http://www.kobe-np.co.jp/kyodonews/news/0000160375.shtml
青森県八戸市で9月2日開かれた政府主催のタウンミーティングで、教育基本法に賛成する発言をするよう参加者に依頼した問題について内閣府は7日、文部科学省が作成した案を基に依頼文書が作られ、2人の参加者が文書を踏まえて発言したとの調査結果をまとめた。
神戸新聞 11月7日
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http://www.asahi.com/politics/update/1107/005.html
内閣府によると、9月2日のTMを前に、8月10、11日に内閣府の担当者が地元を訪れ、「対話のきっかけとなる意見を述べてくれる」発言者を探すよう、市教委と県教育庁に頼んだ。22日に、市教委から4人の発言希望者とその発言内容について連絡があり、内閣府は文科省にも伝えた。
この段階で、文科省から「教育基本法の改正について議論があった方がよい」との理由で、発言案を作成すると連絡があり、内閣府が市教委に発言者を増やすよう依頼した。30日に文科省から内閣府を通じて市教委に3項目の案が送られ、市教委は県教育庁にも転送。市教委が2人、県教育庁が1人に案に沿った発言をそれぞれ依頼した。
朝日新聞 11月7日
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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061107i415.htm
内閣府は7日午後、9月に青森県八戸市で開かれた「教育改革タウンミーティング」での質問依頼問題で、当日の質問者10人中6人に質問を依頼していたと発表した。
内閣府の説明によると、タウンミーティングでの質問依頼は「円滑に対話を進める」などの名目でしばしば行われ、内部ではこうした質問者を「依頼発言者」と呼んでいた。
八戸市のケースでは、内閣府は当初4人に質問を依頼したが、4人は教育基本法改正案に直接関係する質問を予定していなかった。このため、文部科学省が用意した同法改正に賛成する質問案に沿った質問をするよう、改めて3人に依頼した。当日は3人のうち1人が欠席したことから、依頼を受けた質問者は6人だった。内閣府は全員に「(質問を)依頼されたことは言わないように」などと伝えていたという。
読売新聞 11月7日
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http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061107AT3S0701X07112006.html
内閣府は八戸市でのTMで、文部科学省の質問案に沿って発言するよう3人に依頼し、そのうち2人が実際に質問に立ったと公表。質問内容を縛らない形で他の4人にも質問を依頼したことも明かした。
内閣府は「内閣府のTM担当室限りの判断」と強調した。
日経新聞 11月7日
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上記の記事をまとめると
●8月10日、11日に内閣府の担当者が青森県へ行き、「依頼発言者」を確保するように八戸市教育委員会と青森県教育庁に依頼した。
●8月22日に市教育委員会が、4名の「依頼発言者」の発言内容について内閣府に連絡。4名が自身で想定していた当初の質問内容は教育基本法改正とは直接関係なかった。それを伝え聞いた文部科学省は同内容についての質問集を作成する旨を伝え(誰に?)、内閣府は「依頼発言者」を追加するように市教育委員会に伝えた。
●8月30日、文部科学省は内閣府を通じ、市教育委員会に3項目の質問内容案を送付。同委員会は県教育庁に転送。
●当初の4名に加え、「依頼発言者」は3名が追加され、計7名が準備された。内、1名は当日参加しなかった。
●「依頼発言者」へは市教育委員会が2名、県教育庁が1名へ内容を送付した。残りの4名には内容を通知していない。
●当日は2名の「依頼発言者」が文部科学省の用意した質問内容に沿って発言を行った。
●つまり欠席した1名とは「質問内容を文部科学省から受け取った『依頼発言者』」の1名か?
●内閣府は全6名の「依頼発言者」に依頼があったことは口外しないように伝えていた。
で、どうも話が少し変わってきている模様。
本質と関係ないかもしれませんが、
そもそも県教育庁がやっていたかのような報道だったと記憶しています。
しかし、朝日新聞が
http://www.asahi.com/politics/update/1107/003.html
「市教委経由でも政府寄り質問依頼 教育改革ミーティング」
という見出しで報じているとおり、どうも「市教育委員会でも」依頼がなされていた、というより、連絡系統や確保している「依頼発言者」の人数を考えると市教育委員会が現地の主体として行動していたようですね。
この記事では市教育委員会が確保した2名の「依頼発言者」は中学校のPTAの会長さんだったと報じられています。
先に記載した日経新聞の記事では
「質問内容を縛らない形の依頼はこれまで開催したTMのうち、教育改革以外のテーマも含め数十回にのぼる可能性も示唆した」とありますが、どんな「示唆」だったのか。可能性ではないでしょう。以前のblogに書いたように常態化していたと見たほうがよさそうですね。
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<追加>
社民党 保坂展人氏のblog(保坂展人のどこどこ日記)に
内閣府「やらせ質問経過メモ」(資料)と題した記事がありました。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/3f804700cc5ff749855636f2858ab2e9
こちらで経過を追うことができますが、やはりマスコミは正確な報道をしているのか疑問です。
保坂氏には引き続き情報の公開をお願いしたいものです。