよう。
一方、仏教徒であるチベット人の支配地域にいたパンダは、無益な殺生を免れ生き残った、と
これもおそらく事実。
ところが50年に、中共軍がやってきて東チベットのチャムドがやられ、次には首都のラサ。
5年後にチベットの東半分は青海省と四川省に組み込まれる。
中国は領土とともにパンダも盗んだ、と言われるのは以上の経緯からだ。
いずれにしても、そういうわけで無邪気にパンダを喜ぶ気持ちにも
なれず、かといって皆様の「パンダ愛」をけなす気はさらさらなく、
ただ、過剰な報道にへきえきとしているだけ。背景の政治に誰一人触れないことに、
呆れてもいる。
少なくとも大人は、無邪気にはしゃぐだけではなくパンダの背後にも政治が色濃くあることを
知って頂きたく。
ランラン・カンカンが上野動物園にやって来たとき、キャラクターグッズが売れに売れ、
マスコミは連日パンダを取り上げ、中国への親近感を煽り立てた。
少年マガジンの付録がパンダのポスターで、その裏がアグネス・チャンだった、と言えば
感じる人は何かを感じるのでは? 仮に思い過ごしだとしても。
マガジンの編集長の思想は知らぬが、時代それ自体が中国をあたかも善い国のように
こぞって盛り上げた。
パンダの愛らしさに麻痺した当時の人々の脳裏から、文化大革命による人民粛清が薄れて消えた。
天安門のときは、両陛下のご訪問で中国の非道を世界はいつしか忘れた。
(これは当時の宮沢内閣の非である)
というごときことを、テレビのコメンテーターは誰も言わない。
言うから私、呼ばれなくなっちゃったか。
備考
*文化大革命は、中華人民共和国で1966年から1976年まで続き、1977年に終結宣言がなされた社会的騒乱である。
*ランラン・カンカン来日 1972(昭和47年)
*天安門事件 天安門事件とは、中華人民共和国北京市の天安門広場で起こっ た事件の総称。1976年1月と1989年に起こっているが、日本においては、ただ 単に「天安門事件」といった場合は第二次のものを指すことがほとんどである
「客寄せパンダ」という言葉が、はからずもパンダというそれ自体に罪はない可愛らしい
生き物の、もう一つの政治的側面を表しているようだ。
シャンシャンで、尖閣に迫る中国の公船の存在を忘れさせてはならぬ、
とせめて、この程度のこと、誰かテレビで言わぬものか。
あのことも、このことも、そしてあそこで行われている多くの国民が信じたがらないことも、
日本人、甘ったるく総麻痺状態。
お人好し日本、どこへ転がり落ちる?
この世は甘いお菓子ではない。
追記 TBSの安住紳一郎アナが、チベット人はパンダはうちのものと思っている、と
発言した由。素晴らしい。
以前、TBSの昼の番組に出ていた頃の司会者の一人が、安住さんでした。
誤変換その他、後ほど
そのうち中国に返還されることを知らない人が結構いて驚いています。
赤ちゃんの可愛さだけがクローズアップされて
「今の若い人は私の世代以上にパンダの裏にある政治的背景をしらないだろうな。」
と昨夜ニュースをみながらふと思っていましたら
先生のリアルタイムな記事!
安住アナがそんなことを言うとは!
最近はバラエティーのイメージが強いけれど
彼が若手の頃にお昼のワイドショー番組を三雲アナとやっており
番組が最終回を迎えたとき他の人は慣れた感じで、淡々とコメントしていましたが
彼は「自分が不甲斐ないから番組が終わってしまった。もっと上手く出来たら番組が終わらずに済んだ。必ずまた戻って来たい。」と1人涙を流しながら語っており(三雲さんに慰められるほど号泣。)
本質はとても真面目で熱い気持ちを持っている人という印象がありました。
あんな安住さんを見たのはあとにも先にもあれだけ。
今の幅広い活躍は努力の賜物でしょうね。
現在もその気持ちを忘れずに持っておられることを先生のお話から垣間見れて
とても嬉しく思いました。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO24845190Q7A221C1MM8000/
日中関係改善の話にパンダを使う無神経さと能天気さに(チベットのチの字も出てこず)呆れ返りました。また、シーボルトの時代に動物の行き来がもっとあれば種の保存の問題はもっと大きくなっていたでしょう。今上陛下が皇太子時代にアメリカから持ち帰ったブルーギルが、外来種として問題になっていることもご存じないのでしょうかねぇ・・・。
安住紳一郎アナは、絶妙なタイミングでさらっと保守的発言をなさいますね。いつも「今日は聞けるかしら?」と楽しみに見ています。TBS内で発言できる立場になるよう頑張ってこられたとさえ思うのですが・・・穿ち過ぎかしらん?
以前、パンダの生息地は中国じゃないという記事をネットで見て、調べた事があります。
パンダの生息地は、チベットと中国の国境を一部またぐ形になるようです。
しかし、殆どはチベット側にいる(いた)らしいです。
ご参考に
http://dadao.kt.fc2.com/tibet5panda.htm
パンダとは直接関係ないのですが。
中国で胆汁を絞りとられるクマについて書かれています。
https://blogs.yahoo.co.jp/jphrb866/25425440.html
(熊の胆に関する)記事を幾つか見ていて、1つ疑問に思った事があります。
日本と韓国が熊の胆の輸入大国だそうですが・・・。
熊の胆については、
江戸時代の漢方医学の一派である古方派の医師・後藤艮山が、“熊胆”を賞用してから珍重されるようになったと言われています。
しかし、今現在、どれ程の一般的な日本人が、熊の胆を飲んでいるのでしょうか。
日本に輸入されたものを消費している層は、どういう人たちか(例えば在日の人等)、そういったデータがあれば良いのですが。
そこが、少し引っ掛かりましたが、中国(人)の残虐性が解ると思い紹介させて頂きました。